クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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XV

SUBARU XVあらため「CROSSTREK(クロストレック)」が日本で世界初公開

プラットフォームやパワートレインはキャリーオーバー、全長は短く、全幅と全高はキープ。扱いやすさは維持したクロスオーバーSUV

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SUBARUの北米におけるドル箱モデル「CROSSTREK(クロストレック)」がフルモデルチェンジを日本で世界初公開されております。日本的には「SUBARU XV」がフルモデルチェンジを機に、グローバル統一ネームに改名したという捉え方もできるかもしれませんが、クロストレックというブランニューモデルとして、新しいユーザー層にも訴求しようということでしょうか。




日本で発表されたプロトタイプのボディサイズは、全長4480mm・全幅1800mm・全高1580mmで基本的には従来モデルと同等もしくは数mm小さいくらいのサイズ感。フルモデルチェンジによってボディが大きくなってしまうクルマが多い中で、取り回し性をキープしているというのは、このクラスのSUVとしては価値ある判断では?




もうひとつ注目したいのは、ステレオカメラを使った先進運転支援システム「アイサイト」に広角単眼カメラをプラスすることで歩行者などの飛び出しに対応する能力を高めていること。これは2030年にスバル車による交通死亡事故ゼロを目指すという同社の目標を達成するために必要な進化ということですが、そこそこ手頃なボディサイズと合わせて高齢ドライバーにおすすめしたいモデルの最右翼といえるかもしれません。



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JDパワーで高評価、SUBARU XVが大幅な商品改良を実施。そのポイントは?

新色「プラズマイエロー・パール」がオリジナリティを主張するXVの商品改良

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ルーフレール・レス仕様だと全高1550mmという都市型のプロフィールながら、最低地上高は200mmを確保するスバルのクロスオーバーSUV「SUBARU XV」がマイナーチェンジを実施、2020年10月8日から発売すると発表しております。

グリル内やバンパー両脇のシルバー(メッキ)加飾の面積を拡大したフロントフェイスが変更点では目立つところで、そのほかエクステリアではアルミホイールの意匠もリフレッシュしているとのこと。まさしく正常進化といったところですが、ある程度新鮮味をプラスするだけで、大きく方向性を変えていないというのはマイナーチェンジ前の市場評価が高かったことを意味しているといえます。

そんなSUBARU XVのメーカー希望小売価格は1.6リッター車が220万円~238万7000円と従来同様。2.0リッター車も265万1000円~298万1000円とまったく変わっていないのでした。では、外観変更だけで機能面では進化していないのかといえば、さにあらず。

とくに2.0リッターのe-BOXERと呼ばれるマイルドハイブリッドについては「e-Active Shift Control」なるアダプティブ変速制御を盛り込んでいるのが大きな進化ポイントとして注目であります。

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この10年で、北米でのトラック比率は19%も増えた

2008年には半々だったセダンとSUVトラック比率、2018年は31:69に!
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こちらの画像は、トヨタが北米で販売しているピックアップトラック「タンドラ」でありますが、唐突にピックアップトラックの画像を出したのは、先日トヨタが決算にあわせてプレゼンテーションを行なった『もっといいクルマづくりの中で磨き上げる競争力(リンク先はPDF)』の中に興味深い数字が載っていたから。

それは資料7ページ目の左上。お客様嗜好の変化という項目の中に<米国市場の車種構成比>が2008年と2018年の比較で載っているのでした。アメリカ市場でいうセダンにはおそらくスポーツカーなども含むはずですが、それとSUVを含むトラックという分類での比較ですが、2008年は50:50だったのに対して、2018年ではセダンとSUVトラック比は31:69となっているのでした。世界的なSUVブームとはいいますが、アメリカ市場に限った話とはいえ、こうして明確に増えている数字を見ると、もはやブームではなくセダンを軸とした自動車の世界観が終焉に向けっていると考えるべきタイミングになっていると思ってみたり。

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SUBARUが2モーターハイブリッドのPHEVを間もなく北米でローンチするが……

