クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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自転車

自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務ってなんだ?

努力義務とは努力することが義務であって、装着することが義務ではないが…

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様々な報道でも話題になっているように、2023年4月1日の道路交通法改正により、自転車に乗車する際のヘルメット着用が「努力義務」となっております。

努力義務というのは、文字通りに努力することが義務となるという意味で理解できます。要はヘルメット着用が義務なのではなく、「ヘルメットを着用しようと努力すること」が義務になったといえます。

そのためヘルメット未着用での罰則などはありませんが、これを機会に自転車に乗るときにはヘルメットを着用しようという気持ちになったという人は少なくないのでは? そうしたマインドチェンジこそが道交法改正による努力義務化の成果といえましょう。

小生も、そうしたマインドチェンジをした一人。昨年暮れに思い立って電動アシスト自転車を導入、たまに乗っているのですが、今回の法改正を機にサイクリスト用ヘルメットを購入したのでした。

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電動アシスト自転車の平均速度を見れば、車道を走るべきとわかる

約30分間走行での平均速度が15km/h超。たしかに車道を走るべき「軽車両」だ

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自転車というのは、法的に「軽車両」に分類されるモビリティであり、基本的には車道を走行するよう定められております。

この点については、ずいぶんと啓もうが進んできたと感じる今日この頃です。

一方で13歳未満の子どもと70歳以上の高齢者については自転車乗車時であっても歩道を走行することが認められるという例外については、あまり認知が進んでいないことは気になる…といった内容のコラムを書いたばかりなのですが、それでも電動アシスト自転車については年齢にかかわらず車道の走行が基本とすべきかもしれません。



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令和元年中の交通事故による死者数は3,215人で3年連続最少記録を更新!

10年前と比べて35%減はAEBの効果? 65歳以上高齢者の死者数は1,782人
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警察庁が令和元年(2019年)の交通事故死者数など交通事故発生状況の数値を発表。それによると、交通事故件数は381,002件(前年430,601件)、交通事故負傷者数460,715人(同525,846人)、そして交通事故死者数は3,215人(同3,532人)と3つの項目すべてで減少しているのでありました。

医療の進化により死ななくなっているのではなく、交通事故そのものが激減しているというわけです。


 事故件数、負傷者数は前年比マイナス12%台となっておりますので、それに比べると死者数の減少ペースは緩やかという見方もできますが、なんにしても9%も減ったというのはかなりのハイペース。2009年の交通事故死者数が4,979人でしたから10年で35%減といったところでしょうか。この勢いであれば10年後には1000人台となることもあり得るといえそう。交通事故死者をゼロにするのは、すべての自動車メーカーやユーザーの目標といえますが、それが夢物語ではなくなりそう。

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2020年は混合交通下での自動運転へテーマがシフトする年になる?

高速道路での自動運転元年となる2020年、次のステップは混合交通でのルール作り
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謹賀新年

2020年の元旦、新しいDecadeとなる”20年代”のスタートは自動車業界としては「自動運転の十年紀」になるといっていいでしょうか。すでに東京オリンピック・パラリンピックにあわせてレベル3自動運転が実用化されることは既定路線でありまして、会場内などのクローズドエリアでは無人運転も実施される予定。そして、次なる自動運転のターゲットは一般道となるはずであります。

ただし、一般道となると急激に難易度があがるというのが定説。高速道路は基本的に歩行者や自転車はおりませんし、クローズドエリアであればそれらを制限できますが、一般道となれば歩行者や自転車の存在を前提としなければなりませんし、当然ながら信号機のない交差点や横断歩道も考慮しないといけないからです。



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交通ルールは命を守るためにあるでしょう?

