クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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H2

トヨタが熱心な水素エンジン。そもそも水素は火力発電に使う予定

水素で発電してBEVを充電するならば、水素を直接燃やすエンジンのほうが効率的という見方もできる?

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2021年、スーパー耐久においてルーキーレーシング(豊田章男氏のプライベートチーム)がトヨタの水素エンジンを載せたカローラを走らせています。サーキットは実験室というのはかつてライバル他社が使っていた表現かもしれませんが、まさに実験室とばかりに参戦毎に性能アップしているのはさすがといったところでしょうか。



当然ですが水素エンジンを動かすには「水素」が必要。そして、今回のチャレンジではオーストラリアで製造した水素を鈴鹿サーキットまで「はこぶ」ことをプロジェクトとして進めているというのがニュース。CO2フリー水素をオーストラリアで製造するというプロジェクトは、2015年から進められているもので、そのキーワードが「褐炭」というのは、以前のエントリでも紹介した通り。



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トヨタがアメリカで一般向けに水素燃料電池のプロモーション番組を提供する

ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池車と全方位で電動化対応するトヨタの本命はやはり水素燃料電池か?

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"POWERING THE NATION WITH HYDROGEN"、直訳すれば「水素が国を動かす」といった感じになるでしょうか。こうした意欲的なタイトルのテレビプログラムをトヨタが資金を出して制作、サイエンスチャンネル、MotorTrend TV、ディスカバリーchにて放映するとの発表がありました。

といってもアメリカでの話。バイデン大統領に政権交代、パリ協定へ復帰するというアメリカにおいて水素燃料技術こそが真の代替手段とアピールするトヨタのプロパガンダが始まったといえますでしょうか。ある意味では、これからアメリカ全体としてのゼロエミッションは加速するといえますから、ここで水素燃料電池が主役のように大衆へアピールするのはタイミング的にはちょうどいいといえるかもしれませんので。

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200馬力を200万円弱で買う! KAWASAKI Z H2は超リーズナブル

細かいことはいいんだよ! 的なグラビア中心のカタログなのに好印象。乗り出し総額は195万8160円

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2019年の東京モーターショーでワールドプレミアを飾ったときには、さほど気になっていなかったKAWASAKI Z H2。なにしろ、あの当時は自分の力量を考えるとローパワーのモデルでリターンライダーすべきと思っていて、スーパーチャージドエンジンに乗るなど微塵も考えていなかったから。

その後、日々歳を取っていくわけで、自分にとってNowが一番若い状態であり、逆にいえば時間が経つほど自分の肉体や神経が衰えることを考えると、できるだけ早くハイパワーを味わっておいたほうがいい、と思うようになったのでした。

そんなわけで200馬力級の大型二輪に興味を持ち始めて、Honda CBR1000RR-Rなどをチェックしていたのですが、いま自分の中でもっともホットなのが、前述したKAWASAKI Z H2なのでありました。遠心式スーパーチャージャーというメカニズム自体も気になりますし、147kW(200PS)/11,000rpmという最高出力に対して、メーカー希望小売価格 1,892,000円(本体価格1,720,000円)という価格が適正と感じているのも気になっている理由のひとつ。

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経済を回そう! 4月の物欲はKAWASAKI Z H2に刺激される

川崎重工業の「リバーマーク」エンブレムがクールすぎる、200馬力のハイパーネイキッド



まさしく「COVID-19と人類の戦い」というべきフェーズというか社会風潮になっておりますが、だからといって経済活動をすべて止めてしまっては、それこそ人間社会的には危機となってしまうわけです。不要不急の行為は自粛が求められているため、最低限生きていくのに必要な経済活動だけに限定されてしまっているのが現実でしょう。すなわち趣味性の強い商品群はしばし停滞するのは仕方なしというところでしょうか。マスクの買い占めなど、もはや不要なのに買い集めているクラスタもいるようですが……。

