クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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【朗報】ホンダが研究する転ばない二輪が大進化。ADASの搭載に必須テクノロジーになる

転ばない、微低速で走れるバイクができれば、渋滞対応ACCの搭載も夢じゃない!

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ホンダが転ばない二輪制御技術を開発しているという話は聞いていましたし、過去にはCES2017でNC750をベースにした自立するバイクのプロトタイプを展示したこともありましたが、ここまでの出来映えとは思っていませんでした。



ええ、ホンダが「2050年までにホンダ車(二輪・四輪のその時点での保有車)での交通事故死者をゼロにする」という高い目標に向けた先進安全技術をメディア向けに発表するというイベントにおいて第二世代のバランスアシスト制御を取り入れた試作車が展示されていたのでした。

NM4をベースにパワートレインを電動化した試作車は、前輪操舵用アクチュエータと後輪・車体揺動機構を備えていることで「倒れない」を実現。具体的な手法としては、「車体が傾いた方向を反対側に車体を動かし復元力を発生させる」というもの。とはいえ、ライダー自身がバランスをとってバイクを自立させようとするときには左右に小刻みに動かすように、後輪・車体揺動機構が左右に動いて自立を実現していたのは、ある意味で自然な自立アプローチといったところでしょうか。

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史上初!日本から交通事故死者が消えた日

2021年4月8日、記録上初めて交通事故による死者がゼロになった!

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毎日新聞の報道によると、2021年4月8日に交通事故の統計を取るようになって初めて、死亡者(24時間内)がゼロになったことが警察庁のまとめによって判明したとのこと。

ここ数年、かなりの勢いで交通事故および死者数が減っていますから、いつかは交通事故での死亡者がゼロになる日がくるとは期待していましたが、予想より早く死亡事故ゼロに日がやってきたというのは、やはりAEB(衝突被害軽減ブレーキ)をはじめとするADAS(先進運転支援システム)の普及が進んでいるゆえでありましょう。





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「甘い生活」という名前のFIAT 500特別仕様車、ストライプトップのカブリオレは限定100台

メカニズム的にはおすすめしづらい内容ながら、ホワイトのレザーシートなどおしゃれ番長度は相変わらず高得点。カブリオレは289万円、ハッチバックは265万円

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FIAT 500(チンクエチェント)に特別仕様車「 Dolcevita(ドルチェヴィータ)」が新設定、2020年12月12日より発売されると発表されております。メーカー希望小売価格は、500 ドルチェヴィータが265万円(限定175台)、500C ドルチェヴィータは289万円(限定100台、いずれも消費税含)となっております。”Dolcevita”とはイタリア語で「甘い生活」の意味、1960年に公開されたフェデリコ・フェリーニ監督の映画『La dolce vita』で広まったイタリア語として知っている人も少なくないのでは?

そんなチンクエチェントの特別仕様車、パワートレインは総排気量1240ccの4気筒SOHC 8バルブエンジンに5速AMT「デュアロジック」を組み合わせたもの。最高出力51kW、最大トルク102Nmというスペックは軽ターボと同等というレベルで、WLTCモード燃費は18.0km/L(ハッチバック)、17.5km/L(カブリオレ)といったところで、とくに特筆すべきユニットという印象はなし。

さらに、先進安全装備については簡易的なAEBさえ備えていないといった具合で、コンパクトカーとして誰にでもおすすめできるタイプのクルマではなく、このスタイルに惚れ込んだ人が選ぶべきモデルでありましょう。逆にいえば”なんでもいい”というタイプのユーザーはあえて選ぶほどのモデルではないといえましょうか。



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2020年代のクルマ選びは安全性の高いゼロエミッションビークルが基本

初代リーフに乗りながら考える。いまどきクルマ選びの基本条件に先進運転支援システムの充実は欠かせない



先日、自分のYouTubeチャンネルで2つの動画を公開しました。ひとつは『高速巡行しながら安全運転について考える』、もうひとつが『電動化時代にBEVの次に買うべきクルマの条件を考える』というもので、それぞれの動画で話したことをまとめると、もはや乗用車としてZEV(ゼロエミッションビークル)を選ぶことは避けられない未来であり、また交通事故ゼロを目指そうというのが自動車業界のトレンド的。であれば、ユーザーとしても優秀な運転支援システムを積極的に活用すべきだろうということであります。

それはともかくBEV(電気自動車)のスムースネスとしては初代リーフであっても最新モデルと互角の気持ちよさを持っていると思っているのですが、NVHについては最新モデルでは進化を感じるポイント。動画の中でも触れているHonda eはモーターがリアに配置されているということもあって、インバーター由来の高周波ノイズの侵入が抑えられると思ったということも話しております。

そして安全運転についてはテクニックよりも心持ちで決まるというのも、この動画で伝えたい部分。




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トヨタ・アクアがサポカー補助金を意識したマイナーチェンジで進化に思う

最上級グレード「G」にペダル踏み間違い急発進等抑制装置を標準装備化でサポカー補助金10万円の対象になった

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かつて登録車の販売ではナンバーワンが定位置となっているほど売れていたトヨタのハイブリッド専用コンパクト「アクア」がマイナーチェンジを実施。現行型のデビューは2011年12月ですからかなりの長寿モデルになっておりますが、今回のブラッシュアップを見ているとまだまだ売る気満々といったところでしょうか。

というわけでマイナーチェンジのポイントは、65歳以上の高齢ドライバーの買い替え時において最大10万円の補助が出る「サポカー補助金」への対応がポイント。
「G」に駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違いやアクセルの踏み過ぎなどで起こる衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を標準装備
すでに衝突被害軽減ブレーキは標準装備化しておりましたので、ペダル踏み間違い急発進抑制装置も標準装備とすることで、ツルシの状態でサポカー補助金10万円の対象としたのでした。廉価グレードでもオプション装着すれば補助金対象になりますが、上級グレードに標準装備にすることでわかりやすさを狙ったというところでしょうか。

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日産マーチが10年目のマイナーチェンジでAEBを標準装備化

AEBのシステム自体は5年前の印象だが、延命措置としては十分。ロングセラー化まちがいなし

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日産のコンパクトカーとしてはe-POWERの搭載によって息を吹き返した「ノート」一択で、一時代を築いた「マーチ」は徐々にフェードアウト感もありましたが、いやいやデビューから10年を経て、予想外のマイナーチェンジを実施。

なんと、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、「ハイビームアシスト」、「LDW(車線逸脱警報)」を全車標準装備(NISMO除く)として、サポカーS<ワイド>該当へのグレードアップであります。



ということは、フェードアウトどころか、最低でもあと5年は現役モデルとして戦う気マンマンといったところで、15年を超える長寿モデル化はまちがいなし! 価格帯でいっても中心グレードは150万円前後でありますから、軽自動車との競合を考えても競争力ありといったところでしょうか。続きを読む
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