クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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S2000

黄色いスポーツカー、あなたはどんなクルマを思い浮かべますか?

2020年秋、イエローボディのシビックタイプRが登場。DC2後期型を思い出すのはオールドファンだけ?
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シビックタイプRに200台限定のリミテッドエディションが登場、初代TYPE Rを想起させるカラーのサンライトイエローⅡを設定するということで話題となっております。個人的には初代シビックタイプR(EK9)というよりは、インテグラタイプRの後期型(00モデル)でサンライトイエローが追加設定されたことが印象深かったり。

タイプRに限らず、ホンダのスポーツカーといえば、古くはビート(これは純粋なスポーツカーかどうか、議論があるでしょうけれど)、NSX、S2000、S660とイエローボディの設定は定番といえるもの。そういえば現行NSXも2020年モデルになってイエローが復活しております。スポーツモデルらしい色を限定車に設定するというのは、イメージアップにもつながる正統的な設定といえるのでは?



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「肉が少なくて、スカートが短くて、脚が長いのが良い」というエンジン内部の話

K-TECHのS2000用オーバーサイズピストンは、高回転対応の軽さも実現したオリジナルデザイン
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ホンダエンジン専門のエンジンビルダーK-TECHエンジンサービスが新製品を開発したということで、ホンダスタイル誌にて取材。ブツの画像はプロフォトグラファーがしっかり撮りましたが、そのときのメモ画像をこちらで公開しておきましょう。製品の概要を手短にいえば「S2000用オーバーサイズピストン(87.25mm)」。すでに純正ではオーバーサイズピストンの供給がないそうで。長く乗っていくためにはエンジン・オーバーホールが必要となるわけですが、その対応を可能としているのがポイント。

といっても、純正相当の単なるオーバーサイズピストンではないのが、このK-TECHカスタマーピストンの特徴。下の画像でも見てわかるようにK-TECHピストン(右側、左側はF22C純正品)は純正とはまったく違う設計で、とくにピストンサイドのスカートが短くなっているのは、いかにもフリクションが少ないと感じさせてくれるところ。
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さらにピストンピンの位置も異なっており、2.2リッターのS2000(AP2)が積むF22Cエンジンに使う場合は、F20C用コンロッドを流用することが必要となってくるというのも、単なるオーバーサイズピストンではなく、チューニングピストンである証。F22Cより長いF20Cコンロッドを使うことで連桿比を伸ばし、ピストンの側圧を減らせるのでフリクションを軽減するというのが狙い。高回転まで回るのが美点といえる当時のホンダVTECエンジンが持つキャラをさらに強化することが期待できるわけです。スカートから伸びるコンロッドが長いことは、この画像でもひと目でわかるところでありましょう。
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お値段は税抜き26万円。オーバーホールの作業、ブロックの少々特殊なボーリング・ホーニング作業があるので、全部でいくら掛かるかと考えると、そうそう簡単に手を出せる予算感ではありませんが、長く大事に乗っていこうというオーナーには魅力的では? この製品については外販もするそうなので、地元に作業のできるショップがあれば愛車にインストールすることができるわけですし。

というわけで、詳しくは2017年12月20日発売のコチラで、というダイレクトマーケティング(汗)


精進します。
  




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ホンダVTECエンジンは過給と相性いいからブースト圧が上がらない?

ホンダS2000のエンジンチューンについて、とあるエンジニア氏と話していたところ「VTECエンジンは空気を吸い込むから、ブースト圧が上がらないんです」という発言があって、なるほどホンダエンジンは過給チューンがマッチするということがピーンと来たのでありました。

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過給エンジンの常識的な見方をすれば、ブースト圧が上がりづらいエンジンというのは相性が悪いように思えますが、じつは真逆という話。優れたNAエンジンというのは負圧域となっているサージタンクから空気を吸い込めるだけの吸引ポテンシャルを持っているわけで、そこに過給器をプラスすれば、より多くの空気をシリンダー内に吸い込めるということ。

