クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

CASE

ロシアのウクライナ侵攻で自動車業界の潮目が変わる!

原油相場の高騰は避けられず、天然ガスに依存した電動化政策も減速せざるを得ない。水素社会というプランBに注目

car_suiso_nenryou

2022年2月は歴史に残る出来事が起きてしまいました。ご存知、ロシアによるウクライナ侵攻であります。

世界的にウクライナ侵攻の影響を受けて、政治経済の動きが活発となっておりますが、とくに地続きの欧州各国は政策の見直しを強いられていくのは確実。ロシアへの経済制裁といった手段を取るのであれば、ロシアからの天然ガス輸入をストップさせることは必須といえるでしょうから。

なにしろ、ロシアからパイプラインで送られてくる天然ガスは、欧州における環境対策の一の矢といえる部分もあって(CO2排出はあるものの石炭よりはマシ)、自動車業界でいうところの電動化を支える背景といえる部分もありますので。そうした環境政策のロードマップは、今回のウクライナ侵攻によって完全に破綻したという印象もありなわけです。




続きを読む

タイヤの空気圧管理もIoT。シェアリング時代に向けた実験開始

横浜ゴム、オリックス自動車とタイヤ空気圧の遠隔監視システムの実証実験を開始

2021081113tr001_3

自動車業界100年に一度の大変革期と当たり前のようにいわれ、CASEだのMaaSだのIoTといったアルファベットが飛び交う昨今ですが、自動車にとって不変といわれる黒くて丸いパーツ、タイヤにもIoTの流れが着々とやってきております。そんなわけで、横浜ゴムがタイヤ空気圧の遠隔監視システムをカーシェアリングに活用してメンテナンスの最適化をしようという試みを始めたと発表アリ。

横浜ゴム(株)はオリックス自動車(株)の協力を得て、新たなタイヤソリューションサービスとして当社が開発したタイヤ空気圧の遠隔監視システム(Tire air Pressure Remote access System=TPRS)の実証実験を8月より開始しました。実証実験はオリックス自動車のカーシェアリング事業であるオリックスカーシェアの車両に「TPRS」を導入し、東京都と神奈川県の首都圏の一部で実施します。

 

「TPRS」はタイヤの空気圧や温度、車両の位置情報をリアルタイムでリモート監視することができるシステムです。タイヤメンテナンスの大幅な省力化に加え、点検のバラツキ防止、異常検知による事故防止、適正な空気圧維持による燃費向上などに貢献し、検知データはリアルタイムでクラウドサーバーに保存します。「TPRS」はより厳しいタイヤ管理が求められる運輸・物流事業者向けに展開してきましたが、CASE、MaaSの発展による乗用車用タイヤの「生産財化」を見据え、このたび乗用車向けの検証を開始しました。
続きを読む

トヨタのCASE技術が接着剤、日野といすゞのシナジー効果で国内市場を独占する?

トヨタといすゞが復縁。コネクティッドや電動化で日野とタッグを組んで小型トラックを電動化すると宣言



3月24日の午後、トヨタ・日野・いすゞから共同記者会見を行なうという連絡あり。YouTubeでオンライン公開されたので、見聞きした方もいるかもしれませんが、大雑把にまとめると発表されたのは次の2点。

  • いすゞ・日野・トヨタでCASE領域で協業。協業を推進するため、新会社「Commercial Japan Partnership Technologies(コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ)」を設立
  • 2018年で資本提携を解消していたトヨタといすゞが428億円の資本提携を復活。
ちなみに、いすゞは次の株主総会で監査等委員会設置会社へ移行して、ガバナンスの強化と経営判断のスピードアップを図る予定ですが、トヨタの議決権割合は5%程度だそうなので、役員を送り込むほどにはならなさそうと思えるところですが、いかがでしょうか。




続きを読む

2021年1月、4メディアに45本の自動車コラムを寄稿しました

東京オートサロンが中止となるなど緊急事態宣言下で1月には45本のコラムを書きました。そのテーマの内訳とは
IMG_0025


おかげさまで2021年になっても自動車コラムニストとしての活動を続けることができております。さっそく1月に寄稿したコラムの傾向をまとめていこうと思う次第。なおリンク先はnoteのコンテンツになりますが、それぞれのメディアごとにまとめたリンク集になっております。実際の記事はリンク先からご覧いただければ幸いです。

というわけで、1月にもっともコラム記事が多く公開されたメディアがWEB CARトップでした。



こちらには18本のコラムを寄稿したのですが、そのテーマをジャンル別に整理すると、現行モデル3本、社会情勢3本、電気自動車3本、豊田章男さん2本、自動運転2本、ヒストリー1本、中古車1本、テクノロジー1本、経済1本、雑学1本といったところでしょうか。

つづいて月間14本のコラムを公開していただいたのが、自動車ニュースのポータルサイトでもあるcarview!(カービュー)。こちらのメディアでは配信記事が中心なのですが、独自記事の担当をさせていただいております。



こちらの内訳は、電気自動車3本、新車試乗2本、軽自動車2本、ミニバン2本、社会情勢2本、新車1本、バイク1本、スポーツカー1本といったところ。やはり時代の影響で、電気自動車をテーマとしたコラムが多めとなっております。そして、こちらのメディアでは試乗記も寄稿しているのが特徴で、1月にはホンダN-ONEと三菱エクリプスクロスPHEVの2台に乗った感想を書いております。

続きを読む

トヨタが街をつくるワケ、トヨタしか街をつくれないワケ

自動車メーカーのビジネスモデルが通用しなくなる時代、TOYOTAはAIで生き残りを狙う



先日、『トヨタが、トヨタしかできないジョブチェンジをしようとしている』という動画をYouTubeにアップしました。トヨタのコネクティッド・シティ構想が何を目指しているのかについて、自分なりの解釈を10分ほど話した動画ですが、これを整理すると以下の通り。

自動車の自動運転化が進む
そのためにはAIの進化が必須
トヨタは独自にAIを開発中
AIをクルマだけに使うのはもったいない
生活全般をカバーする人生のパートナー的AIの誕生
トヨタ車でAI利用していたのでユーザーデータがある
ユーザーもトヨタのAIにはブランド的な意味でも信頼性がある
生活全般をトヨタのAIがカバーする
トヨタが生活のプラットフォーマーになる


 続きを読む

自動車業界のプレーヤーが変わるヒントは、スマートウォッチの普及にある

腕時計に例えると、エンジン車は機械式、EVはデジタルくらいの違いであって、スマートウォッチの登場のような変革があって初めてプレーヤーが入れ替わると思う


先日、渋滞にハマりながら思いつきで話したことを、ほぼノーカットでつなげたのがこちらの動画。何を言っているかといえば、自動車業界のプレーヤー(主要メーカー)は電動化によっては変わらないであろうということと、もしプレーヤーが変わるとしたらコネクテッドやMaaSのような使われ方そのものが変わるときであろうということであります。

なぜ、そう考えたのかといえば、テスラの登場によってプレーヤーの勢力図は変わることはなかった(時価総額はさておき生産規模でいえば誤差の範囲)という事実と、クルマとは異なる業界ですがApple Watchをはじめとするスマートウォッチが腕時計業界の構造を変えてしまったことからの結論。

すなわち、自動車業界においてスマートウォッチのように”同じ場所、機能を占有するけれど目的がまったく異なる工業製品”が登場するときがプレーヤーが大きく変わるときであろうと思うわけです。

続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