クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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THS

悲報?朗報?妥当? クロストレック・ストロングハイブリッドは383万3500円からの価格

同じTHSファミリーでみるとカローラクロスとRAV4の中間ポジションは絶妙といえそう

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10月の段階で技術的な発表のなされていた、SUBARUクロストレックe-BOXER(ストロングハイブリッド)が正式発表と相成りました。技術発表の通り、エンジンは専用セッティングの2.5L 水平対向 4気筒で、そこに最高出力88kWの駆動用モーターのほか、発電用モーター、リチウムイオン電池などを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。これまでスバルが展開してきたマイルドハイブリッドと違い、モーターの走行領域を大幅に増やしたストロングタイプのハイブリッドとなったことがメカニズムにおける注目点。

そしてユーザー視点でいうと気になっていたのは価格と燃費ではないでしょうか。

正式発表に伴い、 ストロングハイブリッドの「Premium S:HEV」というグレード名も含め、そのあたりの数値も公表されております。ちなみに、上級グレードは Premium S:HEV EXとなり、こちらは高度運転支援システム「アイサイトX」や12.3インチフル液晶メーターなどで差別化しております。

メーカー希望小売価格
 Premium S:HEV :383万3500円(ルーフレール付388万8500円)
 Premium S:HEV EX:405万3500円(同410万8500円)

SUBARU CROSSTREK  Premium S:HEV EX 主要諸元
全長:4480mm
全幅:1800mm
全高:1575mm
ホイールベース:2670mm
駆動方式:AWD(全輪駆動)
車両重量:1660kg
WLTCモード燃費:18.9km/L
燃料タンク:63L
エンジン最高出力:118kW
エンジン最大トルク:209Nm
モーター最高出力:88kW
モーター最大トルク:270Nm

ストロングハイブリッド化の影響なのか全高が1550mmを超えてしまっているのは、これまでクロストレックの持っていたチャームポイントをスポイルしてしまうという点で気になりますし、WLTCモード燃費が20km/L台に届かなかったのは残念な気もしますが、大筋としては想像通りの数字ではないでしょうか。

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ハイブリッドカーもここまで安くなった。プロボックスの新グレードは179万円

電動化時代の最適解はハイブリッド。たしかに、この価格であれば説得力がある


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かつてハイブリッドカーは高いというイメージが強いものでした。いや、いまでも同一モデルにおいてハイブリッドとガソリンエンジンのグレードを比較して、価格差の元を取るには何万kmを走らないとダメだ…といった切り口は健在だったりします。

しかしながら、ハイブリッドカーがここまで安くなるとそうした議論も不要になるかもしれません。トヨタの商用バン「プロボックス」に用意されたハイブリッドの新グレード「GX」のメーカー希望小売価格は税込み179万円。

プロボックスのハイブリッドシステムは1.5リッターエンジンの2モータータイプですが、同じくプロボックスに用意される1.5リッターガソリンエンジンを積む「G」グレードのメーカー希望小売価格は167万円。両車の価格差は、わずか12万円ですから商用車の走行距離を前提にランニングコストを考えると、計算するまでもなくハイブリッドが優位と誰でもわかるのでは?


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トヨタ、ホンダ、スズキのBセグ向けハイブリッドシステムを比較する

ヤリスとフィットのエントリーグレードで再計算。
ハイブリッドの燃費伸び率も調べてみた


コンパクトカーのハイブリッドシステムは安くあるべし! と思う部分もあるのですが、もちろん燃費性能の向上も重要な要素。というわけで、ハイブリッドは同等グレードのガソリンエンジン車に対して、同じモデルの中で比較するとどのような差があって、それがメーカーごとのシステムの違いとどんな関係にあるのかを軽く考察してみたのが、こちらの動画。サンプルとしてはトヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット(以上2モーターハイブリッド)、そしてスズキ・スイフト(1モーターハイブリッド)であります。



こちらの動画では、ヤリスがGグレード、フィットがNESSグレード、そしてスイフトはRSとハイブリッドSZで比較していますが、結果としてヤリスのシステムがエンジン車に対して高くなっているのでは? という結論に至ったのですが、それはあくまで一例であります。

ブログ用に別グレードで計算してみたのが、以下の表。

ヤリスフィットスイフト
価格差40万円44万円30万1400円
重量差60kg110kg70kg
燃費伸び率166%144%115%
比較グレードXBASICRS/SZ

