クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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CHAdeMO

トヨタに配慮しなくてよくなったジャパン、2022年はBEV元年になるか?

CHAdeMOインフラの整備にトヨタがどれだけコミットするかが、日本のBEVマーケットの未来を左右する

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2021年のクルマ関連重大ニュースとして数年後にも語り継がれる可能性が高いのが、トヨタが電気自動車(BEV)を一挙16台も並べて、BEVへの本格参入を発表した一件となるのでは、とも思うのですが、発表したからには、それで終わりではなくBEVの普及に向けてインフラ整備にコミットするであろうことを期待したくなるものです。



そんなことは自動車コラムニスト風情に言われなくてもトヨタはわかっているでしょうが、これまで同社とCHAdeMOインフラ整備の関係を考えると、トヨタが本格的に日本での急速充電網整備にコミットすると宣言するかどうかが、まさにCHAdeMOインフラの整備スピードを加速させることになるというのは業界関係者であれば誰もが認めるところでありましょうから。続きを読む

日本初!EV充電器を公道に設置する実証実験がハジまったので使ってみた

一台の充電器で同時に2台を充電可能な急速充電器を設置。充電能力はMAX 90kWと最強クラス

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こちらの画像、けっして夏らしい青い空を撮ったものではありません。日本初の公道での急速充電をしている様子を撮影したものです。

そうです、横浜市が日本で初めて公道にEV/PHV用のCHAdeMO急速充電器を設置するという実証実験を開始していることをご存知でしょうか(リンク先はpdf)。

先日、発売されたMOTOR FAN illustrated  Vol.178のほうでも軽くレポートしているのですが、県道の歩道部分に急速充電器を設置、バス停のように凹ませたスペースをEV/PHVの専用駐車スペースとして充電のみ駐車が可能なようにしているというもの。設置されているのは最大90kW、2台同時使用時には各56kWのパワーで充電できるという最新モデルの2プラグタイプの急速充電器でありました。



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季節外れの雪に、久しぶりの「バッテリー残量」ワーニング。

急激に気温が下がったことで予期せぬ暖房を使うことになりバッテリー残量がピンチに!
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リーフに乗っていて、久しぶりに「バッテリー残量低下」のワーニングを目にすることに。右側の数字が示しているのは航続可能距離ですが、20kmを切るとこのワーニングが出てくるはず。この画像でも航続可能距離は18kmと少々心もとない数字が表示されております。

このワーニングを見ることがほとんどないのは、バッテリー残量とドライブプラン(生活圏内を移動するときも含めて)を無意識的に計算できるようになっていたから。計算というほど難しい話ではなく、感覚的に「あと何kmくらい走れて、これからどのくらい乗る予定があるから、いついつ充電すればちょうどいいはず」ということが頭に入っているという感じでしょうか。

しかし、その感覚でのバッテリー残量管理は、突然の寒さに打ち破られてしまいます。


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90kW大出力急速充電器、2台同時充電時にそれぞれの出せる最高出力は?

国内メーカー初となるCHAdeMO protocol Rev.1.2認証で、90kWの大出力急速充電器は2台同時充電に対応!
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リーフe+のような大容量バッテリーを持つEVをがっちり充電できるCHAdeMO protocol Rev.1.2に対応した急速充電器は徐々に普及していて一部のディーラーではすでに設置されているようですが、個人的には初対面となったのがオートモーティブワールド2020。もちろん製造元である新電元工業ブースでの出会いであります。

90kWの大出力で一気に急速充電できるというこの機械。よく見ると充電ケーブルが左右にあるマルチアウトレット仕様となっているのでした。90kW対応のケーブルはなかなかに重量感があって手に取ると「オッと」と声が出てしまうのは思い込みのせいなのか、本当に重いからなのか……。


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いまさらながら、ジャガーの電動SUVにアルファの香り

ジャガーが2018年に発売するというSUVタイプのEVは、合計700Nmの2モーターで、バッテリー総電力量は90kWh !
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2017年3月に初めて公道を走ったというジャガーの電気自動車コンセプト「I-PACE」。赤いボディがロンドンを走り抜けるオフィシャルフォトを眺めていて、あらためて思ったのは「そこはかとないアルファSZ感」。1990年代に販売されていたSZはFRのクーペでありましたが、その現代版といった風情を、イギリス車(資本は異なりますが)に感じてしまうというのは、自動車のグローバル化のせいなのかどうか(汗)
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The I-PACE will be a long distance sprinter that accelerates to 60 mph in around 4 seconds, with a range of more than 500km (NEDC cycle) from the 90kWh lithium-ion battery. Charging is easy and quick, with 80 per cent charge achieved in just 90 minutes using 50kW DC charging. Compact, lightweight electric motors at the front and rear axles generate a combined output of 400PS and 700Nm of torque, with the all-weather benefits of all-wheel drive.
ところで、電気自動車として2018年に市販予定の「I-PACE」。前後独立モーターによる4WDで、合計400馬力・700Nmというスペックにもしびれますが、バッテリーを90kWhも搭載して、航続距離500㎞を実現しているというのも富裕層には魅力的なスペックなのでしょう。50kWの急速充電でも80%充電まで回復するのに90分かかるというのはナニですが、CHAdeMOの超急速充電規格が始まる時代でありますから、そうなれば充電時間は30分まで短縮すると期待できるわけで、大容量バッテリーを積むことのリアリティが十分にあるのかもしれません、2018年には。

なお、I‐PACEの急速充電がCHAdeMOなのかCOMBOなのか、それとも独自方式なのか未確認でありますが、この時代ですから仕向地に合わせて様々なタイプを用意すると思うのでした、あしからず……。

精進します。
  




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プリウスPHVは文字通りの「EVキラー」となるか?

ソーラー発電により駆動バッテリーの充電も行なうという新型プリウスは、CHAdeMO規格による急速充電にも対応するというのがトピックス。先日見かけたパワートレインの展示においても、しっかり急速充電インレットは確認できたのでした。
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ところで、急速充電といえば日産が月々・税別2000円で急速充電器の使い放題というサービスを開始しますが、ティザーでの力の入れようからして数を狙っているであろうプリウスPHVが、その急速充電インフラに入ってくるとなると、非常に難しい事態になるのは自明。プリウスPHVがEVの利便性を奪ってしまうことで、文字通りのEVキラーとなる可能性さえ想像できてしまうのです。
プリウスなどPHVは一回ずつ課金(支払)する仕組みにすべき

そのあたりの事情はトヨタも理解しているようで、家庭で充電することによりポイントが付与されるサービスを準備しているのは、電動で動く時間を長くすることで運用時のCO2排出量を減らすと同時に、充電インフラを利用せずともPHVのメリットが出るように考慮している施策のひとつと想像するところ。
それでも、急速充電インレットがあれば、使いたくなるものでありますし、使用を禁じるのであれば、そもそもインレットを用意することが間違い。状況によってガソリン補給・普通充電・急速充電をうまく使いこなすことが賢いユーザーともなりましょう。

せめて、使いホーダイなサービスは電気でしか走ることのできないEVに限定して、エンジンを持つプラグインハイブリッド車については、一回ごとの課金という風に手間とコストで差別化することで、充電インフラの適切なシェアを促すような施策が必要では、と思うのです。とはいえ、利用規約の裏をかくユーザーは出てくるでしょうから、どれほど効果が出るかは不明ですし、EVのためにPHVの利便性を犠牲にするという批判が出てくれば、その通り。急速充電インフラが十分に整備されるまでの一時的な措置ということで…(汗)

精進します。
  







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