クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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FIAT

フィアット500eカブリオレは理想の一台!クリーンな空気でオープンドライブが楽しめる

電気自動車のオープンカーは久しぶり? 495万円の価格もリーズナブル

FIAT 500e JP (6)



ついにフィアットの電気自動車「500e」が日本上陸です。先代モデルにもコンバージョンEVといえるタイプの電気自動車は設定されていましたが、新型500は基本設計から電気自動車に特化したモデル。

それゆえに全長3,630mm×全幅1,685mm×全高1,530mmというコンパクトなボディながら42kWhという十分な総電力量のリチウムイオン・バッテリーパックを床下に配置することを実現。最大335kmの航続可能距離(WLTC)を可能としているのでありました。

参考までに3ナンバーボディの日産リーフで40kWhバッテリーのモデルはWLTCモードでの一充電航続距離が322kmなので、バッテリーのスペックからすると同等レベルの使い勝手はありそう。つまり、現行リーフで問題ないカーライフを送っているのであれば、さらにコンパクトなボディで日常生活を過ごすという選択肢が出てきたわけです。

電気自動車というと、航続距離を稼ぐためにバッテリー搭載量を増やす≒ボディが大きくなるというトレンド。だからこそコンパクトな500eというのは逆の意味で価値があると感じるのであります。
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2038年までにゼロカーボンを目指すステランティスの5つの戦略とは

10年内に欧州での販売を100% BEVに、北米では50%をBEVにするというプラン。2038年にゼロカーボンを目指す


 
プジョー、フィアット、ジープなど多くのブランドを傘下に抱えるステランティスが「Dare Forward 2030」という長期戦略計画を発表、あわせてプロモーションムービーを公開しております。

こちらのムービーは長期戦略の背景にあるメガトレンドが生み出す未来について描きつつ、ステランティスのスタンスを示すといった内容ですが、そのメガトレンドとは以下の5点。

  1. ENERGY TRANSITION
  2. MOBILITY AS AN EXPERIENCE
  3. DIGITAL MOBILITY
  4. FRAGMENTATION
  5. VOLATILITY

電動化やコネクテッドが進むのはもはや既定路線。その先を見据えた戦略を掲げることが自動車メーカーのサバイブには必要である、この5つのテーマからはそんな意思を感じるのです。

そんなステランティスの長期戦略において、具体的な商品計画の軸となるのは電気自動車。

他社をリードする2038年までのカーボンニュートラルを掲げ、欧州では2030年までに市販車を100%ゼロエミッションにするという戦略を発表したのでした。その99%以上は電気自動車、そして1万台前後の規模で商用の燃料電池車も用意するというのは、エリアによっては水素社会が進むという判断でしょうか。

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新生ステランティス・グループ。日本市場で人気のブランドは?

7つのブランドを合計した2021年上半期の販売台数は24,505台。プジョーが7,392台でトップ



CASE、100年に一度の大変革などなど自動車業界が激動の時代にあることを示すキーワードを見かけない日はないという感じの昨今ですが、業界再編も待ったなし。なかでもPSAとFCAという2大グループが合体してステランティスが生まれたのは2021年のビッグニュースのひとつ。

そんなステランティスの日本におけるセールス状況が発表されておりました。2021年上半期(1月~6月)のグループ全体での販売台数は24,505台で、前年比46%増。2020年の上半期はコロナ禍でビジネスがほとんど回っていなかったことを考えると、この増加率は不思議ではありません。

それでもJAIA(日本自動車輸入組合)の統計をみると上半期における海外ブランド全体の販売実績は19.8%増となっていますので、ステランティスは輸入車のなかでも突出して伸びているといえるのも事実でありましょう。


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FCAとPSAが統合。新会社ステランティスのロゴが発表されたが…

最初からすみ分けできているFCAとPSAの統合、自動運転や電動化の開発コストが下がれば大化けする可能性もある?



すでに何度も報道されていましたし、各社から公式アナウンスもありましたが、ついにFCA(フィアット・クライスラー他)とPSA(プジョー・シトロエン他)の統合が両者の株主総会にて承認されたとの報道あり。あわせて、統合後の新社名「STELANTIS(ステランティス)」のロゴも動画で公開されております。
それにしても、FCAとPSAの統合というのは車種整理がほとんど必要ないというか、現行ラインナップにおいて被るモデルが意外に少ないという点においては、なかなかいい組み合わせではないかと思う次第。たとえば欧州AセグメントはFIAT500でカバーできますし、Bセグメント・CセグメントはPSAのプラットフォームを展開すればいいでしょうし、Dセグメント以上についてはFCAがFWD、RWDと豊富な選択肢はありますから。フィアット系のBセグ・Cセグもありますが、スケール感からすると非常にスマートに統合できそうというのが外野的な印象なのでありました。





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「甘い生活」という名前のFIAT 500特別仕様車、ストライプトップのカブリオレは限定100台

メカニズム的にはおすすめしづらい内容ながら、ホワイトのレザーシートなどおしゃれ番長度は相変わらず高得点。カブリオレは289万円、ハッチバックは265万円

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FIAT 500(チンクエチェント)に特別仕様車「 Dolcevita(ドルチェヴィータ)」が新設定、2020年12月12日より発売されると発表されております。メーカー希望小売価格は、500 ドルチェヴィータが265万円(限定175台)、500C ドルチェヴィータは289万円(限定100台、いずれも消費税含)となっております。”Dolcevita”とはイタリア語で「甘い生活」の意味、1960年に公開されたフェデリコ・フェリーニ監督の映画『La dolce vita』で広まったイタリア語として知っている人も少なくないのでは?

そんなチンクエチェントの特別仕様車、パワートレインは総排気量1240ccの4気筒SOHC 8バルブエンジンに5速AMT「デュアロジック」を組み合わせたもの。最高出力51kW、最大トルク102Nmというスペックは軽ターボと同等というレベルで、WLTCモード燃費は18.0km/L(ハッチバック)、17.5km/L(カブリオレ)といったところで、とくに特筆すべきユニットという印象はなし。

さらに、先進安全装備については簡易的なAEBさえ備えていないといった具合で、コンパクトカーとして誰にでもおすすめできるタイプのクルマではなく、このスタイルに惚れ込んだ人が選ぶべきモデルでありましょう。逆にいえば”なんでもいい”というタイプのユーザーはあえて選ぶほどのモデルではないといえましょうか。



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ジープ初のプラグインハイブリッド、EV航続距離は48km、燃費は…

メーカー希望小売価格は、498万円~503万円。フロントは1.3リッターターボと6速ATで、リアはモーターで駆動するパラレルハイブリッド

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おそらく欧州のCO2規制に対応すべく開発されたジープのプラグインハイブリッド「レネゲード 4×e」が、はやくも日本上陸。システム出力が異なるスペックの2グレード展開で、2020年11月28日より全国のジープディーラーで販売開始と発表されております。

先日、『国産&輸入 SUVのすべて』という本の取材で触れることができたので、そのサワリだけでもご紹介というのが、こちらの動画。外観をサラリと見るだけのものですが、プラグインハイブリッドには欠かせない充電口が左側のリアフェンダー付近にあって、SAE J1772の普通充電のみ対応となっているのが見て取れるはず。


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