趣味性の強い商品には大型自動二輪やスーパーカーといった乗り物も含まれるでしょう。オーナーの使用目的としてはビジネスでの移動や日常の買い物だっといった純粋な移動の手段としても、周囲からそうは見られない部分もあるでしょうから。とはいえ、こうした趣味性の強い商品こそ経済活動を広げる原動力でもあります。必需品は人口規模で需給が決まり、経済のスケール感も見えてきますが、趣味というのはそうした経済活動の輪を大きくする力を持っているはず。

個人的に4月に入って注目しているのがKAWASAKI Z H2なのでありました。


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200馬力オーバーのスーパーチャージャー付オートバイに身震い

Z125 PROの初回点検で訪れたKAWASAKIプラザにてH2を見る
リターンライダーの第一歩として入手したZ125 PROの納車から早いもので一か月。初回点検を受けにKAWASAKIブランドの専門店「KAWASAKIプラザ」に行ってみたところ、ショールームに物々しい雰囲気のオートバイが置いてあるのに気付きます。現金販売価格は277万5600円! それが「Ninja H2 SX SE+」でありました。
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展示されていたのは2019年モデルで、998ccのエンジンに遠心式スーパーチャージャーを組み合わせたパワートレインのスペックは最高出力147kW(200PS)/11000rpm、137Nm/9500rpm。一応、免許の種類的には運転できるわけですが、生身のまま200馬力で走るというのは、ちょっと想像できないのも正直なところであります……。


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水素ステーションをどう配置すると燃料電池車は便利に使えるか?

近距離ユースはEV、中長距離はFCVと役割を明確にできるかどうか
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トヨタ自動車株式会社(社長 : 豊田章男)、日産自動車株式会社(社長 : 西川廣人)、本田技研工業株式会社(社長 : 八郷隆弘)、JXTGエネルギー株式会社(社長 : 杉森務)、出光興産株式会社(社長 : 月岡隆)、岩谷産業株式会社(社長 : 谷本光博)、東京ガス株式会社(社長 : 広瀬道明)、東邦ガス株式会社(社長 : 冨成義郎)、日本エア・リキード株式会社(社長 : 矢原史朗)、豊田通商株式会社(社長 : 加留部淳)、株式会社日本政策投資銀行(社長 : 柳正憲)の計11社は、この度、燃料電池自動車(以下、「FCV」)向け水素ステーションの本格整備を目的とした「日本水素ステーションネットワーク合同会社」(以下、「JHyM(ジェイハイム)」 : Japan H2 Mobility)を設立しました。
水素ステーション(≒燃料電池車 FCV)の整備・普及をオールジャパンで担う合同会社が設立。戦略的に、水素ステーション・インフラを整備していくとのこと。本社所在地などからトヨタがリードするプロジェクトなのは明白ですが、気になるのは、どのようなスタンスで水素ステーション立地を決めていくか、整備していくかという点。次世代車の話になると、ともすればEV(電気自動車) VS. FCV(燃料電池車)のような対立軸をあおって、どちらがサバイブするかみたいなオチになりがちでありますが、おそらく現実的にはEVとFCVを適材適所で使い分けるのが最適解でありましょう。そしてEVと使い分けるという前提に立つか、立たないかでFCVの運用エリアや水素ステーションの最適配置は変わってくると思うわけで、そのあたりをどのように折り合いをつけるのかは気になるところ。国内のインフラ整備でいうと、充電ステーションについては日産が主導している印象もあるので、うまく調整されることを期待したいのですが……。

ところで、水素の生成や充填時の圧縮など多くのエネルギーを用いるのが水素ステーション。そうした点はLCA(ライフサイクルアセスメント)の視点から批判されることもありますが、すべての行程において排ガスを出すよりは、一部でも出さないほうが素性としてはエミッション的に有利(ゼロにはできなくとも減らすことが期待できるという意味で)だと思うわけです。もちろん、あくまで素性としての話なので、その過程においては逆転現象も起きうることは否定しないところでありますけれど(汗)
というわけで、いまさらながら「いらすとや」さんの素材を利用させていただいたのでした。

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精進します。
  




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