クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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Peugeot e-208、国内向けではBセグ初の量産EVはバッテリー総電力量が素敵すぎた

バッテリー総電力量は50kWh、航続可能距離は340km。日常で使いたいフレンドリーEVは欧州カーオブザイヤーCar

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2020年の欧州カーオブザイヤーを受賞したプジョーのBセグメント・コンパクトハッチ「208」がついに日本上陸。従来から定評ある1.2リッター3気筒ガソリンターボ(8速AT)をラインナップするのに加え、BEV(バッテリーEV)である「e-208」も同時に発表したのが注目点。同社いわく「日本における初のBセグメントのEV」であり、その価格もかなり戦略的なものとなっているのも注目度を高めるポイントであります。

その電動パワートレインの主なスペックを整理すると次の通り。

●Peugeot e-208
モーター最高出力:100 kW
モーター最大トルク:260 Nm
バッテリー総電力量:50 kWh
航続可能距離:340 km(欧州モード)

これらのスペック、日本を代表するBEVである日産リーフの標準車を上回るというのが驚きであります。

●NISSAN LEAF
モーター最高出力:110 kW
モーター最大トルク:320 Nm
バッテリー総電力量:40 kWh
航続可能距離:322 km(WLTCモード)

CセグメントのリーフとBセグメントのe-208を比較するのは適当でない面もありますが、バッテリー総電力量でe-208が上回っているのは驚き。ちなみに、モーターの出力というのはインバーター制御次第でどうにでもなる部分があり、e-208のバッテリー総電力量を考えるとポテンシャル的にはリーフと同等の性能にすることも難しくはないだろうと予想するところであります。




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プジョー208ディーゼル、リッター50kmの世界

若干旧聞に付す話ではありますが、1.6リッターディーゼルを積むプジョー208が、実走テストで2.0L/100kmを達成したとか!?


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PEUGEOT 208, fitted with the 1.6 litre BlueHDi 100 S&S engine and 5-speed manual gearbox, ran for 38 hours and 2152 kilometres while consuming only 43 litres of fuel!

実際に走行したといっても、それほど加減速のないテストコースないを平均60km/h(38時間で2152kmですので)程度という定地走行ぽい雰囲気を感じるのですが、それはともかく、気になるのは燃料消費だけではありません。

たしか、現行世代のプジョーのディーゼル「BlueHDi」は尿素SCRを使っているはずで、だとしたら2000km超の走行中にはAdBlue(尿素水)の補充もあったはず。その辺りの情報も知りたいという感じであります。

というわけで、AdBlueを使うクリーンディーゼルにおいては、燃料と尿素水はランニングコストとして計算していくべき! と主張していきたいと思ってみたりするのですが……(汗)


精進します。










 

全日本ラリー開幕戦でイタフラ車が活躍、とか

2015年の全日本ラリー開幕戦となる「ツール・ド・九州2015 in 唐津」が4月10~12日にかけて佐賀県で開催され、そのJN5クラスにおいて、アバルト500 ラリーR3tがクラス優勝。今シーズンから参戦のプジョー208GTiが4位入賞というリザルト。

これまでもロータス・エキシージが全日本ラリーには出場していましたし、全日本ジムカーナではチャンピオンマシンとなっていますので、輸入車が珍しいという時代ではないにせよ、新しい時代が開かれたというエピソードになりそうな予感。

そして、気になるのはデビュー戦で4位入賞のプジョー208GTi。

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なにしろ、チーム、ドライバー、コ・ドライバーのレベル高し。

キャロッセで、柳澤・中原組といえば、まさにエース投入といった印象で、その本気度が伝わってくるわけです。

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体制からいうと、今シーズン中に勝利を収めるであろうことが期待できるプジョー208GTi。ワークス的なカラーリングも含めて、割合に丹精なルックスのマシンですが、その心臓は200馬力の1.6リッターターボというのも、ターマックラリーでの走りが気になる存在でありましょう。

さらにいうと、プジョーGTi と全日本ラリーという2つのワードが組み合わさることで、かつて(たしか1987年)プジョー205GTiが全日本ラリーに参戦していたことを思い出すのでもありました。






