クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします
二輪・四輪にかかわらずパーソナルモビリティが、どのように変わっていくかを考察します

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S660

いかにもホンダらしい過給V3エンジンは軽自動車に使えるか?

二輪車として世界初の電動過給機付き新型V型3気筒エンジンをミラノショーでワールドプレミア

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ホンダがやってくれました!

EICMA 2024(ミラノショー)において、二輪車として世界初となる電動過給機付きV型3気筒エンジンを初公開であります!!


新規開発中の大型二輪車を想定した水冷75度Ⅴ型3気筒エンジンは、スリム&コンパクトを追求しました。また、二輪車として世界初の電動過給機を採用。エンジン回転数に関わらず任意に過給をコントロールする事で、低回転からハイ・レスポンスなトルクデザインを実現しています。加えてスペースが限られている二輪車において、自由度高く配置可能な特徴を活かしてマスを集中化し、インタークーラーを必要としない設計を行う事で軽量化にも貢献しています。
前方2気筒、後方1気筒となるレイアウトのV型3気筒エンジンに、かつての2スト3気筒マシンである「NS400R」のV型エンジンを思い起こしてしまうほどのオールドファンは少数派かもしれませんが、いずれにしてもV3という”変わった”シリンダーレイアウトを市販車に搭載しようという動きは、いかにもホンダらしいといえるのでは?

公表されている画像は、おそらくディスプレイ用なので実車では電動過給機(スーパーチャージャー)の配置が異なるかもしれませんが、それでもサージタンクに電動スーパーチャージャーをほぼ直付けしているように見えるのは、なかなかにアグレッシブな設計に思えます。

過給エンジンにおいてサージタンク圧というのは、けっこう重要なパラメータになるという風に思っておりますが、もしサージタンク圧を一定に保つよう電動スーパーチャージャーを稼働させると、かなりハイレスポンスで常に過給のかかった状態でエンジンを回せそう。もちろん滑らかなトルクを出すには電制スロットルとの協調制御も必須だとは思いますが…。

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ホンダS660、累計生産3万8916台でファイナル

ビートの総生産台数3万3892台をS660は超えることができたがペースは少々スローだった

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一年前に生産終了を発表していたホンダのオープン2シーター軽スポーツ「S660」。残念ながら、生産終了という判断が覆ることもなく、2021年度をもって、その生産が終わってしまいました。

そしてホンダから発表された累計生産台数は3万8916台でありました。


ビートの総生産台数は3万3892台でしたから、ほぼ同じくらいの販売規模となったわけですが、個人的には完全に予想通り。2シーター軽スポーツの市場がそのくらいという考察は、過去に何度もコラム記事として記しているので、いまさら言うまでもありませんが、参考までにリンク先の過去記事もご覧ください。

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間もなく生産終了、ホンダS660に乗ってみた

S660からロードスター990Sへのバトンタッチを確認すべく南房総方面へドライブ

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ただいま発売中のホンダ専門誌「ホンダスタイル」にてホンダS660とマツダ・ロードスター990Sを比較しつつ、国産スポーツカーの未来を考える的な試乗記のようなコラムを寄稿させていただいております。

ご存知のように、2022年3月をもって生産終了となるS660は、これが新車で生産しているタイミングでのラスト試乗となるのは言うまでもありません。

一方、2022年のマイナーチェンジでKPC(KINEMATIC POSTURE CONTROL・キネマティック・ポスチャー・コントロール)なる新機能を標準装備しつつ、軽量化とパフォーマンスアップを狙った特別仕様「990S」を登場させたロードスターはメーカーの戦略として対照的。

さらにいえばS660990Sというのは、どこか鏡文字のような対の関係にも見えますから、このタイミングで比べてみるのは意味があると思い、ホンダ専門誌でありながらの同時試乗となったのでした。

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S660最後の50台に申し込んでみた。商談権がWEB抽選となる50台の選び方は?

S660追加生産、WEB申込の段階でグレードとトランスミッションの指定は必須項目


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先日、拙ブログでも紹介したように2022年3月での生産終了が決まっているホンダの軽ミッドシップスポーツカーS660の追加生産が発表されております。追加分は650台で、そのうち600台は商談中のユーザーに優先的に割り当てられ、残りの50台がWEB抽選で商談する権利が決まるという、まさに最後の運試しといったお祭りモードが始まったのでした。

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S660のWEB抽選でまさしく最後の運試し?

仕様別に台数が決まっているとすればβのCVTがもっとも当選率が高い?

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ご存知のように2022年3月で生産終了することを発表しているホンダS660。その発表があった段階で全国のホンダカーズに注文が殺到、生産能力を超えるオーダーが集まったということでオーダーストップになったという噂が流れたのはゴールデンウイーク頃だったでしょうか。

新車は生産しているのに、もう新車で買えないという微妙な状況で中古車相場が高騰しているのも、また知られていることでしょうが、そんなS660の中古車相場を抑えるかのようにホンダが650台ながら受注再開を発表しております。

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S660はもう買えない? だったらコペンを買おうぞ

コペンは法規対応の商品改良でドアミラーを拡大。オートライト機能も標準装備になった!

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ホンダの軽スポーツカー「S660」が2022年3月での生産終了を発表したのは、もはや知らぬ人はいないというくらい話題となり、あと一年の生産期間を残して発表したにもかかわらず、2022年3月までの生産枠は使い切るほどの受注を集め、実質的な完売状態にあることも、ご存知の通り。

では、ライバル視されることの多いコペンはどうなのかといえば、こちらは2021年4月に法規対応の商品改良を実施しているのでありました。つまり、まだまだ作る気満々といったところでしょうか。

どんな法規に対応したのかといえば、ドアミラー(後写鏡)の視界の範囲オートライト(自動点灯)の義務化という2点となっております。おそらくCGで合成したであろうWEBサイトの画像でも、たしかにドアミラーが大きくなっているような気がいたします。コペンといえば小ぶりなドアミラーがスタイルを引き締めていた面もありますので、どのくらい印象が異なるのか、はやく実車で確認してみたいところ。


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