クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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トヨタGR86正式発表。注目の価格は279万9000円から!

16インチスチールホイールのRCグレードから18インチアルミホイールの最上級グレード「RZ」までの全3グレード。価格帯は279.9万円~351.2万円

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夏頃にプロトタイプの試乗もしていたので、ようやくという印象もありますが、SUBARU BRZの兄弟車であるトヨタGR86がフルモデルチェンジを正式発表。2021年11月から新型車についてはAEBS(衝突被害軽減ブレーキ)の義務化が始まりますので、MTにはアイサイトを積まないGR86はそれまでにリリースする必要がありましたが、本当にギリギリでの発表と相成りました。



既報の通り、新型GR86の大きな進化の方向性としては、従来からのプラットフォームをブラッシュアップすることでコーナリング性能を高め、エンジン排気量を2.4リッターに増やすことで加速に関するパフォーマンスも向上といったもので、コンセプトを変えずにメーカーが基本部分のメカニズムをチューンアップしたというもの。BRZについては、進化幅や内容を考えると十分に納得できる価格設定という印象でしたが、GR86ではさらに驚くことに最廉価グレードでは280万円を切る設定となっております。


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GR86/BRZのプロトタイプを見た! 両車の異なるポイントをお伝えします

エンジン制御プログラム、足回りなど専用セッティングとして差別化。スタビの付き方やハブキャリアの材質も異なる!

本来であれば年始の東京オートサロンでプロトタイプを発表する予定であったろう新型86/BRZ。トヨタ版はGR86と名前を変え、SUBARU版はBRZのままそれぞれ正常進化を遂げています。初代モデルから、この2台はトヨタとスバルの方向性の違いから細かいセッティングを変えていたことで知られていますが、フルモデルチェンジした2代目ではそうした違いがより明確になっているのでした。

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※画像は新型BRZ(プロトタイプ)

というわけで、公表されている範囲でGR86とBRZの違いをまとめておきましょう。

まずエンジンは従来モデルをボアアップした2.4リッター仕様で、コンロッドの設計も大きく変えた高回転タイプのボクサーエンジン。いまどき自然吸気を選んだのは、GR86/BRZの特徴である低いノーズを維持するためだとか。

そして、エンジン制御のちがいとしては「なまし制御定数」と「アクセル-トルク特性」がポイント。

「なまし制御」は過渡特性をマイルドにするというニュアンスの制御ですが、GR86ではほとんどの領域でなまし制御を使わず、一方BRZでは中間域ではなまし制御を積極的に採用することで、日常で感じるスポーツ性の違いを出している模様。こちらはGR86のMTとAT、BRZのMTとATでそれぞれ異なるセッティングになっているのだとか。

さらにアクセル操作に対して要求トルクを演算する「アクセル-トルク特性」でもGR86とBRZでは異なる制御にしているということで、アクセルの踏み方に対する力の発生具合も異なっているとのこと。とはいえ、全開時には同じようなマップとなっているようでパフォーマンスとしての差はないというのがプロトタイプに乗った印象。なお、この制御についてはGR86のMTとBRZのMTは別プログラムとなっていますが、ATについては両車に共通制御にしているということです。



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86/BRZのフルモデルチェンジがオンラインで発表された!

意外に顔つきは変わっていない? トヨタ86がついに世界初公開

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トヨタとSUBARUが共同開発する身近なスポーツカー86とBRZのフルモデルチェンジを国内向けに公開するオンラインイベントが開催。



「いっしょにいいクルマつくろう!トークセッション」 配信内容
  1. 発表会の趣旨説明
  2. アライアンスの歩み、合同発表に至った経緯
  3. 車両アンベール
  4. トークセッション
  5. 今後の展開、取り組みについて
今回のフルモデルチェンジにあたり、トヨタ86は「GR 86」と改名したのはトヨタはスポーツカーをGAZOO Racingカンパニー扱いとするというブランディングの関係でしょうか。すでにBRZのスペックは公開されていたので、サプライズはないところ。パワートレインは2.4L水平対向エンジンで6速MT/6速ATというのも両車で共通の仕様となっております。この時期にローンチするスポーツカーとしては電動化をまったく考慮していないように見えるのは時代にそぐわない気もしますが、そこは生産を担うSUBARUの技術力ゆえでしょうか……。

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ドライビングオタク向けスペシャル動画、2つの注目ポイント

元F1ドライバーによるラリーテクニック。アクセルとブレーキのオーバーラップとアクセルオンのタイミングによる姿勢コントロール。左足ブレーキは必須テクニック



個人的にはまったく普段と変わらない生活を送っているのですが、世間的には正月休み(1月3日は最後の一日?)といったところでしょうか。そして、巣籠な正月を送っている”ドライビングオタク”の方には最高の暇つぶしになる動画が、「クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.」チャンネルにアップされておりました。

それが、こちらに貼った『ドライビングオタク用 特別編集 86CS R3』で、大井貴之さんの説明を引用すると次の通り。
元F1ドライバーで現役GT500ドライバーのヘイキ・コバライネン選手が86のR3マシンでアタックした超お宝の群サイ車載映像。
本気でドライビングを研究したい変態級ドライビングオタクのために、ペダル付きのオンボードを50%再生(スローモーション)で再編集。
ドライビングに興味がない人にとっては価値のない映像なので、観てから文句を言わないようにw
まさしくマニア向けの動画なのですが、左足ブレーキ派の自分にとって非常に興味深いものになっているのでした。そのポイントというのは……




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速報! 次期BRZがこの秋公開とスバル・オブ・アメリカが発表

カモフラージュカラーのボディとアルミホイールのチラ見せからティザーがスタート!?

2020-10-05 (3)


トヨタとSUBARUの共同プロジェクトにより生まれた86/BRZ。ひとまず第一世代については販売終了となっておりますが、プロジェクトが継続していることはすでに公表されているところで、二代目のフルモデルチェンジが待たれるという状況。

そんな中、SUBARUの北米現地法人であるSUBARU of America が2022年モデルBRZを、この秋公開というキャッチコピーと同時にお披露目しております。

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次世代スポーツカーでは第三世代「D-4S」の採用があるか?

直噴とポート噴射のデュアル方式「D-4S」。第一世代は直噴だけでフルパワーを出していたが…



先日、SUBARUの水平対向エンジンについての動画をアップした際だったか、トヨタの虎の子系技術「D-4S」に関するコメントがついていたので、ふと昔話を思い出してみたのが、こちらの動画。この中で出てくる話は基本的に、初代D-4Sが生まれた2005年の資料だったり、当時の取材した記憶によるものなので、古い話であって最新世代の話ではないというのは動画内でも言っておりますが、ともかく「D-4S」というデュアルインジェクターの仕組みが生まれた経緯について整理してみたつもり。

そもそも「D-4S」というのは、ガソリンエンジンにおける燃料噴射システムの固有名詞的名称で、トヨタが開発したもの。筒内直噴とポート噴射を併用しているのが特徴ですが、その最初の段階では直噴が圧倒的にメインで、直噴の苦手な領域をポート噴射の比率を上げてカバーするというのが基本スタンスといったシステムでありました。動画内でも話ておりますが、ポイントを絞っていえば、高回転・ハイパワー系のNAエンジンを作るために必要な大流量な吸気ポートは、直噴エンジンの低負荷・低回転域で必要なスワールを作るように設計するとロスが大きくなってしまうので、その領域において従来のポート噴射を併用しようといもの。つまり、ハイパワーとエミッションを両立させようというのが「D-4S」の生まれた発想の原点といえるのであります。




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