クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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ホンダのハイブリッド専用車「インサイト」が初めてのマイナーチェンジで変わったこと

基本グレード「EX」の値段は据え置き。新設定グレード「EX PRIME STYLE」はトランクリッドスポイラーレスのさらなるオトナ仕様



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2020年5月29日、ホンダのハイブリッド専用車として歴史を刻んできた「インサイト(3代目)」が初のマイナーチェンジ。とはいえ、モード燃費もそのままなど公式発表ではメカニズム系の進化はなく、内外装のスタイリングについても基本的には変更なし。ブランディングにあわせて1.5Lハイブリッドシステムの名称を「i-MMD」から『e:HEV(イーエイチイーブイ)』に変えたのと、新グレード「EX PRIME STYLE」の設定がトピックスといったところでしょうか。


個人的な思いをいえば、初代、二代目とインサイトを所有してきた経験もあり、気になるクルマではありますし、それなりに端正な佇まいのセダンというのは年齢的にも刺さるのですが、いまさら2モーターハイブリッドを購入しようという気にならず、購入を検討するレベルまでも至らずというのが3代目インサイトへの印象だったりするのですが、それでも今回のマイナーチェンジで気になるのは新設定グレード「EX PRIME STYLE」専用色のシルバーミストグリーン・メタリック。初代インサイトのシトラスイエロー・メタリックを、3代目のもつオトナ感で再解釈したカラーという印象も受け、いかにもホンダのハイブリッド専用車としての矜持を感じさせる色だと思うのでした。

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若者のセダン離れに非ず、新型インサイトは20代にも人気!?

30代より20代に人気のあるホンダの新型インサイト
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先日、公道で試乗した新型インサイト(3代目・ZE4型)は非常に好印象だったのでありますが、その販売データを見ると興味深いのが年齢別の比率。画像ではハレを起こしていて見えづらいのですが、初期の購入ユーザーの年齢比において、もっとも60代で1/4以上というのはセダンユーザーとしては納得で50代と合わせると半分以上というのも予想通りなわけですが、比較的若いユーザーが少なくないというのが目に留まります。20~40代の合計で1/4程度というのも意外ですが、その内訳を見ると30代より20代のほうが若干多めとなっていて「若者はセダンが嫌い」みたいな話は、いまの30代世代に通じる話であって、世代がかわれば趣味もかわっているのかもしれない、と思ってみたり。もっとも、インサイトの初期ユーザーということは、クルマに対して350万円程度を支払えるカスタマーであって、それが20代において多数派とは思えませんから、世代論に落とし込むデータにはならないでしょうけれど。

あくまでも「350万円程度の予算で新車を購入できる20代にとって、インサイトは(30代世代よりも)魅力的に映っている可能性がある」ということが感じられるくらいに留めておくべきでしょうか。それにしても、この結果は微妙な差とはいえちょっとした発見。「そこそこ成功している若者はセダンを欲する」という仮説を立てて、機会を見て検証したいところ。メルセデスCクラスあたりの購入層などを調べて似たような結果が出てくると、世代の傾向として言えそうな気もしますが、いずれにして成功している20代に限った話にしかならないかもしれません(汗)

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新旧・3世代のインサイトを眺めているとカーライフでのコンプリートを目指したくなる

初代・2代目を所有したこともあるハイブリッド専用車「インサイト」が3代目として復活
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2018年12月に発表されたホンダの3代目インサイト、シビック系のプラットフォームに1.5リッターi-MMD(2モーターハイブリッド)を組み合わせた4ドアセダンとしての復活であります。そんな新型インサイトのメーカー主催試乗会が開催されたので、元インサイト(初代&2代目)オーナーとしては開催初日に突撃であります。

会場入り口に置かれた新型インサイトは2代目と初代(室内)モデルを従えて、その成長ぶりをアピール。初代ではインテークが開いているだけだったフロントグリルがどんどん立派になっているのは時代の要請かもしれませんが、それでも2代目と新型を並べて見ると、どこかインサイトとしての共通性があるように思えるのは気のせいでしょうか。

それにしても、初代インサイトの懐かしさといったありません。展示車両は5MTで、自分自身もMTのインサイトを所有していましたから、新型インサイトの試乗前に、初代インサイトの走行抵抗の少ないフィーリングを思い出してみたり。高速走行中にクラッチを切っても速度がほとんど落ちないと感じるほど走行抵抗の小さな特別なクルマでした……。
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さて、3代目インサイトのティザーが始まった頃、歴代インサイトのオーナーとして見ても購買欲はそそられないといったエントリを上げたこともありますが、実際に乗ってみるとハイブリッドとしての特別感はまったく感じられない別物に仕上がっているのを確認。初代は前述のように驚異的な低抵抗の走りでしたし、2代目は燃費性能のためにドライバビリティを犠牲にしたようなギクシャク感もあって、いずれもハイブリッドという特別なクルマであることを示していたように記憶するところですが、新型インサイトはそうした特別感(悪くいうと違和感)を完全に排除していて、良い意味で「普通のクルマとしてよくできている」と評価できると感じたわけです。

2代目インサイトの「安価なハイブリッドカー」というイメージを持っていると、300万円を超える価格は論外に高く感じるでしょうが、乗ってみると価格以上の価値ある走りを実現しているクルマだとも思うわけで、選択肢の外に置いてしまうのはもったいない出来映えとも思うところ。個人的にはプラグイン機能がないことで選択肢の外にしているのですが、バッテリーを小さめにしているから1370~1390kgという割合に軽めの車重に仕上がっている部分もあって、それが走りの良さにつながっているでしょうから、そのあたりを無視してプラグイン化を望むのは新型インサイトの成り立ちからするとナンセンスな思い込みなのかもしれません。

そう思えば、新型インサイトを手に入れて自分のカーライフにおいて歴代インサイトをコンプリートするというのも悪くないな、と思ってみたり。

唯一、気になったのはボディの中央(Bピラーの根本あたり)の剛性感が、ちょっと緩めでピッチングの原因になっているような印象がある点。もっとも、この部分は衝突安全性のためにあえて弱くしているそうですから、これまた気にしても致し方ないようであります(汗)

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