クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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Mercedes

日野とふそうを統合。ダイムラーとトヨタのどちらが舵取り?

日野自動車は、トヨタの連結対象から外れる見込み。縁を切るという強い意志が感じられた
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いまを遡ること1年ちょっと前、2022年3月に日野自動車の不正が明らかになったわけで、それから日野自動車の処遇といいますか、対応については宙ぶらりんのような状態が続いていた印象もあるわけですが、大きな動きが発表されました。



簡単にまとめると、トヨタ傘下の日野自動車と、ダイムラートラック傘下の三菱ふそうを統合して別会社にまとめてしまうということ。両社統合の持株会社の株式をダイムラートラックとトヨタが同割合で保有、持株会社を上場させることを予定しているとなっております。

三菱ふそうと日野自動車という伝統ある名前は、おそらく消えてしまうのでしょう。そして、新会社はグローバル企業ではなくアジア担当のエリア企業のような位置づけになると予想されます。



このあたりの第一印象についてYouTubeライブのほうでもお伝えしたのですが、こちらも簡単にまとめると、トヨタは日野をグループから外し、三菱ふそうを復活させたダイムラーに一任すると決心したというのが個人的な感想。

三菱ふそうといえば、かつて「空飛ぶタイヤ」事件を起こすなど企業体質に問題ありとされていたわけですが、ダイムラートラックの傘下となって矯正できたとトヨタは感じているのかもしれない…というのがライブで話した骨子であります。

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メルセデスのスーパー電気自動車コンセプトはF1由来のすごいバッテリーを積む

一充電で1000kmを走る電気自動車コンセプト「VISION EQXX」。10km/kWhの目標電費が凄すぎる

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メルセデス・ベンツ(ダイムラー)が本気を出した! 

そんな印象の電気自動車が「VISION EQXX」です。2022年1月5日に発表された、このコンセプトカーは電気自動車のネガといわれる航続距離を圧倒的に伸ばしてきたのが注目点で、想定される一充電航続距離は1000kmといいますから、そんじょそこらのガソリン車でも敵わないレベルのツーリング性能をターゲットにしているというわけでした。

そんなVISION EQXXの特徴をいくつかピックアップして紹介いたしましょう。

ポイントは以下の4点です。
  • F1ノウハウを活かした高密度バッテリー
  • 空気抵抗を極限まで減らす空力ボディ
  • 駆動エネルギーを生み出すソーラーパネル
  • バッテリーtoホイールで95%の高効率
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日産がダイムラー株を手放すことを発表。総額売却総額は約11億4900万ユーロ

かつてスカイラインにダイムラー由来の4気筒ターボが載っていたこともあった

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かつてスカイラインにダイムラー由来の4気筒ターボエンジンが積まれていたり、ルノー・トゥインゴとダイムラーのスマートがアーキテクチャを共有していることからもわかるように、ルノー日産三菱アライアンスとダイムラーAGは幅広い分野において協業を進めてきているのですが、その関係は徐々に解消されるかもしれません。

というのも相互で持ち合っていた株の売却を発表したから。日産によると同社が保有していたダイムラーの全株式16,448,378株(11億4900万ユーロ相当)を手放すとのことであります。



この手のリリースでは定型ともいえる『本件株式売却後も、日産とダイムラーとの事業上のパートナーシップに変更はなく、この売却による影響はございません』という一文もありますが、徐々に関係をフェードアウトしていくという方針でありましょう。

そういえば、この提携によって日産は6気筒エンジンの自社開発を止めて、ダイムラー製エンジンを採用するなんて話もありましたが、そのあたりの話もとうにキャンセルされていたと読み解くべきでしょうか。もっとも、電動化時代ですから今さら新規でエンジン開発を行なうという計画自体、どこの自動車メーカーも持っていないかもしれませんが……。


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10~11月にかけて”さわった” SUVモデル8台の「うれしい装備」

「2020年 国産&輸入SUVのすべて」で触れた最新モデルの”キラリと光る”ポイントとは
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メルセデス・ベンツGLC
先日来、メルセデスのシフト操作系対話型インターフェース「MBUX」についてのエントリをあげていたのは、最新のGLC220d 4MATICに触れる機会があったからなのですが、それは「2020年 国産&輸入SUVのすべて(発行:三栄)」という本で使い勝手に関する原稿を書くためでありました。

40台を超える最新SUVを網羅したバイヤーズガイドでは、都合10台ほどの写真解説をしているのですが、じつは「うれしい装備」のセレクトも書き手の役割で、それぞれのクルマが持つ独自の価値を見つけるという作業は、プレッシャーも感じながらそれなりに楽しいのであります。

というわけで、本日発売となる「SUVのすべて」。覚えている限りで、取材対象車で気になったポイントを挙げていこうと思う次第。気になるところがあれば、紙面でご確認いただければ幸いです。

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最新のメルセデスに触れて感じた「エアコンパネル不要論」

「Hi,Mercedes」と話しかけるだけでエアコンの設定温度は最適化される
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先日、日本に上陸したばかりのメルセデス・ベンツGLCに触れる機会あり。せっかくなので対話型インフォテイメント・システム「MBUX」でいろいろ試していたのですが、あらためて感覚的な会話によって様々な機能を利用できるというユーザーインターフェースの利便性を感じる次第。とくに痛感したのはエアコンの操作性でありました。

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