クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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アウディの3モーター電気自動車はフロント1基・リア2基の構成で370kW、973Nmを発生

メーカー希望小売価格はe-tron Sが1398万円、e-tron S Sportbackは1437万円

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アウディの電気自動車、Audi e-tron / e-tron Sportback シリーズにおける初めてのハイパフォーマンスグレードAudi e-tron S / e-tron S Sportbackが日本導入追加されることが発表されました。

ベースモデルが前後1基ずつの駆動モーターレイアウトとなっているのに対して、新規導入されるSモデルではフロントに150kWのモーターを、リアには左右独立して132kWのモーター2基を配置。この左右独立駆動によりトルクベクタリング的な制御を実現し、コーナリング性能を高めているというのが差別化ポイントとなっております。


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アウディ・ディーゼル25年の歴史。【動画追加】

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電動ターボ・ディーゼル「RS5 TDI コンセプト」でディーゼルエンジン推しをアピールするアウディでありますが、そのディーゼルエンジン「TDI」の歴史は意外と浅いのであります。

そのテクノロジー・マイルストーン、アウディがピックアップした項目を流れで見てみると……
 
1970s: Pressure from the oil crisis
1989: 2.5 TDI
1991: 1.9 TDI with VTG turbocharger
1997: World's first V6 TDI
1999: V8 TDI
2001: 1.2 TDI
2004: 3.0 TDI
2008: V12 TDI
2009: 3.0 TDI clean diesel

研究がはじまったのは1970年代のオイルショックがキッカケといいますから、他メーカーと比べるとかなり遅れていたのでした、意外にも。ちなみに、ダイムラー・ベンツ(当時)が世界で初めてディーゼル乗用車を生み出したのは1936年だったはずで、半世紀もの差があるのでした。

そして、最初の量産ディーゼルエンジンはアウディ100(当時は数字だけの車名でした)に搭載された2461ccの5気筒ターボディーゼル。初物から電制直噴だったといいますから、たしかに先進的なイメージだったのでしょう。

とはいえ、1980年代は日本国内市場でいっても乗用車・新車販売の6%程度はディーゼルでしたからアウディのディーゼルが新鮮というよりは後発的なイメージで、それほど印象に残ってはいないのでした、個人的にも。

その後、1991年にはアウディ80の4気筒ディーゼルにVTG(可変ジオメトリー)タービンを採用。1997年にはA4、A6、A8に搭載されることになる2.5リッターV6ターボディーゼルを登場させております。

このマルチシリンダー化というマーケティングが、ディーゼルのパフォーマンス面におけるイメージを高めたのは間違いないところで、アウディににしても1998年には3328ccのV8ディーゼルを、2008年にはバンク角60度の6.0リッターV12ディーゼルを登場させております。

その一方で、ダウンサイジング化も進め、2001年にはアルミボディのA2に1.2リッター3気筒ディーゼルターボを搭載して、環境性能でのメリットもアピール。当時、ホンダ・インサイトという1.0リッター3気筒ハイブリッドという”エコ実験カー”に乗っていた自分としても、アウディA2のパワートレインや環境性能は気になったのも記憶に残っているところ。なにしろ、世界初の5ドアでの3リッターカー(3リッターの燃料で100kmを走る燃費性能)だったのでありますから。もっとも、3リッターカーという基準も、いまや量産型のベーシックな軽乗用車でも実現している数字であって、いまからするとインパクトはそれほどの感じないのに、隔世の感あり。

閑話休題

こうして市販車で幅広くディーゼルテクノロジーをアピールすると同時に、ル・マン(WEC)などモータースポーツにおいてマルチシリンダー・ディーゼルをアピールした巧妙なマーケティングこそ、アウディのディーゼルにおいてはキーになったのでもありましょう。

2006年からディーゼルターボTDIを搭載したアウディのWECマシン。しかしその流れを見てみると、当初のR10では5.5リッターV12だったのが2009年からのR15では5.5リッターV10 に、そして2011年からはバンク角120度の3.7リッターV6エンジンを搭載したR18シリーズとなるなど、確実にダウンサイジングが進んでいて、このあたりの市販車トレンドとのリンク具合も見事だなあ、と思うのであります。

2014年のル・マンを制したR18 e-tron quattroのエンジンは新開発4.0リッターV6ディーゼル。フロント駆動モーターと組み合わせたパラレルハイブリッドの四駆というメカニズムは市販車との関係性は薄いかもしれませんが、「e-tron」と「quattro」というブランディングには十分以上の効果があるのでしょうし、これこそモータースポーツのワークス活動の意義だなあ、などとアウディのディーゼルヒストリーを眺めて感じる次第なのでありました。

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2014.07.24 YouTube埋込追加

四駆でガソリンターボの4座オープンカー、とか!



今さらながら、アウディアメリカの公開している「A3カブリオレ」のPRムービーなどをヘビーローテション。

ザ・ビートルカブリオレから乗り換える対象として気になるわけではないのですが、このくらいのサイズの4座オープンという存在は、使い勝手の良さからも気になるわけです。

もっともキャンバストップながら、オープン時にトップを収納するということで、動画でもわかるように開閉時のアクションは多め。ちょっと屋根開けの気軽さがない感じもあり(実際に使うと気にならないのかもしれませんが)。
 
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とはいえ、このサイズの4座オープンで、クワトロ(四駆)があるというのは、チェックポイントではあります。

オープンカーで雪道を走るというシチュエーションはミスマッチに思えるかもしれませんが、晴天下のスノーロードを、雪をはじきながら走るというのは、けっこう楽しいもの。いまどきのスタッドレスタイヤを履いていればFWDだからといってグリップ不足を感じることなどないでしょうが、低めのギアを選んで遊ぼうとするには、4WDというのは、どこか魅力的に感じてしまうのでした、ハイ。
 
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 Audi A3 Cabriolet 1.8 TFSI quattro 
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