クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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WEC

キャデラック・レーシングがル・マン24時間耐久の総合優勝を目指す

2023年から第4世代キャデラックVシリーズ・プロトタイプで、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とフランス西部自動車クラブのLMDhカテゴリーに参戦することを発表

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2021年のル・マン24時間耐久レースは、TOYOTA GAZOO Racingの4連覇、そして7号車の初優勝という結果に終わったわけですが、そんなトヨタに強力なライバル誕生……かもしれません。

なんとGM(ゼネラルモーターズ)のプレミアムブランドであるキャデラックが、2023年のIMSAとル・マン参戦を発表。ル・マン総合優勝を目指して、新型ル・マン・デイトナのハイブリッドマシン「キャデラックLMDh-V.R」を開発するというのです。

ロレックス・デイトナ24時間レースの4連覇を果たしているというキャデラック・レーシングが、TOYOTA GAZOO Racingのチャレンジャーとして名乗りをあげたというわけです。

パートナーとして発表されたのは、チップ・ガナッシ・レーシングとアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)。LMDhの共通シャシーはダラーラによって制作されるとアナウンスされております。



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今週末、8月21日~22日はル・マン24時間の決勝日

ル・マンweekスタート、トヨタの連覇なるか? 最大のライバルはアルピーヌ?

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WEC(世界耐久選手権)におけるメインイベント「ル・マン24時間耐久レース」が始まりました。2021年の決勝レースは8月21日~22日にかけて行なわれるわけですが、すでに現地では公道も閉鎖され、いわゆるル・マンウィークがスタートしている模様。

そして決勝に向けて有力チームからもリリースが発表されております。

ご存知、ここ数年唯一のワークスとして3連覇を果たしてきたトヨタGAZOO Racingは今シーズンからの新レギュレーションにあわせたハイパーカーGR010 HYBRIDでのル・マン初陣となるわけですが、そのリリースの構成からは、ル・マンでは不運に見舞われる7号車(マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)を、今年こそ勝たせようという意思がビンビンに感じられるのですが、いかがでしょうか?


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またしても 8号車! 新時代WECに初勝利をあげたトヨタGR010 HYBRID

勝ったのはセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー組、またもや8号車だった!

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レギュレーションが大きくかわり、最高峰クラスが1000馬力級のLMP1マシンから、680馬力のLMハイパーカーとなったWEC(世界耐久選手権)。その2021年シーズンが開幕、初戦を制したのはLMハイパーカー規格に則ったニューマシン、トヨタGR010 HYBRIDでありました。

3.5L V6ツインターボとフロント駆動用モーターを組み合わせるというパワートレインは新規定に沿ったもので、エンジン単体でも680馬力、モーターと合わせても680馬力に抑えるというレギュレーションは、市販ハイブリッドカーのシステム最高出力の感覚からすると「なるほど」と思えるものですが、その構造からしてパラレルハイブリッドとなってしまうのは、ちょっと時代に逆行している感もあり。

とはいえ、トヨタが新レギュレーションにおいて勝利をあげたというのは、さすがといったところでしょうか。結果的に6時間耐久で2位のアルピーヌ A480-Gibsonとは同一ラップでしたから、昨年までのトヨタが持っていたような余裕はなかったように思えますが、さて?

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本来なら東京オートサロンの開幕日。トヨタが2台の世界選手権参戦マシンを発表

赤と黒、GAZOO RacingのGRを身にまとったラリーマシンYARIS WRCとWECマシンGR010 HYBRIDイパーカーGR010 HYBRIDハイ

2021年1月15日金曜日、新型コロナウイルスの流行がなければ幕張メッセにて東京オートサロンが開幕していたその日に、トヨタがWEC(世界耐久選手権)とWRC(世界ラリー選手権)に参戦するワークスマシンをフォトデビューさせた。

WEC参戦マシンは今シーズンからの新レギュレーション「ハイパーカー」規定にあわせたGR010 HYBRID。500kWを生み出す3.5リッターV6ツインターボエンジンで後輪を駆動、フロントはアイシンAWとDENSOが共同開発した200kWのモータージェネレーターユニット(MGU)で駆動するパラレルハイブリッドのレーシングマシン。

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WRCのほうは来年からレギュレーションが変わる関係もあり、昨年までのマシンをリファインした旧型ヤリス(ヴィッツ)ベースのヤリスWRCで継続参戦。GAZOO Racingの略称であるGRの文字をモチーフとしたカラーリングが大きな変更点で、今シーズンはサプライヤーの変更によりピレリタイヤを履いているのも違いとして目立つところ。

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ル・マン24時間 3連覇のトヨタGAZOO Racingがハイパーカーを走らせら昂るに決まってるでしょ

TOYOTA、LEXUSにつづくブランドとして”GR”が確立するためのターニングポイント。GR Super Sportがカモフラージュボディながらサーキットを走行した!

新型コロナウイルスの影響で例年とは異なるスケジュールで、なおかつ無観客で開催されたル・マン24時間耐久レース。なんとかTOYOTA GAZOO Racingが3連覇を飾ったのは、ご存知の通り。

ですが、トラブルで一台が遅れたときには「これで勝てなかったらGRブランドの危機」とさえ感じたのでした。なにしろ、今回のル・マンについてはトヨタ(GR)は勝たねばならぬ状況だったから。というのも、決勝レースを前にGR Super Sportのデモランを行なっているから。


GR Super Sport(仮称)がサルト・サーキットで初走行を披露
第88回ル・マン24時間レースの決勝を前に、開発中のハイパーカー、GR Super Sport(仮称)でサルト・サーキットを走行し、その様子を公開しました。
東京オートサロンで、その存在が明らかになったGR Super Sportは、トヨタのWECマシン直系の「レーシングハイブリッド」技術などを投入されたハイパーカーで、来シーズンからのWEC参戦マシンになると同時に、GR(GAZOO Racing)というブランドを完全に独立させたものとするために欠かせない存在だともいえるから。

そんなGR Super Sportのデモランをしておきながら、TOYOTA GAZOO Racingのマシンが勝利できないとなれば、ブランディングのスタートで躓くといえますので。その意味でも、モータースポーツ畑ではない、ブランディングの関係者も今回の勝利にはホッとしているのでは、と思うわけです。


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2017年のポルシェ911 RSR、アイデンティティを失う?

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ポルシェ911といえばRR(リアエンジン)レイアウトが絶対条件といえるほど欠かせないアイデンティティだと思っておりましたが、いよいよ背に腹は代えられないのでしょうか。

2017年のWEC(世界耐久選手権)や北米で開催されるIMSAシリーズに参戦、いや勝つために生み出された新型911 RSRは、911という名前がついていながら、ついに『リアアクスル前部に最新式水平対向6気筒エンジンを搭載』するマシンへと進化しています。つまり、ミッドシップ・レイアウトになったというわけ。

その結果がどうなるかは神のみぞ知るでありますが、ブランディングまで考えると「試合に勝って勝負に負けた」となってしまいかねないリスクを背負っているのでは? と思ったりするのでありました(汗)

もっとも、911の名前を冠したレーシングカーではかつて「911 GT1」というミッドシップマシンもありましたし、エンジンは自然吸気の水平対向6気筒でありますから、十分にアイデンティティは守られているといえるのかもしれませんけれども……。

精進します。



   







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