クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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停電になっても事故を防ぐ「ラウンドアバウト」は、そもそも交通事故を激減させる

アメリカでは信号機のある交差点をラウンドアバウトに変えると死傷事故が8割近く減ったとの報告あり
アメリカの交通安全の調査団体であるIIHSのTwitterアカウントを見ていたら、彼の地においてラウンドアバウトウィークが始まったのだそうで。
ラウンドアバウトというのは交差点を円形としたもので、いずれの方向から来た車両もストップすることなく円形路の部分に進入して直進・右左折を行なうという構造の道路。以下にイギリスのドライビングスクールの公式チャネルがYouTubeに上げていた動画を貼っておきますが、こうした構造の交差点をラウンドアバウトと呼ぶのはご存知の通り。



この動画でも説明していうようにビギナーがスムースにラウンドアバウトを通過するにはトレーニングが必要であったり、またそれなりの面積が必要なので単純に従来型の交差点をラウンドアバウトに変えるのは難しいという問題もありますが、信号機が不要というのは停電時に強いというメリットや電力消費を抑えられるというメリットあり。また、停止しないことで燃費にも有利な道路といわれております。

そんなラウンドアバウトは交通事故の低減にも大いに貢献するのだとか。IIHSのレポートによると以下のようなデータがあるのだそうです。続きを読む

ナビなしでは動けないからオートバイにスマホ・ホルダーを装着

すっかり地図を見る習慣がなくなった、移動用にスマホナビは必須だから…
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リターンライダーリハビリの第一歩として乗り始めた原付二種マシン「KAWASAKI Z125 PRO」ですが、先日のエントリで書いたように4000rpmしばりで800kmほどのならし(第一段階)をしなくてはいけないわけで、近所をうろうろしているだけではそこまで距離が伸びそうもないというのが正直なところ。それなりに遠出をするにも速度が出せない状況でありますから、むしろ渋滞している道というのが理想かもしれません。ゆっくりと走るので、町の風景も新鮮に感じられそうです。

というわけで、遠出ができるようにと、まずはスマートフォン・ホルダーを装着。二十歳のころ乗っていたオートバイには、当然ですがこうした装備はありませんから、初めてのスマホ・ホルダーであります。当時はスマートフォンどころかカーナビさえないという時代でした。ですがカーナビに普及に伴い、すっかり地図を読む習慣もなくなり、全国分を持っていた地図も捨ててしまい、地図を読むことさえ面倒と思う次第。また、出先でとつぜん目的地を追加することも増えている昨今ではスマートフォンのナビを利用するのがベストでありましょう。思い返せば、かつてタンクバッグに地図を入れていたり、タンクバッグの上面が透明になっていて地図を見ながら走ったりしていたと記憶しておりますが、そうした荷物がなくなりスマートフォンだけで済むというのはありがたい話でありましょう。

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Googleの自動運転、そのパートナーはFCAになる?

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自動運転・自律走行車といえば、IT企業の次なる一手となりつつあるジャンル。とはいえ、車両開発から行なうというのは、ちょっと考えづらいのであります(試作車レベルならともかく量産設備を整えるのは疑問ですので)。
ひとまず、自動車メーカーと組むという流れがあっての、自動車メーカーが単なる生産請負工場になるか、居抜きで空いている工場を利用するかといったイメージで見ているのでありますが、2016年5月3日にGoogleとFCA(フィアットクライスラー)が連携するという発表あり。

Google Self-Driving Car Project and FCA Announce First-of-its-kind Collaboration(リンク先はpdf)
 Google expands self-driving test program with the all-new 2017 Chrysler Pacifica Hybrid minivan
 FCA engineers to work alongside Google engineers to integrate self-driving technology into vehicle
 Self-driving cars have the potential to make our roads safer and make transportation more accessible for millions of people
リリースの内容を大雑把にピックアップすると、ベースモデルはクライスラーのハイブリッドミニバンで、Googleの自律走行プログラムを搭載した試験車を100台ほどを製作。単純にクルマ(ハードウェア)をGoogleに提供するのではなく、共同の研究所を設けて、そこで互いのエンジニアがコミュニケーションしながら自律走行車の開発を進める…といったところでしょうか。

これまでGoogleのセルフドライビングカー(公道実験車)は同社が独自に改良したものという認識ですが、こうして自動車メーカーとコラボレーションするということは、ハードウェアの改良などで可能なことはハードに任せることで、自律走行車の最適デザインを探るというプロジェクトへとステップアップしていくように思えますが、さて?




