クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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FREED

CVTの「ラバーバンドフィール」はもはや都市伝説級に体感できない?!

アクセル操作に対して「エンジン回転が先に上昇して、速度はあとからついてくる」のがラバーバンドフィールだとすれば、日常走行で味わう機会はないのでは? 



先日、モーターファンイラストレーテッド・特集「CVTの逆襲」という本にスバル・リニアトロニックについての原稿を寄稿したのですが、献本いただいた本を眺めていて感じたのは未だ自動車メディアの中の人たちには「CVTはラバーバンドフィールがあってリニアなドライビングの邪魔をするメカニズムだ」という信仰がうっすら残っているという点と、そうした批判を真正面から受け止めて、CVTエンジニアはリニア感を出すべく努力をしているという二点。

そもそもラバーバンドフィールというのは、非常にシンプルにいうと「エンジン回転が先に上昇して、速度はあとからついてくる」という症状を示す言葉と定義できるわけですが、はっきり言っていまどきのCVT車で、流れにのって街乗りをしている範囲では、そうした症状を感じることは皆無。たしかに構造的には、無段変速機であるCVTの場合は先にエンジン回転を上昇させてトルクの出る回転数を維持したまま変速比を連続的に変化させることで加速していくのは間違いありませんから、ラバーバンドフィール的な現象は出るのですが、それが果たして気になるレベルなのか? というのがこちらの動画の主旨。





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一定速度で走っているようで、瞬間燃費は刻一刻と変わっている

クルーズコントロール(ACC)をセットした走行でも微妙な違いによってエンジン回転数は変化。当然、瞬間燃費も大きく動いている


先日、ホンダ・フリード+でACCを80km/hにセットして高速巡行しているとき、ほぼ定速走行しているはずなのに瞬間燃費計がけっこう動いているのに気付き、ダッシュボード上にカメラを置いて瞬間燃費計とタコメーターの動きを撮影したのがコチラの動画。

追従状態なので多少の速度変化はあるわけですが、それよりも登坂になっているのかどうかなど道路状況の変化のほうが影響が大きいようで、速度を保つために微妙にエンジン回転が変化しているのが確認できます(構造的にいうとCVTの変速比を動かしているという状態)。

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ホンダ・フリードの非ハイブリッドで19.9 km/Lの燃費表示。エコドライブのポイントは?

365 kmを走行しての燃費表が19.9 km/L。カタログスペックは19.0 km/L(JC08モード)
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先日、1.5リッターのガソリン直噴4気筒エンジンを積むホンダ・フリード(FF)でツインリンクもてぎを訪れたのですが、その往復での燃費表示が19.9 km/Lと久しぶりのカタログスペック超え。ちなみに個体としてはマイナーチェンジ前でJC08モードのみカタログに表記されたいた時代のモデルですが、そのカタログ値は19.0 km/Lですからモード燃費達成率でいうと104%であります。

ともあれ、こうして燃費計の表示を示すと「実燃費がー」、「満タン法で計算するとー」という指摘もあるわけですが、経験的にいうと満タン法は機械のオートストップに頼ったとしても精度が信用できないので、むしろメーター表示のほうが燃費としては正解に近いというのが実感。ちなみに、上の画像は給油直前に撮ったものですが、この状態で18.78 Lが入ったので、トリップAの走行距離を用いて満タン法でいうと19.5 km/Lとなるのでした。そして精度のことを言い始めるとトリップ計の表示がどこまで正確かという話にもなるわけです。タイヤが新品状態なのか、減っているのかでズレてくるわけですから。そういう点もあって、現在のクルマであればメーター内の燃費表示のほうが信用できると考えている部分もあるのでした。


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ホンダ・フリードに新設定の「クロスター」が目指したのはヴェゼル的な世界観

遊び心を表現する「フロントグリル」、「フロントバンパー」、「リアロアスポイラー」、「ルーフレール」、そして専用アルミホイール
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2019年10月18日にマイナーチェンジを実施するホンダ・フリード/フリード+。パワートレインやホンダセンシングのリファインも気になるところですが、やはり商品企画的に注目なのは新グレード「CROSSTAR(クロスター)」でありましょう。



専用のフロントマスクを与えられたクロスター、後ろ姿ではダーククロームのライセンスガーニッシュと、アンダーガード風のロアスポイラーでSUVテイストを表現しております。じつは今回のマイナーチェンジにおいて灯火類は変更を受けていないので、後ろ姿についてはほとんどキャリーオーバーなのですが、それなりに変わった印象を受けるのは、ロアスポイラーが効いているのでしょうか? そして、大きなテールゲートとSUVテイストの組み合わせは、どこかヴェゼル的な雰囲気も感じさせるのであります。