道路交通法を遵守せよ、と堅苦しいことを歩行者から大型旅客車の運転手まですべての道路上にいるひとびとに徹底することは現実的ではないのかもしれません。ですが、交通ルールは現実に則していない、便利だからルールを破るのは交通弱者としては当然だ! といった主張を見ると、そもそもルールは何のためにあるのかという点については、徹底したほうがいいのだろうな、と思う次第。

思うに、交通ルールというのは、「事故を減らすため、けが人や死亡者を減らすため」にあると思うのです。

ともすれば、交通ルールは自動車優先で円滑な行き交いのためと思われがちですが、「青信号で渡り、横断歩道で手を上げましょう」と子供に教えるのは自分の身を守るためであって、円滑な交通を第一としたものではないはず。

混合交通下において、お互いの共通認識としての交通ルールは、安全のためというのが基本といえるわけです。

さて、ここからが本題ですが、自転車の交通において、基本は車道というキャンペーン的な報道が各所で行なわれ、車道を走る自転車も目に見えて増えている印象。たしかに歩行者と自転車の交わる機会を減らすことで事故を抑制できるでしょうから、まず『歩行者を守る』という、第一段階としては有効なのだと思うのです。

そして、今度は自転車の逆走という問題が出てきているようです。これまで自由に走っていたサイクリストに、級に左側通行を守るように行っても、なかなか難しいのかもしれませんが、危険な行為であることは間違いなし。

直線ならまだしも、曲がって道での逆走は、正面衝突の機会増になってしまうだろうな、と思うのです。

目的地へのアプローチや走りやすさで逆走を正当化する声もあるようですし、仕組みとして逆走を防がない道路行政に責任を求める声もあるようです。

しかし、逆走で危険にさらされるのはサイクリスト本人。交通弱者だから守られるべき存在であっても、行政が悪かったと指摘しようが、怪我をしてしまっては、また命を失ってしまっては、どちらが悪かったという責任論はナンセンス。

ともかく、逆走が危険度を高めてしまう理由を単純化してキャンペーンしていく必要がありそうと思うのでありました。

そして、今後の重要なテーマとなるだろうと予想するのは、自転車のカテゴライズ化。

自動二輪といっても、原付き・原付き二種(小型)・普通・大型とあって、走り方(二段階右折)や走れる道路の制限(自動車専用道など)があるわけですが、自転車においてはそうした区分がないので、いわゆるママチャリをベースとしてルール作りが、おそらくロードモデルにそぐわない部分があって、それがルールを守ることはナンセンスという声につながっているのかも、と感じるところもあり。



もっとも、ハードウェアだけで性能が決まらないという自転車の特性もあるので、自転車だけで分類するのは難しいのではありますが。また車道が原則、歩道は例外なのですが、13歳未満、70歳以上の運転者が乗る自転車は歩道を通行できるとされていたりするのは、そうした乗り手による区分で、機械の性能だけで区別できない難しさを感じてしまうのでありました。


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しかし、混合交通の構成要素(カテゴリ)が増えていくトレンド、自動運転・自律走行も生まれている昨今。混合交通におけるルールを可能な限りシンプル化することが重要になるのでしょう、おそらく。



精進します。

【動画リンク追加】
先日、たまたま坂のてっぺんあたりで逆走している自転車と対向車というシチュエーションでドラレコ動画が撮れたのでペタリ。誰が悪いという話ではなく、誰もが便利だからと利用している各種モビリティなのだから、危険は出来るだけ回避しましょう、と思うのです。
 

自転車とバスの共存についてUstream。賛否あるでしょうが……

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※画像はイメージです


Video streaming by Ustream 
東京都が自転車レーン整備に予算を割くというニュースが話題となっているようですが、それとは関係ないタイミングでUstreamにて自転車とバスの話題を、エアロバイクを漕ぎながらつぶやいておりましたので、貼り付け。

簡単にいうと、バスレーンにおける自転車とバスの関係は、バス(交通強者)VS.自転車(交通弱者)という視点だけではなく、バスの乗員に含まれる歩行者(自転車より交通弱者)も含めて考えないとね、というものであります。

バス>自転車>歩行者

バスに乗っている乗客は交通強者の一部ですが、バスの中でよろめいたときには歩行者に近い交通弱者寄りになりますし、バスに乗降する瞬間は歩行者なので、自転車と歩行者のアクシデントにならないようにシステムを考えないとねー、という話でもあるのでした。

極論的な提案なので「共存は難しいのでバスはなくしたほうがいい」などと言っておりますが、そうした実験エリアを設けてみると共存に向けての解が得られるのでは? と思うところなのでもありました。



それはさておき、イメージカットはPORSCHEが発表したばかりの自転車。ちょっとあざとい感じもありますが、これはこれで手堅いニーズがあるのでしょう、おそらく。


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