クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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BLIZZAK

FWDのタイヤ、前後負担の違いを実感

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さすがに4月を目前にして、スタッドレスタイヤは今シーズンのお役御免と相成りました。

11月から履いていたので、約5か月の使用であります。

というわけで、フロントとリアに履いていたものを並べてみたのが、上の画像。

見ての通り、リア(左)は新品同様という顔つき。皮むきが終わったくらいのコンディションでしょうか。一方、フロントに履いていたタイヤは、表面は粗く削れていて、サイプも開き気味。

おぼろげな記憶ですが、5か月での走行距離は3000km程度で、高速はほとんど使わず街乗り使用のみといった状況。そのため低速での発進が多いことが前後の減り方に影響したのかもしれませんが、それにしてもインサイトはリアタイヤを使っていないことを実感する春でありました。ハイ。

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20年前のサマータイヤよりグリップする2014スタッドレス(個人の感想です)

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2014年2月19日現在、まだまだ深雪に困っているエリアもあるでしょう。お見舞い申し上げます。

が、横浜あたりは路肩に雪かきの跡が、一部日陰に凍結路が残るものの、すっかり路面はドライになっております。

今シーズン、安心感のために投入したスタッドレスタイヤ「BLIZZAK VRX」。正直、役に立たないほうがいいと思っておりましたが、おかげで問題なく雪道を走ることができました(過去形にするのは気が早いかもしれませんが)。

秋に履いたときには、マイルドな当たりという印象のあったVRXではありますが、雪道を走った印象はエッジの効いたタイヤというもの。路面温度が下がるとエッジが立ってくるような感覚もあって、路面がドライになっても朝晩の気温が低いときには摩擦係数の高いタイヤという印象を受ける瞬間もあるのでした。

それにしても、あらためて雪が消えた路面で乗ってみると、このタイヤはドライグリップもそこそこのレベルにあると再確認。大型車がチェーン装着で走行したために波打った路面にも吸い付くようにグリップ、路肩に集められた雪を避けるために、大きくステアリング操作をしたときのレスポンスはスタッドレスタイヤという感じはまるでありません。

20年前にファミリーカーにOE装着されていたようなサマータイヤよりドライ性能は高いのは間違いないでしょうし、10年前のサマータイヤのレベルも超えているかもしれないと思えるほど。むしろ、現段階での溝でいうとトレッド面のしなやかさも好印象につながっている感じなのでした(ヤマが減ってくると印象は大きく変わるかもしれないという予感もあります・汗)

まとめると、こんな感じでしょうか。



ところで、スタッドレスタイヤだと燃費性能にはマイナスというのはよく言われるところ。とはいえ、短距離・街乗り走行でいうと気にならないレベル。暖房のためにアイドリングストップの時間が短くなっている面もあるでしょうから単純比較は難しいので、あくまで感触レベルの話ではありますけれど……。
 
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画像は夜間市街地走行(12.8km)での結果を駐車した瞬間に撮ったもの。このくらいの距離だと駐車に手間取るだけで、みるみる燃費表示が落ちていくのですが、それを見ていると、実燃費を左右しているのは走行モードにない部分もあるのだなぁと実感してしまうのでありました。


 

南関東の雪に、電子制御とアナログの境界を思う

二週続けて、南関東にドカッと降雪。先週はサラサラ、今週は湿り気たっぷりと雪質も異なるので、まったく違うコンディション。スタッドレスタイヤを履いているのは大前提としても、雪に不慣れなドライバーがクルマを走らせるには難しい路面だなあ、と感じることしきり。

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とはいえ、そこそこ交通量があって路面が雪で覆われていない路面であれば、きっといまどきの電子制御(ESCやTRC)が備わっていて、それなりに慎重に操作すれば、繊細なアクセルワークができずとも難なく走れるのでしょう、おそらく。

そんな今シーズン、インサイト(2009年式・ZE2)とBLIZZAK VRX(175/65R15)という組み合わせで乗り切ろうとしております。たった5年前のモデルですが、ABSは標準装備なものの、TRCさえオプションだったのでした。




そして、雪道ではアクセルワークに対するリニアリティが少しでもあったほうが乗りやすいという印象。いや、TRCがあれば気にならないのかもしれませんけれど……。

そんなわけでECONを切って、ATはSレンジにして、最初はブレーキも慎重に踏んでいたのですが、あえてABSを使うように運転をチェンジしたほうが安心感が高いことを確認したのも、先週の雪道であったのです。


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ところでBLIZZAK VRXの印象ですが、ドライ路面ではマイルドで低抵抗という感じでしたが、雪道になると一転してエッジが強いタイヤという印象に変身。カタログなどでは具体的に謳っているわけではないようですが、なんらかの工夫がされているのだろうな、と感じた次第。


ところで、そうしたタイヤ任せ、電子制御頼りではクリアできないのが新雪や轍の深い状態。

場合によっては、わざとタイヤを空転させて食いつかせたいこともありますから。こうしたシチュエーションでは、たしかにマニュアルトランスミッションの直結4WDのような挙動の予想しやすいドライブトレインが有利なのだろうな、と感じる瞬間もあるのですが、それでもミスを考えると安心なのは電子制御におまかせしてしまうことなのだろうな、と思うわけで。

ただ、電子制御や自動制御が多数入っている状態でも、ドライバーの予想に対するリニアリティというか、操作に対する再現性というのは、安心感につながる重要なファクターだなと再確認した久しぶりの雪道だったのです。

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ちなみに、2009年式のインサイトは、ブレーキオーバーライドも未装備ですから、左足ブレーキをうまく使えると、雪の段差を乗り越えるときに役立つのではありますが、なかなか難しいのでありました(汗)

安全に、精進します。 

今シーズンのBLIZZAK、ちょっと確認してくるかと思ってみたり。

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今シーズン、10年ぶりくらいでスタッドレスタイヤを購入したので、せっかくの雪だから出かけてみようかと思う部分もありますが、用もないのに遊び心だけでクルマに乗るのは、いろんな意味でリスキーで、ナンセンスと感じる部分も大なので、部屋で大人しく。これが、まさしくオトナになるってことでしょうか。いや45歳なので、リッパなオトナでなければいけないのでありますが(汗)


【追記】
辛抱たまらず、ちょっとクルマを動かしてみたものの、タイヤスパッツが雪と干渉してしまうほど積もっていたので、お出かけを断念、でありました(大汗)
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