そして過給圧というのはサージタンク内圧でありますので、吸引力の強いエンジンであれば、それなりに過給しても吸い込む量が多いので、なるほど”サージタンク内圧であるところのブースト圧は上がらないと表現できる”のでありますし、そのことは内燃機関としての素性の良さを示すエピソードなのでもありましょうか。

見方を変えると、過給器というのは空気を吸い込みづらいエンジンに無理して押しこむためのデバイスではないということ。20世紀のVTECエンジンがこれほど過給と相性が良いのだとすれば、21世紀のVTECターボのブースト圧が一見すると控えめな過給圧でありながら、しっかりとトルクを出している理由にも納得した次第。いろいろな話がつながる取材でありました。

というわけで、そうした取材の成果が載っているのはこちらの一冊。ハイパーレブS2000 VOL.8であります、ハイ。



精進します。








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【訂正アリ】「DIRect」のS2000エアロ #TAS2016

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東京オートサロンは、来場者のみならず出展者もグローバル化が進んでいるのを実感する、ここ数年でありますが、場内を歩いていてフト目に止まったこちらの車両もインターナショナルな一台の模様。

香港に本社を置くAutobahn88カンパニーの新ブランド「DIRect」が、スーパー耐久で活躍するトレーシースポーツとコラボレーションして生み出したS2000用ボディキットであります。

フロントフェンダーの造形など、この手のボディワークとしてはオーソドックスではありますが、価格次第ではブレイクしそうな予感もするのでありました。

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もっとも255/35R18タイヤで、このクリアランスということは、これからのタイヤサイズのトレンドを考えると、もうちょっと余裕が欲しい感じでもありますが……。

そして、このクルマが目に止まったのはホンダの貴重なFRスポーツであるS2000、すでにオートサロンでは超少数派となっていて、この車種選びそのものが珍しいと感じたからなのでもありますが(汗)

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【2016年1月23日 14時52分 訂正】

上記の車両について、認識の間違いがありました。以下の内容でご指摘いただきましたので転載いたします。

香港資本の新ブランドではなく、元々日本の弊社が立ち上げたブランドです。
86&BRZが出た時に3社でコラボしたのがきっかけで【DIRect(ディレクト)】という
ブランドを立ち上げました。
それを4年目の出展としてラインナップを増やした2016年の新作として、S2000を選びました。
出展名が【AUTOBAHN88COMPANY】となってるのはブースもコラボしてる香港企業との関係でして・・・
4台展示していたBODY KITは全てMADE IN JAPANです。
 
最新作のS2000はマスターモデルのプロトタイプで、あえてクリアランスが少なくなっております。
実際は実走行が出来る様に仕上げます。
やり過ぎないボディーキットで、若い層ではなく、40代~50代の方々にも受け入れて頂ける様な
デザイン=S2000 2016Versionをコンセプトに仕上げました。
種類が減っているホイールを、ごく一般的なサイズが流用できる様にフロント+25mm 
リア+20mmの少しだけワイドにして最大で9.5J+45近辺を装着出来る様に設計しております。

株式会社エアロテックジャパン

精進します。

  







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相対的にキャビン(幌)が小さく見える、フィアット124スパイダー

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ついに正式デビュー(といっても画像だけで詳細はこれから)したフィアット124スパイダー。

言わずと知れたマツダ・ロードスター(ND)とボディを共有、マツダが生産してFCAに供給する兄弟モデルなわけですが、フィアット版はボディを大幅に変えていることもあって、だいぶ違った印象を”画像からとはいえ”受けるというのが第一印象。

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向きやサイズは異なりますが、こうして幌をクローズした状態の横顔を眺めていても、フィアット124スパイダーはフロントはフラットで、リアのオーバーハングも大きく、相対的にキャビンが小さく感じられるでありまして。意外にプロポーションが異なる印象が強いというのは驚き。

なんだかんだ、パワフルでちょっと大きなロードスターという成り立ちと北米市場のニーズを想像すると、ロードスターのユーザーを食ってしまうのかもしれません。しかし、この横からの眺めを見ていると、ストイックにスポーツを求めるわけではないS2000オーナーの買い替えなどもありそう、などと思ってしまうのは考えすぎでしょうか(汗)


精進します。













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