クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

軽トラ

初心者向けのクルマの条件を逆説的に考えてみると……

運転が難しいクルマの条件に、ことごとく反するクルマの代表格は軽トラだ!

IMG_0508

ずいぶん前になりますが「市街地で運転が難しいクルマの条件5選」といったテーマでコラムを書いたことがあります。あらためて、そのコラムを眺めてみたところ、逆に運転が難しいクルマの条件に反する特徴を持つクルマであれば初心者でも市街地が運転しやすいクルマになるのでは? と思った次第。




まずは、そのコラム記事にお目通しいただきたいのですが、時短のためにサマリーを抜き出してみましょう。
  • 前が見えづらいクルマは狭い場所での取り回しが難しい
  • ボディ側面を絞っていると真っ直ぐ駐車するのが難しい
  • ホイールベースの長いクルマは内輪差が大きくて難しい
  • ハイギアードな最終減速比のMTは坂道発進が難しい
  • スーパースポーツは静かにおとなしく走るのが難しい 



続きを読む

105万8200円から買える「スーパーキャリイ」が気になる今日この頃

60周年記念車に採用された4速ATが載れば、趣味クルマとして最強の存在になるかも?

im0000007244

軽商用カテゴリーにおいてダイハツと協業を進めると発表しているスズキが、軽トラック「キャリイ」の商品改良を発表。各グレードにおいて装備の充実など商品改良を実施しながら、特別仕様車「60周年記念車」を新設定したのが注目ポイント。

なにしろ、この60周年記念車には「キャリイ」初となる4AT(4速オートマチックトランスミッション)採用、HIDヘッドランプと強化スプリング(4枚リーフスプリング)を標準装備しているというのですから。走らせてみないとなんともいえませんが、4速化によって変速比幅が4.131に広がっております(標準の3ATの変速比幅は2.727)ので、高速巡行も対応できそう。つまり、キャブコン的な軽キャンピングかーのベースとしてもおいしいのでは? と思うわけです。

そんなホビーユースの軽トラといえば、キャブ自体を大きくした「スーパーキャリイ」は、このところ注目を集めているところ。今回の商品改良ではスーパーキャリイ自体は大きく手を入れられていないようですが、スズキ セーフティ サポートデュアルカメラブレーキサポート、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、5MT車のヒルホールドコントロール)といった先進安全装備は標準となっておりますので、その点でも日常使いにもオススメできる仕様といえますでしょうか。

そんなスーパーキャリイのメーカー希望小売価格は105万8200円~142万4500円。軽商用ということは保険などのラインニングコストも抑えられますので、趣味車としてアリ中のアリといった印象。

ただし……。

続きを読む

日本から軽自動車は消えない!スズキとダイハツで軽EVを共同開発

トヨタ自動車・豊田章男社長が、軽自動車を「日本のライフライン」、「なくてはならない」クルマと発言。オールジャパンで軽商用を守る!



2021年7月21日、イレギュラーな4連休の前日にトヨタ・ダイハツ・スズキが共同記者会見を実施。様々な噂が飛び交いましたが、結論としては以下の3点が発表されたのでした。

①物流の大動脈(トラック物流)から毛細血管(軽商用車)までつながるコネクティッド基盤構築による物流効率化
②安心安全に寄与する先進安全技術の商用車~軽自動車までの普及拡大
③サステナブルな普及を目指す良品廉価な軽自動車の電動化に向けた技術協力

基本となるのは商用車のコネクティッド基盤における協調で、すでにトヨタ・日野・いすゞによって立ち上がっているシステムに、軽トラ・軽バンをほぼ独占しているダイハツとスズキの2社が加わることで、国内での物流をシステマチックにしようというもの。とくに軽バンについては、ネット通販の盛況に応じて軽貨物の独立ドライバーが増えているという話もあり、そうした部分までコネクティッドでカバーできるような仕組みが車両に載るようになれば、国内の物流事業は大きく変わる予感。

もし、あらゆる荷物について各社が出資した組織がコントロールして、適切に物流事業者に振り分けることが可能になれば、それはある種のインフラとなるでしょうし、自動車メーカーではなく、物流事業の親玉が商用車を作るといった風にビジネスの根幹がシフトするかもしれません。




こちらのリンクは、トヨタ・スズキ・ダイハツ各社のニュースリリースへのリンクで、基本的な内容は当然ながら共通。ただし、一番下に貼ったダイハツのリリースでは、発表内容と記者会見での発言がひとつのページにまとまっているので、目を通すのであればオススメです。



