クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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VTEC

意外? 新型ステップワゴンの初期受注は3台に1台がVTECターボ

発売から約1カ月後での受注は27,000台超、月間販売計画の5倍以上と好調なスタート

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2022年5月27日に発売した新型「STEP WGN(ステップ ワゴン)」の初期受注状況が発表されました。

あらためて、新型ステップワゴンのラインナップを整理するとパワートレインは以下の2種類

e:HEV:2.0リッターエンジン+2モーターハイブリッド
VTECターボ:1.5リッター直噴ターボ

そして各パワートレインに、AIR、SPADA、SPADA PREMIUM LINEと3つの仕様が用意されるといった構成になっております。駆動方式はe:HEVがFFのみ、VTECターボはFFと4WDを設定するといった具合です。

メーカー希望小売価格は、もっとも手頃なVTECターボのAIR(FF・7人乗り)で2,998,600円。もっとも高価なのがe:HEV SPADA PREMIUM LINE(FF・7人乗り)の3,846,700円。つまり価格帯としては300万円~385万円という範囲になっているというわけ。

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北米アキュラ・ブランドで「インテグラ」が復活した!

1.5リッターVTECターボのクーペライクな5ドアハッチバック。現地でのスターティング価格は3万ドル前後と発表

02  Acura Integra Prototype 

北米市場におけるホンダのプレミアムブランドとしておなじみのアキュラ(ACURA)ブランドからインテグラが復活するというニュースは、日本のホンダファンにも期待と驚きをもって捉えられていた印象もありますが、その新型インテグラがプロトタイプのスタイリングを正式発表であります。



    • Integra Prototype heralds the return of an iconic nameplate to the Acura lineup
    • 2023 Integra will be a premium sport compact with a coupe-like roofline and versatile five-door liftback design
    • First factory-turbocharged Integra takes power from a high-output 1.5-liter with VTEC®
    • Geared for enthusiasts, a 6-speed manual transmission will be offered
    • Uniquely aspirational and attainable, new Integra to start around $30,000 when it arrives next year

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世界初公開された新型シビック、さっそく見てきました!

低く長いボンネットに、スラッとしたテールゲート。上級シフトの11代目シビック・ハッチバックは日本で作られる!

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ホンダの礎を築いたモデル「シビック」がフルモデルチェンジ。すでにセダンは北米向けにローンチされていますが、6月24日に世界同時でハッチバックボディを公開すると同時に、日本では2021年秋に発売開始となることが発表されました。

さらに聞いてきた話でいえば、日本向けのシビック・ハッチバックは埼玉製作所・寄居工場で生産する国産車になるということで、なかなか力が入ったモデルという印象。日本はグローバルモデルのおまけではなく、日本市場のニーズを十分に汲んで商品企画が進められたともいえそうな仕上がりなのです。

その証拠といえるのが、パワートレイン。なんと6速MTが用意されているのでありました!






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ホンダの新型N-BOX、ターボにするか、NAにするか。

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新しいVTECエンジンは一人乗車であれば不満なし。ターボよりリニアリティも優位
スタイリングイメージこそ継承しておりますが、すべてが一新された新型N-BOX。なかでも驚いたのは自然吸気(NA)エンジンの出来栄え。軽自動車初搭載したことが話題のVTECをハイカムゾーンに入れなくとも十分にパワフルで、なおかつCVTの制御も絶妙で、リニアリティに溢れる乗り味なのでした。

正直言って、軽自動車の、とくNAエンジン車において、いわゆる「ラバーバンドフィール」と呼ばれるのはCVTというよりもトルクコンバーターを滑らせることによるトルク増幅で生まれている部分が大きいと感じているのですが、新型N-BOXのNAエンジン車においてはトルコンを滑らせて駆動力を稼いでいる領域が狭いという感触。そのおかげでリニアリティにあふれるドライブフィールに感じるのです。

その点において、ターボエンジンではトルコンを滑らせてブーストを高める領域があるように感じられるため、NAエンジン車のほうがアクセルのよる加速感のコントロールが、よりダイレクトでアドバンテージを感じるわけです。しかも、市街地走行においてはNAエンジンの力不足を感じることもなく、全高の高いスーパーハイトワゴン級だからといって、「余裕のターボエンジンをおすすめ」という風には思わないのでありました。もっとも、最大トルクが104Nmのターボエンジンには絶対的な余裕があることは事実で、ターボの走りに慣れてしまうとNAに不足を感じるようになるのも、また事実でしょうけれども……。

ちなみに、ベンチシートの同等グレードでターボとNAを比較すると価格差は約20万円。これがエンジンの違いだけであればNAエンジン車の一択となりますが、じつはターボ車にはサイドカーテンエアバッグやアレルクリーンプラスシート、運転席側のパワースライドドアなどの装備が追加されております。

