クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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K20C

新型シビックタイプRが価格発表、499万7300円のスポーツ&ファミリーカー

パワーもトルクもアップして、ギリギリ500万円を切ったシビックタイプRの注目度は?

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すでに7月の段階で、その姿や大筋での進化について公表していた新型シビックタイプRの販売が始まりました。注目の価格は499万7300円とギリギリ500万円切り。だからといって手が届きやすい価格帯かといえば、日本の経済状況からすると微妙かもしれませんが、あえて400万円台とした背景にはメーカーの意思が込められていると捉えるべきでしょう。

それよりも意外だったのはエンジンの進化。騒音や排ガスなどの規制が厳しくなる中で、最高出力を従来の320馬力から330馬力(243kW)へアップしてきたのも驚きですが、最大トルクが400Nmから420Nmへと大幅増になっているほうが個人的にはインパクト大。エンジン排気量は変わっていないので、ターボチャージャーの進化と最大ブーストアップあたりで実現したと思われますが、さて?




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完売した2020MYのシビックタイプRにちょい乗りしました。気になる街乗り燃費は……

コンフォートモードを選ぶと街乗りもイージーモードの乗り心地。クラッチも予想よりは軽めだから渋滞でも気にならない

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先月、2020MYのシビックタイプR(11月30日発売ながらすでに完売!)に街乗りする機会あり。そして2020MYの特徴は以下の4点。

  • フロントグリルの開口面積を従来のモデルから大きくすることによる冷却性能の向上と、フロントバンパーエアスポイラーの形状変更などで従来モデル以上のダウンフォースレベル
  • アダプティブ・ダンパー・システム制御やサスペンションブッシュ・ボールジョイントなどのきめ細やかなサスペンションのアップデート
  • ステアリングの表皮にアルカンターラを採用
  • シフトノブをティアドロップ形状に変更
逆にいうと、FF世界最速の強心臓となる235kW(320PS)を発する2.0リッターVTECターボ「K20C」については公式には変更なしといったことでしょうか。

軽量バージョンの「リミテッドエディション」が200台限定でリリースされたことも2020MYのトピックスのひとつですが、標準グレードも含めてタイプRは完売だそうで、今回のちょい乗りは貴重な機会となったのでした。

ちなみに、シビックタイプRは6速MTだけの設定というスパルタンな仕様で、メーカー希望小売価格は標準グレードで475万2千円、リミテッドエディションは550万円でありました。

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アキュラ・ブランドのルーツ的SUVモデルに最新パワートレインを移植すると…

350馬力のVTECターボと10速AT、トルクベクタリングAWD機構まで搭載!
アメリカで謎のいすゞビッグホーンが登場、と思いきやビッグホーンではなくアキュラ「SLX」なのでありました。そう、まだホンダがSUVを作っていなかった時期、いすゞやローバーからのOEMによってSUVラインナップを用意していた時代があったのです。そんな時代を黒歴史として隠してしまうのではなく、アキュラとして初めてのSUVとしてリスペクトしたプロモーションとして製作されたのが、このSuper Handling SLXであります。
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今週土曜日に開催される80's~90'sカーショーである”RADwood Car Show”で展示するために製作されたというスーパーハンドリングSLXは、きっちりオリジナル状態でレストアしてピカピカなボディに、最新のメカニズムをインストールしたというスタイルのカスタマイズを施されているのがポイント。

オリジナルは3.2リッターV6エンジンに4速AT、副変速機を持つ4WDシステムの組み合わせだったわけですが、90年代にクロカン4WD雑誌のスタッフとしてビッグホーンを乗り回していた経験からするとクロカン4WDとしては異例なくらい上まで回るエンジンで、クラス初の200馬力を達成していたことも記憶に残っております。とはいえ、現在のレベルでいえば物足りないのも事実。そこで、アキュラの最新SUVである「RDX」からパワートレインを移植してしまったのが、このショーカーであります。



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イギリスで作っているシビック・タイプRだから生産休止は既定路線だが?

まもなく販売終了を公式サイトで赤文字発表。シビック・タイプRの未来は?

