クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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衝突被害軽減ブレーキ

史上初!日本から交通事故死者が消えた日

2021年4月8日、記録上初めて交通事故による死者がゼロになった!

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毎日新聞の報道によると、2021年4月8日に交通事故の統計を取るようになって初めて、死亡者(24時間内)がゼロになったことが警察庁のまとめによって判明したとのこと。

ここ数年、かなりの勢いで交通事故および死者数が減っていますから、いつかは交通事故での死亡者がゼロになる日がくるとは期待していましたが、予想より早く死亡事故ゼロに日がやってきたというのは、やはりAEB(衝突被害軽減ブレーキ)をはじめとするADAS(先進運転支援システム)の普及が進んでいるゆえでありましょう。





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後付け可能な衝突被害軽減ブレーキ。そのチカラ技な方法にびっくり仰天

まずは業務用のニーズを感じる後付けAEB(衝突被害軽減ブレーキ)。高齢ドライバーの限定免許が具体化すると趣味の世界のスタンダードになるかも?


先日、オートモーティブワールド2020・自動運転EXPOをウロウロしたときに目に留まった韓国生まれの後付けAEB。前方を確認するセンサーは単眼カメラとミリ波レーダーという標準的なもので、もちろん歩行者も検知可能。そして、注目といえるのは後付けAEBを作動させる仕組み。この動画にもあるように、ダイレクトにブレーキペダルをアクチュエータで引っ張るという、ある意味でチカラ技といえる方法でありました。

すでに市販されているクルマの自動運転化というと、制御系をすべてバイワイヤにする必要があるという感じもあるわけですが、この方法であればなにひとつ電子制御を使っていない旧車であってもAEBの装着が可能という点では取付車種を選ばないともいますし、そこにひとつのビジネスチャンスを感じたのであります。
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キャズム越えを実感するヴィッツ・セーフティエディション

ヴィッツの「サポカー」特別仕様車に、プリクラッシュセーフティの普及を実感

プリクラッシュセーフティシステムの進化と普及について、いわゆる「キャズム理論」を当てはめることに賛否あるかもしれませんが、初期の仕組みとしてのメカニズムに興味のあるユーザーだけでなく、結果としての利便性を求めるユーザー層にもプリクラッシュセーフティが求められている時代になっているのを、ひしひしを感じる昨今。

そして、トヨタ・ヴィッツの特別仕様車「セーフティエディション」の短いCMは、いずれの層にも刺さる映像に仕上がっていると感じるのでありました。それにしても、プリクラッシュセーフティがついたBセグメントカーで、1,384,560円というのは魅力的に見えてくるのは気のせいでしょうか。

赤外線と単眼カメラのシステムで、ACCは付きません(車線逸脱警報は装備)が、基本的に街乗りで高速での移動をしないという前提であれば、ニーズとしては問題ないでしょうし……。


精進します。
  




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アクセラ・ハイブリッドに衝突被害軽減ブレーキが標準装備で思う

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「マツダ アクセラ」ハイブリッド車を一部改良−衝突被害軽減ブレーキ標準化など、装備を充実−

『アクセラ』のハイブリッド車に、低速走行時の衝突被害をブレーキの自動制御で回避または軽減する「スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)」&AT誤発進抑制制御を標準装備化しました。これにより安全を重視してクルマ選びをされるお客様のニーズに応えます。衝突被害の回避または軽減をサポートする自動ブレーキを、ハイブリッド車の全機種に標準装備化するのは、日本メーカーでは初めて
なるほど、プリウスでもメーカーオプション(一部グレードに標準装備)のプリクラッシュセーフティシステムを、アクセラは全車に装備という差別化であります。

ただし、プリウスのプリクラッシュセーフティシステムは、ミリ波レーダーを使用していて、レーダークルーズコントロールも備えているのに対して、アクセラのそれは赤外線レーザーを使ったもの。コストを無視して、ハードウェアとして見ればプリウス優勢といえそう。

もっとも、トヨタ系のプリクラッシュセーフティシステムはミリ波レーダーを使っていても、止まる性能面でかなり厳しいという結果が、先日のJNCAPテストで出ているので、ミリ波レーダーだから優れているとはいえないのですが……。