精進します。
  







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Googleの自動運転カーは、どこで作る?

Googleのセルフドライビング(自動運転)を見て、あれこれ感じていたのは、もう一年以上前のことですが、どうも進展が合った模様。


Vehicle Prototype 1


どこかに生産委託をするつもりだったのでしょうが、おそらく条件が折り合わなかったのでしょう、一部報道によれば自社生産の方針を固めたようであります。

そういえば、EVベンチャーから高級ブランドへ着実に成長したテスラはトヨタ・GMが共同で運営していた工場を居抜きで使っている(実際はかなり設備投資したようですが)のは知られておりますが、Googleも同じような手法を取るのでは?

そして、最近に北米での生産から撤退するというメーカーもありました。

彼の地での労組を考えると、次のことを考えずに「知らないよー」とほっぽり出すわけにはいかないでしょうから、次を見つけているはずで、その相手がGoogleである可能性はなきにしも非ずでは?





精進します。














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アウディのエンブレムがついた月面探査機というマーケティング

アウディの自動運転、軽量化、電動化、そして四輪駆動のノウハウを投入したマシンが月面を走る……そんなプロジェクトが進んでいるのだそうで。

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といっても、独自に行なっているわけではなく、賞金3000万ドルをかけた ” Google Lunar XPRIZE ” に参加するドイツチームをサポートするというお話。
The mission of the Google Lunar XPRIZE is to incentivize space entrepreneurs to create a new era of affordable access to the Moon and beyond.
Google Lunar XPRIZE Home Page
http://lunar.xprize.org/

とくに自動運転・自律走行について、近年のアウディはかなり注力しているように思えるので、この月面探査機への技術的なチャレンジのあれこれは興味津々。月面ということはGPSのように自車位置情報を把握できないでしょうから、リアルタイムにセンシングして自律走行するのでありましょうし。

もっとも、リリース冒頭のアウディが協賛する意味について、マーケティング部門のボードメンバーがコメントしているあたり、純粋な技術というよりも、ブランド力を高めるためのプロジェクト(というか投資)なのだろうな、と思ってしまう部分もあり。そして、その効果をどのように見積もっているのか気になるのでした。

イメージイラストで、アウディのエンブレムが透過照明的に輝いているのもブランディング感ムンムンであります(汗)

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精進します。
















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Googleのセルフドライビング(自動運転)を見て、あれこれ

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というわけで、各所で話題となっているGoogleのセルフドライビングカー。既存の自動車ベースではなく、自動運転を前提に作ったシティコミューターのプロトタイプで、ハンドルやペダル類がないというのが話題のようですが、まあ自動運転専用車ですからスタート/ストップのスイッチと目的地を設定する入力デバイスがあればいいので不思議な話ではありません。

そんなプロトタイプを見ての第一印象。


じつは、直前に自動運転(だけの交通社会で、無事故であること)を前提とすれば、クルマのスタイルは変わるのでしょう的なコラムを書いていたのですが、現実のほうが先を行っておりました(汗)


クルマの操作に関する入力系を省くということは、免許も不要ですが、すべての責任はハードウェア側が負うという話で、法整備などややこしいことにはなりそう。

自動車メーカーが操作系を残しているのは、既存モデルをベースにしているというだけでなく、クルマが判断できず、フリーズしてしまうような状況において、ドライバーの操作がオーバーライドする(優先される)ことを考えているからで、すなわち運転責任はドライバーマターという立場だから。その意味で、Googleのプロトタイプは企業姿勢として踏み込んだ印象あり、なのでした。


ここだけの話、空間センサーをルーフ上にド~ンと配している段階で、技術的なコストダウンは進んでいないのだろうな、という印象ですし、まさにプロトタイプの枠内にあるクルマと思えるのですが、ともかく操作系を省くという何歩も踏み込んだチャレンジには驚くばかり。







そのほか、もろもろ自動運転について思うところをUstreamでダラダラ話ております。お時間あるときにでも(汗)


Broadcast live streaming video on Ustream
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