実際に走っている姿を見たわけではありませんが、伝え聞く話も少なくない、リトルジャイアントこと綾部美津雄選手の駆ったプジョー205での全日本ラリー参戦。

たとえば、助手席にチームマネージャー氏を乗せて、道端までの距離をセンチ単位で確認しながら、左ハンドルで車両感覚を磨いた、最終的には左コーナーにおいてドアミラーが道端の藪に触れるほどだったというのは、印象に残るエピソードのひとつ。





モンスターカラーのレガシィ(初代)でのダートラ改造車クラス。さて、何年前のことでしょうか?

すっかり記憶が薄れている今日このごろなのでした(汗)

精進します。












プジョー208の5MTとAMT、どちらが省燃費ポテンシャルは高いのか

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プジョー208がマイナーチェンジで、3気筒エンジンの搭載グレードを拡大すると同時に、「ETG5」なる5速MTベースのAMTを採用。ついに、4速ATへ別れを告げております。

このエンジン、いわゆるダウンサイジング・トレンドに則ったものですが、あくまで無加給でありまして、ドイツ系の排気量減・ダウンサイジング過給とはちょっと違う、あくまで気筒を減らして小さくするタイプのダウンサイジングといった印象。最高出力も60kWですし、最大トルクは118Nmなので、排気量から想像するレベルのパフォーマンスでもあります。しかもAMTということは乾式クラッチであって、トルコンを使っていないので、トルク増幅効果も見込めません。

それはメーカーも承知しているようで、3ドアには同じ3気筒エンジンで 5MTとETG5がラインナップされておりますが、そのギア比は同一ながら、ファイナル(最終減速比)はETG5を4.692と低く(5MTは4.538)しております。これで2ペダルに期待されるトルク感(ゆったり感)を出しているのかな、と思うところ。

そして、同じミッションギア比で、ファイナルだけがローギアードということはETG5のほうがモード燃費では不利なハズですが、カタログスペックを見ると、5MTの19.0km/Lに対してETG5は19.4km/Lとなっていて、ちょっと不思議な印象。それもそのはず、5MTには備わらないアイドリングストップ機構がETG5車にはついているのです。すなわち、アイドリングストップの貢献度が低い走行状態においては5MTのほうが燃費では優位になりそうな印象なのでありました。

しかしながら、最新世代のエンジンといいながら、排ガス記号が『ABA-』と平成17年規制ギリギリなのは個人的には感心できないというか、オススメしづらい感じあり。バランサーシャフト付きの3気筒エンジンとAMTがどんなフィーリングを見せてくれるかには興味津々ではありますが……。 

【追記】
できることなら、国内にも以前のエントリで紹介したEBターボエンジンの早期導入を期待したいところではあります。 

ローブと208 T16、刮目の8:13.878。

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2013年のパイクスピークにおいて、プジョーのワークスマシン「208 T16 パイクスピーク」を、セバスチャン・ローブがドライブするというニュースは、土系に限らず広くモータースポーツファンの注目を集めていたでしょうが、想像以上の速さ。

なんと、昨年のコースレコードを1分30秒以上も縮める8:13.878を叩きだしたのです。

そのオンボード映像ノーカット版がYouTubeにて公開されていますが、スタート前の緊張した趣きから、ゴールしてクールに安堵感を表現している様子までなかなかに興味深いムービー。

ところで、875馬力と公表されていた、このマシン。スタート地点の高度で何馬力が出ていたのか不明ではありますが、じょじょに高度を上げていって空気が薄くなると適度にパワーが絞られて、コーナー立ち上がりの加速感がマイルドになっていったように見えるのは気のせいでしょうか。具体的には6分過ぎあたりから、乗りやすく変身したような印象を受けますが、いかが?




Watch Sebastien Loeb's Pikes Peak Record Run from Inside the Peugeot 208 T16 Pikes Peak. After months of anticipation, Sébastien Loeb has shattered the Pikes Peak International Hill Climb record with a breath-taking time of 8m13.878s in the 208 T16 Pikes Peak.
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