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すでに各所で話題となっておりますが、ホンダの公式サイトで「CIVIC TYPE-R」のページを開くと、そこに衝撃的な赤文字が並んでいるのでした。

※まもなく販売終了となります。詳しくは販売会社にお問い合わせください。
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2015年、かなり記憶に残った「シビックタイプR」のターボエンジン

FWD最速というコンセプトには共感、納得しても、ターボエンジンを搭載したことで、おさらく賛否両論であろうホンダ・シビックタイプR(FK2)。すでに日本向け750台は完売状態ではありますが、2015年の内に、このクルマのアクセルペダルを踏めたこと、そのエンジンを味わえたことは、自分にとって非常に学びがあったのも事実。

そうした思いは、各メディアに寄稿したテキストのあちこちに散りばめたつもりですが、ともかくターボのポジとネガのいずれの先入観も、かなり覆されたエンジンでありました。

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というわけで、寄稿した記事一覧をあらためて。

ASCII.jp 
新型シビック Type Rは「FF版NSX」と呼べるエブリディスポーツカーだ
http://ascii.jp/elem/000/001/092/1092159/
 
WEB|CARTOP
新型シビックタイプRは市街地でも十分スポーツカーで快適!
https://www.webcartop.jp/2015/12/27186
 
carview!
新型シビックタイプRはバーチャル的ハイコンプエンジンだ
http://carview.yahoo.co.jp/author/sinya_yamamoto/20151211-50000064-carview/
 
clicccar
2.0リッターターボのシビックタイプR、気になる前後重量配分は65:35
http://clicccar.com/2015/12/12/343409/
 
310馬力のシビックタイプRが右足に素早く反応する理由とは?
http://clicccar.com/2015/12/13/343416/
 
シビックタイプRに公道試乗、最大ブーストは意外にも控えめ
http://clicccar.com/2015/12/14/343402/
 
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それにしても、シビックのエンジンに触れてしまったことで、自分の中で「いいターボエンジン」のハードルがずいぶん上がってしまった気がします。それもピークパワー方面での「いい」ではなく、過渡特性的な面で……。








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そういえば、この2.0リッターターボも勉強になったのでした。いやはや、いい一年でした。

精進します。
 







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最新が最良? 国産2.0リッターのベスト直噴ターボエンジンはFからKへ?

新型シビックタイプRは「FFのNSX」で「理想のハイコンプNA」を疑似体験できる「4人乗りスーパーカー」 。初乗りの印象は、その8割がK20Cガソリン直噴ターボエンジンで、残り2割が乗り心地を確保したシャシーにあり。逆にいうと街乗りレベルではハンドリングの良し悪し云々というのは、まったく印象に残らないのでありました。

それにしても、排気側にVTEC(可変バルブリフト機構)を備え、エキマニ内蔵ヘッドにシングルスクロールタービンをベタ付けしたホンダK20Cは、事前情報から想像していたよりずっとブーストの立ち上がりが素早く、リッター当たり150馬力以上のターボエンジンとは思えないほどリニアでトルクフル。

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言ってしまえば、VTCを備える以前のVTECエンジンのハイカム領域を2500~5500rpmに下げ、回転数が低いゆえのコントロールしやすさをプラスしたようなキャラクター。

排気量アップしたチューンドVTECエンジンはトルクを稼ぐ反面、高回転まで回せなくなる傾向にありますが、その感触でいえば、3.0リッターくらいまで排気量アップした4気筒VTECエンジンという印象というと伝わりますでしょうか。

それにしても、300馬力オーバーで、この扱いやすさというのは各種電子制御のおかげとはいえ、隔世の感あり。

スバルの新世代300馬力ユニットであるFA20DITにも、そうしたハードルの低いハイパワーという新時代感を覚えたものですが、ホンダのK20Cターボは、それを超えるフレンドリーな300馬力オーバーエンジン。

いずれも、扱いづらさやパワーバンドの狭さに由来する刺激はかなりマイルドになっておりますが、それはさておき内燃機関としては確実に正しい進化なのだろうな、と思ったのでありますが、さて?

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それにしても、FA20DITは国産車のナンバーワン・ターボエンジンだと思っておりましたが、デビュー年次が新しい分だけホンダがリードしているなあ、と思いつつ「あ、ホンダK20Cは北米生産で、車両は英国産だから、どちらにせよ国産ではないか」と思い直すのでありました。


精進します。
 







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