アクセル操作に対して「エンジン回転が先に上昇して、速度はあとからついてくる」のがラバーバンドフィールだとすれば、日常走行で味わう機会はないのでは?
先日、モーターファンイラストレーテッド・特集「CVTの逆襲」という本にスバル・リニアトロニックについての原稿を寄稿したのですが、献本いただいた本を眺めていて感じたのは未だ自動車メディアの中の人たちには「CVTはラバーバンドフィールがあってリニアなドライビングの邪魔をするメカニズムだ」という信仰がうっすら残っているという点と、そうした批判を真正面から受け止めて、CVTエンジニアはリニア感を出すべく努力をしているという二点。
そもそもラバーバンドフィールというのは、非常にシンプルにいうと「エンジン回転が先に上昇して、速度はあとからついてくる」という症状を示す言葉と定義できるわけですが、はっきり言っていまどきのCVT車で、流れにのって街乗りをしている範囲では、そうした症状を感じることは皆無。たしかに構造的には、無段変速機であるCVTの場合は先にエンジン回転を上昇させてトルクの出る回転数を維持したまま変速比を連続的に変化させることで加速していくのは間違いありませんから、ラバーバンドフィール的な現象は出るのですが、それが果たして気になるレベルなのか? というのがこちらの動画の主旨。
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先日、モーターファンイラストレーテッド・特集「CVTの逆襲」という本にスバル・リニアトロニックについての原稿を寄稿したのですが、献本いただいた本を眺めていて感じたのは未だ自動車メディアの中の人たちには「CVTはラバーバンドフィールがあってリニアなドライビングの邪魔をするメカニズムだ」という信仰がうっすら残っているという点と、そうした批判を真正面から受け止めて、CVTエンジニアはリニア感を出すべく努力をしているという二点。
そもそもラバーバンドフィールというのは、非常にシンプルにいうと「エンジン回転が先に上昇して、速度はあとからついてくる」という症状を示す言葉と定義できるわけですが、はっきり言っていまどきのCVT車で、流れにのって街乗りをしている範囲では、そうした症状を感じることは皆無。たしかに構造的には、無段変速機であるCVTの場合は先にエンジン回転を上昇させてトルクの出る回転数を維持したまま変速比を連続的に変化させることで加速していくのは間違いありませんから、ラバーバンドフィール的な現象は出るのですが、それが果たして気になるレベルなのか? というのがこちらの動画の主旨。
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