ヤリスとフィットは廉価版のエントリーグレードをサンプルに、スイフトは選択肢が一択なので動画と同じ組み合わせで各種スペックを比較してみたのでした。こうしてみると、ホンダのe:HEVのほうが価格差は大きいですし、なにより重量増が多いは気になるところ。ちなみに、燃費伸び率というのは単純にWLTCモード燃費でハイブリッド車とエンジン車の比率を出してみただけの参考値ですので実際に燃費を計って検証したわけではありませんが、やはりヤリスのハイブリッドシステムの凄さを実感させられる数字といえましょうか。





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【2020年6月発売】4代目ハリアーのスペック発表、ハイブリッド4WDのシステム最高出力は163kW

A25A-FXSエンジン(131kW)とフロントモーター3NM(88kW)のコンビネーションで出せるシステム最高出力は160kW。さらにリアモーター4NM(40kW)を加えると163kWのシステム出力を発生

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元祖アーバンSUV、トヨタ・ハリアーが6月のフルモデルチェンジ(4代目)を前に詳細スペックを発表。いわゆるティザーでありますから価格については公表しておりませんが、逆にいうと価格以外の情報はほぼ隠していないといえるほど、出し惜しみなく情報を公開しております。

スタイリングの第一印象は、スピンドルグリルを外したレクサスといったところで、むしろこのアピアランスに好感を持つユーザーも少なくないのでは? といった感想を持ったのですが、いかがでしょうか。細かい装備では調光ガラスを使った電動シェード付きパノラマルーフも気になるというか、非常に欧州車的なムードでユーザー受けしそうな予感であります。

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WLTCモードで36.0km/L、トヨタ・ヤリスのJC08燃費は推定45km/Lオーバー!

ヤリスのカタログ燃費WLTCモード36.0km/Lを、新型フィットを参考にJC08モードに換算してみると

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トヨタ・ヤリスのハイブリッドは1.5リッター3気筒エンジンに動力分割機構と2つのモーターから構成されるTHS(トヨタハイブリッドシステム)を組み合わせたパワートレインを搭載。歴史あるハイブリッドシステムでありますから電動系は熟成、一方で内燃機関側は完全新設計の革新を組み合わせたという見方もできましょうか。



その燃費性能は驚くべきレベル。カタログ値は次のようになっております(HYBRID Xグレード)。

WLTCモード:36.0km/L
 市街地:37.5km/L
 郊外:40.2km/L
 高速道路:33.4km/L


WLTCの各モードを見ると、郊外では40km/Lを超えているのは、まさに新世界に踏み出したという感じもあるわけですが、残念ながら従来まで使われてきたJC08モードについては発表なし。まあ、タイミング的にWLTCモードに移行していますから併記する必要はないので当然です。

しかし、同タイミングでフルモデルチェンジを果たしたホンダ・フィットはWLTCモードとJC08モードの両方を計測しております。つまり、フィットの値からヤリスのJC08モードが推測できるのでは? と思ったわけです。






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新しいトヨタ・カムリ、ハイブリッドの操作系に走りへの意識ありや

アクセルペダルはオルガン式、シーケンシャルシフトで回生ブレーキを6段階で調整
日本仕様のカムリはモード燃費28.4~33.4km/Lの2.5リッターハイブリッドのみをラインナップということで、新型ダイナミックフォース”A25A型”エンジンにリチウムイオンバッテリー版のTHS II(トヨタハイブリッドシステムII)を組み合わせたパワートレインとなっているのでした。
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走りを前面に押し出したプロモーションをしている新型カムリ、ハイブリッドだからおとなしく走るべしというわけではないようで、レーシングミッション感覚で操作できるシーケンシャルシフトマチックを搭載。エンジンブレーキ(回生量)を6段階で調整できる機能も備えているほど。

さらにアクセルペダルは床につけたカカトがズレにくいオルガン式となっているのは意外といっては失礼かもしれませんが、予想外の選択。カタログの文言を借りれば『ドライバーの操作動線を最適化する』ことをコンセプトにしたコクピットに仕上がっている模様(実車を見たことがないので、自分個人としての判断はできかねますが)。

そして、シーケンシャルシフトは採用してもパドルシフトは備えないという判断は、カムリがターゲットにしているであろう層を考えると適切な判断と思うのは、ある年齢層においてシフトノブに手を置いて運転する印象が強いから。アラフィフの自分もそうした手癖については自覚もありますし(汗)
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精進します。
  




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