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まだまだ条件が限定される運転支援システム。完全自動運転のハードルは高い

雨の日に、レーンキープアシストがオンになったり、オフになったり
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豪雨の中、ホンダ・フリードのACC(追従クルーズコントロール)とLKAS(車線維持アシストシステム)を起動させて、前のクルマにコバンザメ走法していると……ステアリングの手ごたえが変わりまし。そして、メーターに目をやると、白線を認識できていないという表示。つまり、LKASがキャンセルされてしまったのでした。

そのためステアリングの自動操作による操舵トルクが消え、手ごたえが変わったというわけ。メーカーによってはワイパーを動かすだけで車線維持アシストがキャンセルされることもありますが、ホンダセンシングについてはワイパーを作動させていてもカメラが認識できればLKASがキャンセルされることはなく、実際キャンセルされた後にワイパーを速く動かすような状況でもLKASが復帰したこともあったり。ACCとLKASというのは自動運転につながる運転支援システムですが、それでも状況を認識できないケースはこのようにまま起きるわけで、スイッチをオンにしたからといって安心して任せられるというレベルではないのでした。スイッチを入れたうえで、センサーが前方の状況を検知できているかどうかも確認する必要があり、まさに自動運転レベル2の条件となる「ドライバーがシステムを監視するレベル」というわけです。

そして、完全自動運転(無人走行)を実現するには、このように日常的にあり得るシチュエーションにおいて頻繫にロストしてしまうようなセンサーや処理能力では力不足なのは言うまでもないこと。限られた条件下で、ドライバーが不要といえるレベルの、いわゆる「自動運転」が可能なのは事実でありますが、どんな状況でも安定して完全自動運転を実現するというのは、ずっとずっとハードルの高い目標であることを、けっして珍しくはない雨という条件下でのLKASキャンセルを体感して、しみじみ実感するのでありました。

ちなみに、ACCの設定速度が115㎞/hと、この個体でのマックス値になっているのは、ある意味で安全のため。というのも、ACCを起動した状態で先行車を検知した状態でセットすると、セットした時点での速度がターゲットになるので、そのままプラス側を押し続けるのがルーティンになっているから。とくに雨のような状況では前方から視線を動かしたくないので、目標速度にするためにメーターを注視したくないと考えているのでありました。そして走行車線で先行車に追従している限りは、速度オーバーすることは、ほとんどないでしょうし……。

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精進します。
  




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ホンダ・フリード+をベースに198万9000円プラスで生まれる愛犬仕様の限定キャンパー

リミテッドなキャンパーで、アンリミテッドなカーライフ!
車中泊ブームのなか、その理想像ともいえるキャンピングカーの人気が高まっているのは実感するところですが、最近では乗用ミニバンベースのキャンパーも増えてきている印象。以前、「簡易キャンパーのすべて」という本でも書かせていただきましたが、とくにプリクラッシュブレーキや追従クルーズコントロールといった先進安全を装備できるミニバンベースのキャンパーに注目している今日このごろなのでありました。


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そして、おそらく乗用ミニバンベースのキャンパーとしては最小サイズ(軽自動車ベースのキャンピングカーもありますが)といえるのがホンダ・フリード+。そして、フリード・ベースのキャンパーでは実績のあるビルダー、ホワイトハウスがホンダ純正アクセサリーメーカーであるホンダアクセスとコラボして生み出したのが、こちらの「ドッグラバー」なる限定モデル。

GAS10台、HEV10台という限定品としての価値を生み出すのは、画像でも気になる助手席側クォーターウインドウボックスや犬の足あとがデザインされた専用フロアカーペットマット、そしてドッグラバー専用オープニング画面を持つプレミアムインターナビといったところでしょうか。
犬を飼ったことがない(かつてネコは飼っていましたが)目で見ても、愛犬といっしょにどこでも泊まることができるというのはオーナーにとっては魅力でしょうし、いままでできなかった旅行が楽しめそう。そして、キャンピングカーを購入するということは、そうした可能性を手に入れるということでもあるのだろう、としみじみ思うのでありました。逆にいうと、想像力豊かな人がキャンピングカーのオーナーになるのであろうな、とも感じるのでありますが、さて?

ちなみに「ドッグラバー」のお値段は、タイトルに書いた通りベースグレードのプラス198万9000円。生活の可能性を広げる投資としては相応の価値があると感じるところでもあります、エエ。

精進します。
  




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