クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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e-POWER

日産のプレミアムコンパクト「ノートオーラ」誕生。ナビ付は300万円オーバー

ライバルは新型ゴルフ? FFグレードに2トーンボディカラー、プロパイロットを含むセットパッケージをつけると車体価格は310万2220円になる!

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日本向けはe-POWER(シリーズハイブリッド)だけの設定となっている日産のコンパクトカー「ノート」。そのアーキテクチャをベースに3ナンバーの専用ボディと専用フロントマスク、パワーアップしたe-POWERへと進化させた”小さな高級車”「ノートオーラ」が登場しました。思えば、先代ノートにもメダリストなる上級グレードが設定されていましたが、その発展的後継モデルというイメージでしょうか。

そんなノートオーラのグレード構成は「G」だけで、レザーシートと4WD(リアモーター駆動式)を選択できるといったラインナップ。それぞれのメーカー希望小売価格は次のようになっております。

G:261万300円
Gレザーエディション:269万9400円
G FOUR:286万8800円
G FOURレザーエディション:295万7900円

では、この価格に諸費用をプラスすれば乗り出し価格がわかるのかといえば、さにあらず。プレミアムコンパクトを標ぼうしているにも関わらず、ナビリンク機能付きのプロパイロット(先進運転支援システム)はオプション設定となっているのでした。そして、プロパイロットをつけようと思うと40万1500円のセットパッケージが求められるのでもありました……。

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日産が最大熱効率50%のエンジンを発表。発電専用と排熱回収がポイント

ハイブリッドカーに使われているガソリンエンジンも量産では41%あたりが限界。50%の最大熱効率はエンジニアの夢の実現

日産自動車が、次世代「e-POWER」発電専用エンジンで世界最高レベルの熱効率50%を実現 という記者発表を行ないました。





その内容はこちらの映像やニュースリリースにて公開されているわけですが、非常に大雑把にまとめると次のような流れとなっております。

現時点での量産エンジンでは最大熱効率40%程度が限界→

その理由はエンジンがトランスミッションを介してダイレクトにタイヤを回す仕組みの限りフレキシビリティが求められるため→

エンジンを発電専用に特化させることで完全定点運転が可能になり、熱効率を飛躍的に向上させる可能性が高まる→

新開発した燃焼コンセプト「STARC」(Strong Tumble and Appropriately stretched Robust ignition Channel)は筒内ガス流動(シリンダー内に吸入した混合気の流れ)や点火を強化し、より希釈された混合気を高圧縮比で確実に燃焼させることによって熱効率を向上させるという考え方→
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Bセグメントで280万円オーバー? 日産ノートe-POWERが売れている!

年末年始の休暇を挟んだ、最初の一か月で20,044台を受注。新型ノートがスタートダッシュをきめた!

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日産自動車の、新時代のリバイバル戦略の象徴となるであろうノートe-POWERが売れています。同社の発表によると、2020年12月23日の発売開始から2021年2月1日までの、約1か月での受注台数は20,044台。これは月販目標の約2.5倍ということで、好調といえば好調ですが初期受注としては若干物足りないという印象もあり。とはいえ、コロナ禍ですからまずは月販目標を大きく超えたことを良しとすべきなのでしょう。むしろ、e-POWERというハイブリッド仕様だけに絞ったことで価格帯があがり、スターティングプライスでも200万円超のBセグメントになったことを思うと大健闘というべきかもしれません。





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日産の大型ミニバン「エルグランド」がマイナーチェンジ。エンジンはQR25DEとVQ35DEの2タイプ

インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備

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トヨタ・アルファード/ヴェルファイア唯一のライバルとして位置づけられている、日産のLLクラス(大型)ミニバン「エルグランド」がマイナーチェンジを実施。

現行モデルの発売は、2010年8月なので10年選手。真のライバルとして商品力を上げるのであれば、ハイブリッドを用意するなりしないと厳しいとは思いますが、投資とリターンを考えると、LLクラスミニバンにおけるガソリンエンジン車ニーズの部分に注力して商品力を維持していったほうが得策という判断が、今回のマイナーチェンジにつながったということでしょうか。

実際、メーカーのニュースリリースにおいても『今回のマイナーチェンジでは、デザインを一新するとともに、全方向から運転をサポートする360° セーフティアシストを全車標準装備とするなど、先進安全技術を拡充させました。』とADASと内外装のリフレッシュをアピールしている次第。というわけで、パワートレインについては従来同様であります。

なかなかマイナーチェンジのときにあらためてパワートレインについて触れることもないので、最初に書いておくと、エンジンは2.5リッター4気筒「QR25DE」と3.5リッターV6「VQ35DE」の2種類。それぞれ6速マニュアルモードを持つ「エクストロニックCVT」が組み合わされております。

エンジンスペックは、QR25DEの最高出力は125kW、最大トルクが245Nm。VQ35DEの最高出力は206kW、最大トルクが344Nm。変速比幅の設定は、2.5リッターとの組み合わせで6.0、3.5リッターとの組み合わせでは5.4という具合であります。



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スタイリッシュ系SUVという共通点はあれど日産キックスとトヨタC-HRを比較するのは疑問

ともにハイブリッドSUVであり価格帯は近い印象ながら、車格としては異なるキックスとC-HR

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日産から新型SUV「KICKS(キックス)」が登場して、そのライバルにトヨタC-HRを挙げた記事なども見かけるのですが、そこに若干の違和感を覚えている今日この頃。たしかに、ハイブリッドパワートレインのSUVという点でいえば(C-HRのハイブリッド車はFWDのみの設定)、似ている部分はありますし、どちらもデザインコンシャスな商品企画という部分でも共通点はありますが、とはいえ車格が異なっていると感じるから。

それは、突出した排気量などパワートレインが変わったものでない限り、いわゆる車格(セグメント)というのは主に全長でわけられると考えるのが基本だから。こちらの記事でも比較しているように、キックスのライバルとしてふさわしいのはボディサイズ的にいえばMAZDA CX-3であり、またパワートレイン含めたセグメント的にはホンダ・ヴェゼルを当てるのがふさわしく、C-HRはセグメント的にひとつ上に感じるのでありました。







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日産の新型SUV「KICKS(キックス)」販売間近。ライバルとスペック比較

ティザーサイトではe-POWERというパワートレインの情報しかないブランニューSUV。先行発売しているタイ仕様のスペックをライバルと並べて比べてみる

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新型コロナウイルス(COVID-19)により緊急事態宣言が解除され、世の中は一気に動き出したようです。COVID-19の特性を考えると、完全に制圧したわけでもなく、特効薬も開発されていない段階で、急激に社会活動が元に戻ろうとするのはけっしてウェルカムではなく、まだまだ配慮すべき点は多々あるはずとも思いますが、トヨタをはじめ自動車メーカー各社が連日のように特別仕様車や商品改良のニュースリリースを発表しているのは、少しでもはやく経済を回すぞ! という強い意志を感じる部分があるのも事実。そして、日産は2020年6月5日に、間もなく日本国内でローンチされる新型SUV「KICKS(キックス)」のティザーサイトをオープンしております。


そのティザーサイトでは、前後燈火類やフロントのクローズアップなどディテールを見せるばかりで全体像は隠した状態ですが、それでもe-POWERと日産が呼ぶシリーズハイブリッドを搭載していることは、トップ画像において明らかにしているのでした。もっとも、キックスについては、すでにタイで生産が始まり、市販も進んでいるので本来であれば隠す必要もないとは思う部分もあるのですが…。 続きを読む
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