クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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福祉車両

ホンダのLサイズミニバン「オデッセイ」がマイナーチェンジ。サイドリフトアップシート車は3,634,000円

今回のマイナーチェンジでアブソルートに一本化されたオデッセイ。リフトアップシート仕様は非課税でお買い得?

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2020年11月5日、ホンダ・オデッセイがマイナーチェンジを発表、11月6日より発売開始となっております。さっそく新しくなったオデッセイを見てきたのですが、ここで注目したいのは福祉車両であるサイドリフトアップシート仕様。

リフトアップシートのシステム自体は従来からあるものですが、マイナーチェンジによってアブソルート仕様に一本化されたのに合わせて福祉車両もスポーティなアブソルートとなっているのは大きな変更点(従来は素のグレードがベースでした)。

ただし、e:HEVと呼ばれるハイブリッド仕様には設定されず、リフトアップシート仕様が選べるのは2.4リッターガソリンエンジン車のみとなっているのはe:HEVのスムースさや燃費を考えると、ちょっと残念ポイントかもしれません……。

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新型フィットに設定される回転シート車を試してみた

身長163cmの自分でも膝を抱えるようにしないと乗り込めない。使う人を選ぶかも……
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新型フィットにはカタログモデルとして「助手席回転シート車」が用意されております。メーカーのニュースリリースを転記すれば以下の通り。

e:HEV BASIC、BASICをベースに、助手席回転シート車を設定しました。座面クッションの先端形状を滑らかにして乗降性を高めた回転シートは、シートの取付位置や回転軸位置の最適化により、ゆとりのある足元を実現。簡単なレバー操作によるスムーズなシート回転と、大きく開くドアにより、乗り降り時の負担を軽減します。

たしかに、レバー操作によるシート回転はイージー&スムースで、介護する側の負担も少なそう。画像からもわかるように折り畳み式のフットプレートがついていて、そこに足を乗せておけば回しているときにつま先がボディに当たるようなこともないといった具合に配慮されているのでした。

ただし、自分の身長(163cm)でもフットプレートに足を乗せようとすると、かなり窮屈に膝を抱え込むような姿勢を強いられるわけで、はたして自力で乗り降りができないレベルの方が、この姿勢をスムースにとれるのかといえば少々疑問。身長150cm台の高齢者にはぴったりかもしれませんが、体格がよくて足腰が弱っている人にはちょっと厳しいかもしれません。言わずもがなでしょうが、実際に試してみて、ご判断されることをおすすめします。


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完全自動運転になっても「ショーファー」という職業は残ると思う

無人の自動走行(SAE レベル5相当)まで視野に入れた日本政府の意気込みを感じた2015年でしたが、現実的なターゲットは、ドライバーのミスを減らすための半自動化というか、バックアップとして人間が必要というオートパイロット機能が2020年までのターゲット。また、リモートコントロールによる自動運転よりも、それぞれが自律機能を持った自動運転をイメージしているといえましょうか。

で、そうした自動運転が進むと、将来的に人類はクルマの運転から解放されるという見方もできますし、短視的にいえば運転という行為を金銭化している職業については存続の危機という意見もありましょう。

すなわち運転手という職業が消滅するという話でありますが、運転せずともアシスタントとしてのショーファーとして生き残るだろうな、と思う部分もあるのです。



たとえば、エグゼクティブのショーファーは、ボディガードやセクレタリーとしての役割に重きを置くかもしれませんが依然として残るでしょうし、またタクシー運転手にしても高齢化社会への対応、バリアフリーな移動権の拡充として考えると、車椅子のまま乗り込むユーザー向けなどに人力が求められるシーンは少なくないかもしれません。

とくに後者においては、法規制の関係から判断のできる乗員が必要になるでありましょうから、タクシー乗務員という職業は生き残るのではないかと思う次第。

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少なくとも現行の法律の改正と解釈でいえば、運転免許を所有するなりして最終判断のできる乗員は自動運転になっても必要でありましょう。さらにいえば、乗客のいない無人運転と、システムをバックアップできない乗員を乗せた自動運転状態というのは、似て非なるものであることも区別しておく必要があることを明確に認識すべき時期になっている、と感じるのでもありました。

精進します。








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エスティマ・ハイブリッドで8輪生活、409万9000円(非課税)

トヨタ・エスティマが、マイナーチェンジ(横滑り防止装置の標準化という法規対応がメインの内容)で、まだまだ延命することが確定。3代目となる現行型のデビューは2006年なので、これでモデルライフが10年に達することは必至といえますでしょうか。

さて、最近のトヨタ・ミニバンのプライスリストを見ていると、消費税の対象外となる福祉車両にお買い得感を覚えること多々あり。

そして、今回のマイナーチェンジを機に気になり始めたのが、コチラ。

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エスティマ・ハイブリッドX サイドリフトアップシート”脱着式”、であります。

そもそも、 7名乗車のエスティマ・ハイブリッドのベーシックグレード「X」のメーカー希望小売価格は、税込み3,959,673円。そして、通常のサイドリフトアップシート付き車になると消費税が非課税となって3,936,000円と見た目の価格が逆転するのでありました。もちろん、値引きや納期などの条件が異なるので単純にはいえませんが、数字上では非課税となる福祉車両のほうが安くなるという現象が起きているわけ。

さらに、サイドリフトアップシート自体を簡易的に車イスとして利用できる”脱着式”のお値段は、4,099,000円。ドライバー自身の8輪生活ではありませんが、一台で8輪なサイドリフトアップシート”脱着式”は、ライフスタイルも変える可能性がありそうで、使用シーンに興味津々。

たとえば、高齢者に金融資産が集中しているという昨今、3世代同居の家庭には、こうしたクルマがマッチするのでは?

ただし、金融資産を有している層が、消費税非課税のクルマによるメリットを享受できるというのは、また何か違う問題を意識させることになるかもしれませんけれど……。 

そして、まったくの想像ですが、これからニーズが増えるであろう福祉車両。リセールバリューも悪くないような気がしますが、どうでしょうか。  
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