ボクサーエンジンの最大熱効率は、はたして40%を超えることができるのか?
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北米では、2018年5月にクロストレック(日本名:XV)にプラグインハイブリッド(PHEV)を追加設定するという発表をしており、しかもそのニュースリリースにおいてトヨタハイブリッドシステム(THS)を利用して、ボクサーエンジンを組み合わせたシンメトリカルAWDパワートレインとすることも発表済み。
The 2019 Subaru Crosstrek Hybrid uniquely integrates a four-cylinder direct-injection Subaru BOXER engine, Subaru Symmetrical All-Wheel Drive, all-new transmission and the Toyota Hybrid System (THS)
はたして、どのような仕組みになるのか注目されておりましたが、先日神戸で開催されたEVS31で、SHS(スバルハイブリッドシステム)とでも呼ぶべき、2モーターハイブリッドユニットのカットモデルが公開されたとのこと。直接取材していないので伝聞と報道された画像を眺めた印象ですが、たしかに横置きTHSの構成パーツをバラバラにして、水平対向用の縦置きミッションケース内に収めたという印象。ただし、現時点ではメーカーとしての公式発表はまったくなく、あくまでも展示したという事実を認めるのみといった状況であります。
さて、プラグインであることを除いてもスバル初といえるフルハイブリッドとなる点も注目ですが、THSと同等のハイブリッドシステムを用いたからといった単純にプリウスPHVと同等の性能~とくにバッテリー残量がなくなった状態でのハイブリッド燃費~を有しているとは言い切れないのが難しいところ。プリウスの好燃費には最大熱効率40%を超える内燃機関の貢献している部分も大きく、印象として現行のスバル・ボクサーエンジンがその域に達しているとは思えませんので。逆にいうと、ボクサーエンジン自体の熱効率をピンポイントでも向上させることができれば2モーターハイブリッドによって、そのポイントをキープすることでハイブリッド燃費においても優れた数値が期待できるという見方もできるわけです。

また、PHEVとしてエンジンを使わないEV航続可能距離を40マイル(64km)程度は確保する必要があるでしょうし、そのためには重量増も避けられず、それも燃費性能にはネガとなるでありましょうから。e-BOXERでの重量増を考えると、さらにウェイトが増えていることは必至でありますし。

そして、おそらく商品企画的には、この2モーターハイブリッドシステムは非プラグインとして設定されることはないであろうとも予想されるところ。非プラグインの2モーターハイブリッドが設定されるのであれば、マイルドハイブリッドが霞んでしまうでしょうから。もっともフルハイブリッドの展開に合わせてマイルドハイブリッドにe-BOXERという名前を付けてハイブリッドではないとブランディングしているのかもしれませんが、さて?

※イメージ画像はフォレスターのe-BOXERユニットです
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久しぶりに雪中ドライブを楽しんでみて。

雪道の安全運転は、とにかく無理をしないこと。降雪地では地元ナンバーの動きに注目
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SUBARU グローバルプラットフォームとシンメトリカルAWDという同社のコアテクノロジーを味わうというテーマで、今シーズン初の積雪路ドライブ。ベアリングのような細かい雪が降っている中での試乗では予想外に滑りやすい路面に出会ったり、除雪の関係で道路幅が狭くなっている箇所があったりと「雪道ってこうだったなあ」と思い返すシーンの数々。とはいえ、最新のクルマ(SUBARU XVなど)とスタッドレスタイヤ(BSブリザックVRX2)というコンビネーションであれば、まったく滑らないとはいわないまでも、不安を覚えることはなかったのでありますが……。

そうなると雪道であっても制限速度で走ることは難しくないのですが、風向きや地形の関係でコーナーを抜けると急に路面コンディションが変化するといった場面に出会うこともあり。そうした気を付けるべき箇所では、たいてい地元ナンバーの道を熟知しているであろうクルマが手前でしっかり減速するなど「わかっている」行動をするので、それらを参考に速度をコントロールしておくと「なんかありそう」という心の準備ができるというのは、雪に慣れていないドライバーとしての心得というか、防御反応でしょうか。

その意味では”慣れているドライバー”が皆無で、なおかつ道路状況も把握しづらい南関東での積雪路というのは、不要であればクルマで外出しないというのが吉でありましょう。前述したように最新のパッケージングで横滑り防止装置をオンにしてあっても、まったく滑らないわけではありません。とくに登坂などでアクセルをグッと踏み込むとクルマが左右に振られてしまうケースはありましたし、オーバースピードで舵の効きが悪くなるということもありましたから。当たり前のことですが、ドライの舗装路と同じ感覚で運転できるというわけではないというのを再確認でありました(汗)。

今シーズンの初雪ざんす

Sinya Yamamotoさん(@sinyayamamoto)がシェアした投稿 -


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新世代プラットフォームのスバルXVがワールドプレミア

ALL NEW SUBARU SUV、都市に映える洗練デザイン
 
ジュネーブモーターショーにて、スバルXVがワールドプレミア(世界初公開)。そして日本でのプロモーションも始まりました。

「ダイナミック×ソリッド」のデザインテーマを、どのように消化して、ボトムラインからフェンダーラインあたりのブラックアウトとして表現しているのかが気になるところ。ムービーのはじめに出て来るキャッチコピー「都市に映える」は、そのあたりの理解を助けるキーワードになるのかどうか。

個人的には、テールレンズの意匠を、インプレッサ系とは完全に違うものとして後ろ姿の個性を明確にしたほうがXVとして分かりやすいような気もしますが、さて?


精進します。
  




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