クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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警察庁

令和3年・2021年の交通事故死者数は2636人で過去最少に!

2021年の24時間以内・交通事故死者数は2636人(前年比203人減・マイナス7.2%)

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警察庁から令和3年(2021年)の交通事故に関する統計データが発表されております。主なデータを紹介すると次の通り。

●令和3年
発生件数:30万5425件
負傷者数:36万1768人
死者数:2639人
人口10万人あたり死者数:2.09人

この数字だけみても、多いのか少ないのかわかりづらいでしょうから、いくつ別の年の数字と比較してみましょう。

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史上初!日本から交通事故死者が消えた日

2021年4月8日、記録上初めて交通事故による死者がゼロになった!

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毎日新聞の報道によると、2021年4月8日に交通事故の統計を取るようになって初めて、死亡者(24時間内)がゼロになったことが警察庁のまとめによって判明したとのこと。

ここ数年、かなりの勢いで交通事故および死者数が減っていますから、いつかは交通事故での死亡者がゼロになる日がくるとは期待していましたが、予想より早く死亡事故ゼロに日がやってきたというのは、やはりAEB(衝突被害軽減ブレーキ)をはじめとするADAS(先進運転支援システム)の普及が進んでいるゆえでありましょう。





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2020年に入って自動二輪の死亡事故が増加中。2月末時点で前年同期比136.1%

ライダーの皆様、安全運転を心がけましょう!


2020年になって交通事故死者数が増えているという話。自動二輪の事故防止啓蒙活動が盛んになっているというのは警察関係のTwitterアカウントのつぶやきからも感じられる状況でありましたが、事実として自動二輪の死亡事故件数は増えているようです。

上記の動画は、警察庁の発表した2020年2月末時点での交通事故統計月報から抜き出して作ったものですが、たしかに自動二輪の交通事故による死者数は増加傾向にあり。とくに30~40代のライダーが犠牲になっているケースが増えているという印象であります(あくまで前年比)。

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令和元年中の交通事故による死者数は3,215人で3年連続最少記録を更新!

10年前と比べて35%減はAEBの効果? 65歳以上高齢者の死者数は1,782人
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警察庁が令和元年(2019年)の交通事故死者数など交通事故発生状況の数値を発表。それによると、交通事故件数は381,002件(前年430,601件)、交通事故負傷者数460,715人(同525,846人)、そして交通事故死者数は3,215人(同3,532人)と3つの項目すべてで減少しているのでありました。

医療の進化により死ななくなっているのではなく、交通事故そのものが激減しているというわけです。


 事故件数、負傷者数は前年比マイナス12%台となっておりますので、それに比べると死者数の減少ペースは緩やかという見方もできますが、なんにしても9%も減ったというのはかなりのハイペース。2009年の交通事故死者数が4,979人でしたから10年で35%減といったところでしょうか。この勢いであれば10年後には1000人台となることもあり得るといえそう。交通事故死者をゼロにするのは、すべての自動車メーカーやユーザーの目標といえますが、それが夢物語ではなくなりそう。

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ハンドルもブレーキもないクルマを公道走行可能にする指針が警察庁より発表された!

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自動運転車の公道走行実験では20km/h以下を目安にするという発表が賛否両論だが…
警察庁が「自動運転の公道実証実験に係る道路使用許可基準の改訂について」発表しております(リンク先はpdf)。自動運転といってもいくつかのレベルや種類がありますが、この改訂が対象としているのは遠隔型実験及び特別装置自動車で、その内容は以下の通り。
(1) 遠隔型実験・特別装置自動車の実験の共通事項
○ 事業化を見据え、できる限り急ブレーキを避けるなど、乗客の安全
にも十分配慮した走行が可能であること。
○ 最高速度は、道路環境等に鑑みて十分な猶予をもって安全に停止で
きる速度(※)とすること。
※ 当面は、原則として時速20キロメートルを超えない速度を想定
○ 公道審査を経て実証のための自律走行を行うこと。
(2) 遠隔型実験の個別事項
○ 遠隔型の特性を踏まえた安全対策を含む実施計画であること。
○ 通信が想定よりも遅延した場合は自動停止するものであること。
(3) 特別装置自動車の実験の個別事項
○ 施設内審査・路上審査に合格した監視・操作者が乗車すること。
当面は、原則として時速20キロメートルを超えない速度を想定、という部分が自動運転を制限すると考えられているようですが、それよりも特別装置自動車の公道実験を許可するというのは、むしろ攻めている印象。というのも、特別装置自動車というのはハンドルやブレーキなどのない自動運転車両のことだから。いわゆる緊急停止ボタンだけを持つタイプの自動運転車両(レベル4以上)の公道走行が実証実験とはいえ可能になったというのは、世界的に見ても先端をいっているのでは? と思うわけです。


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あおり運転は高速道路の追い越し車線で起きる……という違和感

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あおり運転の9割は一般道で起きている!というレポートもあり
あおり運転の発生メカニズムとして「高速道路の追い越し車線を走り続けていて、後方から速いクルマが来ても譲らないことから、車間を詰めるなどのあおり行為が始まる」というのが典型のように認識されているキライもありますが、実際は高速道路が舞台になったあおり行為というのは少数派、というレポートがあります。それが、こちら。
日本におけるあおり運転の事例調査
-先行研究レビュー結果を踏まえて-
矢武陽子(警察庁交通局交通指導課)
https://www.iatss.or.jp/common/pdf/publication/iatss-review/43-3-09.pdf

このレポートによると、あおり運転の発生場所として高速道路は全体の1割程度で、残りは一般道で起きているとのこと。とくに複数車線の一般道で追い越しや割り込みといった行為をトリガーに悪質なあおり運転が起きているケースが多いということであります。高速道路での対策を考えることが無駄とはいいませんが、もっと優先順位をあげて対策・意識すべき場所があるのでした。




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