クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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LCA

日本自動車工業会のカーボンニュートラルDATA集は必見!

カーボンニュートラルを目指すのなら現状把握が重要というわけで自工会が各種データを整理した!

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先日の会長会見において、「2050年カーボンニュートラル実現のために選択肢を狭めることなく、様々な方法を検討していくべきだ」と主張した日本自動車工業会。ただ発言するだけでは情報発信として足りないと考えたのか、カーボンニュートラル データ集なるページを作成しております。

たとえば、『⽇本・海外のエネルギー状況』という項目をクリックすると、日本と欧州・米国・中国の発電比率やコストを比較した数字がならび、さらにEVとHEVの普及率なども同時に記されているといった具合。

2021-04-26 (2)

たしかに、この数字を見ると日本は再エネ発電のコストが高いことがわかります(その原因が2011年にあったことも知られているでしょう)し、さらにHEVの比率が高く、もしカーボンニュートラル燃料(e-fuel)を使うことでHEVの環境負荷をBEV並みにできるとなれば、日本においてはe-fuleを普及させることがカーボンニュートラルへの近道というのも理解できるところ。もっとも、それはこうした特殊事情に最適化したソリューションであり、世界とは異なる対策をすることが結果的に遠回りになるかもしれませんが…。

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エンジン車の未来と、リターンライダーをしたワケ

エンジン車の未来はけっして明るくない。だからこそ、今のうちにエンジンを味わっておきたい


先日「東名高速を電気自動車リーフで走りながらエンジン車の未来に思いをはせてみた」のですが、結論からいえば、内燃機関を積んだクルマはなくなるだろうというのが現時点での未来予測。この動画の中では化石燃料を燃やすのであればエンジンよりも発電所で使ったほうが熱効率がいい(使う化石燃料の種類が異なるので比較するのはおかしい面がありますが)といいましたが、それ以外にも環境問題に対するポピュリズム的マインドの広がりなどから排ガスを出す乗り物全般の未来は明るくはないだろうと思うのでありました。

なお、動画のほうの説明欄にも書いてありますが、”今回の話題において、覚えておきたい用語集”であります。よろしければ、お目通しをお願いいたします。
Well to Wheel:油田からクルマを動かすまでを考慮したCO2排出量の計算方法
Life Cycle Assessment (LCA):製造から廃棄(リサイクル)までを考慮した環境負荷の考え方
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage):二酸化炭素回収・貯留技術
CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage):CCSで分離・貯留したCO2を利用すること
PM(Particulate matter):マイクロメーターサイズの粒子状物質
NOx:窒素酸化物、光化学スモッグの要因
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