続きを読む

ダイハツ・ハイゼットカーゴの特別仕様車、カーキ色に萌え

hijet_cargo_SV141205006

農業女子向け軽トラ、ハイゼット・トラックで全8色とカラフルな軽トラを提案したダイハツが、ハイゼットファミリーの1BOXバン「カーゴ」にもカラー展開。特別仕様車「リミテッド」に、オレンジ、ブルー、カーキの3色を設定したそうで(従来のカラーと合わせて7色設定とか)。

画像で見ただけなので、実際の色みは不明ながら、このカーキ色は、プライベートユースでアウトドアへ出かけたくなる色であります、個人的には。

hijet_cargo_SV141205008

軽1BOXだけにボディカラーが室内にも入り込むのが、こうした特別カラーの特別感を増してくれるというのは言いすぎでしょうか。




荷物を積むことを優先、リアシートがプアなベーシックグレードで、ガンガン使い倒す……そんな想像をしたくなる一台。カーライフにとどまらず人生設計を変えてくれそうな気さえするのでありました。

クルマ(自家用車)は、安い買い物ではないだけに、それによって人生を変える面もあると考えている部分ありなのですが、このカーキ色のハイゼット・カーゴは、そういう意味で、新しいチャレンジをしたくなりそう。

色を変えただけで、そこまで気分がかわるというのは、いくらなんでも大げさかもしれませんが……。

hijet_cargo_SV141205007

精進します。








 

新型キャリイをきっかけに税金とか軽キャンのことなどを思う

スズキの軽トラ「キャリイ」が14年ぶりのフルモデルチェンジ。つまり1999年に、軽トラが現行規格になって以来のモデルチェンジというわけ。

2013carry_kc
2013carry_kc_nohan
セミキャブスタイルで始まった先代モデルも、途中でキャブオーバーのモデルを追加したりしていたので、 キャブオーバーになるのは既定路線という印象で、それほど驚きではなく、自然な流れと思う次第。

思えば、1999年の段階では、セミキャブスタイルを選んだのがスズキ・三菱・ホンダで、スバルはキャブオーバー。そしてダイハツは軽トラのみキャブオーバーというコストのかかる選択をしたものだと感じていましたが、結果的にはホンダもスズキもキャブオーバーになり、スバルと三菱は撤退。ダイハツの判断が市場にマッチした正解だったようであります。


それはさておき、新型キャリイで、これは良いなと思ったのはインパネの仕様。2DINオーディオ対応になっているのであります。軽トラ本来の使い道からするとナビやオーディオは不要といえるので、これは過剰装備といえそうですが、昨今の軽キャンブームを考えると、すごくポジティブな印象あり。

というのも、最近の軽自動車税見直しのトレンドから、軽キャンに追い風が吹くのでは? と予想している部分もあるので。自分の考えとしては、仮に自分自身には無関係な税金であっても増税を認めてしまうと、徐々に上がっていく方向になるので、とにかく徹底して抵抗していかないと、最終的にはユーザーであり、国民の納税額が増えるだけと思うのですが、一部には増税と減税のトレードオフを、まるで交渉だと思っているようで心配。そんなにうまく話はいかないと思うのです。


しかも、軽自動車税が登録車よりも割安に見えるのは乗用車限定の話。キャリイのような軽トラでいうと、登録車のほうが税金は割安。


もっとも、軽自動車の場合はトラックも貨客兼用車も同じ4000円で、貨客兼用車に限っていえば割安感アリ。いらぬ刺激をしないほうが得策と思っているのかもしれません。


そんなわけで、軽自動車税を増やしても、ユーザーは軽バンに流れる可能性大で、思ったような税収増もなければ、軽自動車の内容が変わるということのないのでは? というのが個人的な予想だったりするわけです。ちなみにキャンピングカー(8ナンバー)も商用とおなじ軽自動車税なので、軽キャンのお得感が増すはず。それが前述した軽キャン業界への追い風になるという予想。


しかし、あまりメディアでは以下のような論調は見かけませんが、結局そういうことですよね?


ユーザーとしては、軽乗用車でなければならないということではないでしょうから、結局は税金や保険といった維持費で有利なジャンルに流れるだけでは?

そうなると大穴は……
さすがに、そんなことないか(汗)

 
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