運転席側パワースライドドアとサイドエアバック・サイドカーテンエアバッグのセットオプションをつけると約10万円高となって、エンジンの価格差は10万円相当。150~170万円の車両での、この価格差をどのように評価するかは個人の考えによるでしょうが、工業製品として見比べるとターボに軍配が上がると思ってみたり。ただし、エコカー減税で取得税や重量税が軽減されるのはNAエンジン車だけで、トータルでの支払額を見ると、NAの優位性が高まるあたりも見逃せないのでした(汗)



精進します。
  




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ホンダの新型i-VTECエンジン「S07B」の注目ポイントは鏡面バルブ

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ステムを絞って流入量を確保する吸気バルブ。VTECでリフト量も1.1mm増える!
軽自動車初のVTECエンジンとして一部で話題のホンダS07B型エンジン。新型N-BOXに搭載された、このエンジンはS/B比が1.29という超ロングストロークのプロファイルなのも特徴。そしてVTCも備わっているので、ホンダ的には「i-VTEC」と呼ばれるエンジンなのでもありました。

そんなエンジニアリング的にも凝った新型エンジンで注目したのは、中でも小さめのパーツとなる吸排気バルブ。その傘部の燃焼室側はツルツルの鏡面加工を施されております。そのメリットについて、メーカー側の解説を写せば以下の通り。
吸気時に導入された新気との接触面積を最小化。高温化したバルブから新気への熱伝達を抑制します。これによりノッキングタフネスを高め、レギュラーガソリン仕様でありながら、自然吸気エンジンで12.0、ターボエンジンで9.8という高い圧縮比を実現。燃焼効率の向上に貢献しました。
ロングストロークというよりも小径ボアを採用したと表現するのが適切に思えるS07B型エンジンのキーワードはノッキングタフネス。小さなバルブを磨き上げることで、その性能を上げているのでありました。

もう一つ見逃せないのは、吸気バルブのステム(棒の部分)が傘部に近いエリアで細くなっていること。これは吸気の入り口をできるだけ広げる工夫で、小径ボアを選んだ対策は万全といったところ。もちろん、小さいバルブで吸気量を稼ぐための手段が、話題のVTECによる可変バルブリフトなわけですが。ちなみに、吸気バルブのリフト量はローカムで8.0mm、ハイカムで9.1mm。もっともリフト量以上にカム山の形状による開き方の違いのほうが影響は大きいとのことであります、ハイ。




こういうディテールで機械が欲しくなってしまうのは悪いクセです(汗)


精進します。
  




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新型シビックタイプR、300km/hを実現するには?

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ついに、3代目となるシビックタイプRが公道デビュー。

といっても日本の話ではなく、今度のタイプRがメインターゲットとしている欧州でのお話。そもそも、タイプRのベースとなるシビックはイギリス生産のモデルですから、当然といえば当然であります。






ウィーンから100kmちょっとのところにあるスロバキアサーキットと公道での試乗会が開催されたということでありまして、ならば欧州メディアから試乗レポートが続々と出てくるのでありましょう。

それにしても、今度のシビックタイプRはサーキットベストというだけでなく超高速指向のマシンなのが特徴。

最高速をアピールしているのは、おそらく歴代タイプRで初めてでしょうし、そのスピードは270km/hに達しているのでした。おそらく、これもタイプR史上最速でありましょう。

そのために、最高速を意識したギア比になっているというのも見逃せない点。

6速で、最高出力を発生する6500rpmまで回すと、270km/hになるギア比ということが公式にアナウンスされていることからも、いまどきの新車では見られない、パワートレイン全体の”タイプR的に”攻めている感じがビンビンに伝わってくるのでありました。




逆にいうと、このスペックでは270km/hで、空気抵抗を含む走行抵抗とパワーが釣り合うというわけ。

そして、新型シビックタイプR用エンジンのレブリミットは7000rpm。大雑把にいえば、6速でレブまで回すことができれば最高速は300km/hに達するというイメージなのであります。

もっとも、高速域での走行抵抗の大半は空気抵抗で、その抵抗は速度の二乗で増えていくというのは知られているところで、最高速域で速度を一割増しにしようというのは、生半可なパワーアップではたどり着けない世界というのは想像に難くないのでありますが。

そこで、これまた大雑把なイメージで逆算してみると、300km/hを実現するには430馬力/7000rpmというエンジンパワーが必要と導かれましたが、さて……。

この粗計算が実際のそれに近い数字だとすると、2.0リッターターボであれば狙えない数字ではなく、最高速300km/hのシビックというのは現実的なターゲットになりそうな気もしますが、どうでしょう?


精進します。














 
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