動画再生時には音量注意。






マツダの衝突被害軽減ブレーキにしても、テスト結果はさほど変わらないというか、もちろん30km/hでの違いはあるのですが、トップランナーと比べると五十歩百歩という印象であります。ちなみに、テスト車両はアクセラXDで、赤外線・ミリ波レーダー併用タイプ。一応、30km/h以上ではミリ波レーダー、30km/h以下では赤外線を使って障害物を検知しているという設定になっているはず。

ちなみに、アクセラ・ハイブリッド(セダンボディ全般)はミリ波レーダーはオプションでもつけることができないので、この性能を出せるという意味で動画を貼っているわけではありません、悪しからず。





 

それにしても、プリクラッシュセーフティシステム、単純についているというだけで諸手を上げて商品性として評価していいものかどうか迷うところではあります。

ただ、こうして標準装備が増えていくことで、ハードウェアの量産効果や、ソフトウェア(制御系)の煮詰めが期待できますから、プリクラッシュセーフティシステムの拡大そのものはウェルカムなのは間違いないところ。

一方で、追従クルーズコントロールは体験できても、衝突被害軽減ブレーキは並列で評価できるほどの状況を作るのが難しく、ハードウェアによる差がパフォーマンスに対して絶対的に影響するのでないとしたら、こうした機関による試験結果を参考にするほかないのが歯痒いところでもあり。


精進します。



スバル・アイサイトの進化が感じられる動画2点

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先日、衝突被害軽減ブレーキ、プリクラッシュセーフティシステムと呼ばれる先進安全技術のテスト『予防安全性能アセスメント』が行なわれたということで。26台をテストして、満点評価は3台(レヴォーグ、LS、スカイライン)というのが話題に。




というわけで、JNCAPの動画で、それぞれのテストを確認。明らかにメーカーによって差があるといえそうで、だとすれば個体差というよりは、センサーであったり、制御であったり、ともかくシステムの優劣がはっきりわかる試験といえそう。

中でも、ちょっとおもしろいのが、スバル・アイサイトのversion違いによる比較でしょうか。

ver3のレヴォーグと、ver2のフォレスター、それぞれ対停止車両・40km/hの動画を並べてみると、先入観のせいかもしれませんが、レヴォーグのほうが若干余裕がある印象。




 
もちろん、シャシー性能も異なるので単純比較はできないのでもありますが。インカー映像でターゲットの大きさで比べてみると、アラートの鳴り始めるタイミングもレヴォーグのほうが早い印象ですが、いかがでしょう? 

 

スイフトスタイル登場で、あの装備を期待したのですが……


2トーン(カラールーフ)のスペシャルモデル「スイフト スタイル」が登場。

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個人的には、プラズマイエローパールメタリック ブラック2トーンルーフのスタイルがグサリと刺さるのでした。画像で見る限り、黒いルーフのおかげで、イエローがゴールドっぽい豪華な色味に見えますから。実車で、陽光下ではどうなのか、とても気になるところ。

ホワイトのパイピングで縁取りしたインテリアとも、このボディカラーなら嫌味なくマッチングしそうですし。クラスを越えた高級感があるというか、コンパクトカーだの、スイフトだのといった車格を無視して、このボディカラーとインテリアのコンビネーションだけで選びた一台というと、言い過ぎでしょうか。

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もっとも、 デュアルジェットエンジンを積んだスタイルDJEグレードで2トーンボディにすると、FWDで160万円オーバーのメーカー希望小売価格設定なので、それなりに高価なコンパクトカーではありますが。

ただ、今回もスイフトにはミリ波レーダーをつかった衝突被害軽減ブレーキが設定されなかったのは残念。すでにソリオにはオプション設定されている「レーダーブレーキサポートII」。スズキの全面的な展開に期待したいのですが……。

ちなみに、2トーンボディカラーは3パターンの設定。ホワイトルーフとブルー、ブラックのコンビネーションが用意されております。
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しかし、ちょっと前ならツインインジェクターの「デュアルジェットエンジン」とリチウムイオンバッテリーを使ったエネルギー回生システム「エネチャージ」 に、ESP標準装備で満足できたのでしょうが、贅沢になってしまうものです、ハイ(汗)
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