クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

燃料電池車

オーバークオリティゆえコストダウンの余地ありな燃料電池車CR-V e:FCEV

CR-V e:FCEVを見た・乗った・聞いた…800万円超の価格も納得の贅沢すぎる中身に驚愕

IMG_6329

クルマ好きの中でもあまり話題になっていないかもしれません、2024年ホンダは新しい燃料電池車「CR-V e:FCEV」のリース販売を開始しております。すでに静的確認をする機会は得ており『モーターファン別冊最新EVのすべて』という紙媒体に寄稿していたのですが、ようやく公道試乗することができたのでした。そんなわけで、以下のように試乗コラムが公開されております。

 

手短にまとめると「量産ボディを使った派生型で、外部充電機能を有することで短距離はEVとして運用可能な燃料電池車」というのがCR-V e:FCEVのプロフィール。試乗した第一印象は「燃料電池車特有の吸気コンプレッサーの音がほとんど気にならないレベルまで抑え込まれていて、EV並みの静かさを実現している」というものでした。燃料電池車は電動車両なので静かなのは当たり前と思うかもしれませんが、空気を吸って水素と反応させるという燃料電池の仕組みから、純粋にバッテリーから電力を引き出して利用するだけのEVよりはノイズ要素が多く、EV並みに静かな燃料電池車というのはけっこう驚きの事実だったりするわけです、個人的には。

なにしろ、20年前にホンダが作った燃料電池車は、むしろノイズがドライビングの刺激になるくらい騒々しいキャビンでしたので(汗)


続きを読む

NSX的な電動スポーツカーも計画中。ホンダが四輪電動ビジネスについて取組みを説明。

電動化時代のホンダスポーツマインドを表現、スペシャリティとフラッグシップ2つのスポーツモデルをグローバル投入

honda_ev_sport1649650600774

ホンダが四輪事業についての説明会を実施しました。カーボンニュートラルの実現を目指しているホンダがフル電動化に進むのは当然ですが、今回の発表においては、売り切りビジネスからの脱却と、新しい事業ポートフォリオに合わせた事業体質強化がポイントでしょうか。

 


続きを読む

トヨタWoven CityにはENEOSによるグリーン水素が供給される!

グリーン水素とは水電解装置にて再生可能エネルギー由来で作られた水素のこと

20220323_01_02_s

日本では経済産業省が中心となって進めている印象もある「水素社会」。一見すると化石燃料を水素に置き換えるエネルギー政策を想像してしまう部分もあります。当面はそうした部分もあるでしょうが、将来的な方向としては再生可能エネルギー(風力・太陽光など)により発電した電気を水素のカタチにして保存・活用する社会という風に捉えるべきでしょう。ガソリン改質で水素を生み出してもカーボンニュートラル的には意味がありませんから。

そんな再生可能エネルギーで生み出す水素のことを「グリーン水素」と名付けているのが日本の産業界であります。水素生成の段階からカーボンニュートラルという意味合いと捉えることもできますし、具体的には再生可能エネルギー電力を利用した水電解によって生み出された水素のことを指す言葉と理解しておけば大筋では問題ないという感じでしょうか。



続きを読む

充填済み水素タンクモジュールを交換するというトヨタの提案

水素インフラを整備するのは難しい? 大型輸送車両に向けたトヨタの新提案は水素貯蔵モジュールごと交換してしまうというアイデア

  

2022年3月16日から18日まで東京ビッグサイトでFC EXPOが開催されるのに合わせて、様々な発表がなされていますが、トヨタが水素貯蔵モジュールというアイデアを発表しております。

ユニットの構造自体はMIRAIなど量産FCV(燃料電池車)で培った樹脂製タンクをベースに、水素センサーや自動遮断弁などの安全装置をインテグレートしたというもので、水素インフラを整備しきれないエリアにおいて簡易的なオフサイト水素ステーション的に使うことを想定しているというもの。

さらに動画にあるように大型輸送車両に交換型タンクのごとく利用するというアイデアもある模様。動画のように大型トラクターであれば水素ステーションで充填できるわけですが、船舶や鉄道車両であれば充填済み水素モジュールを交換するタイプの運用というのは「アリ中のアリ」といえるソリューションになるのでは?


続きを読む

ロシアのウクライナ侵攻で脱石油トレンドはさらに加速する!

再生可能エネルギーによる発電をメインに、水素でストレージする水素社会の可能性も高まってきた?

tanker_genyu_front

ロシアのウクライナ侵攻に合わせたわけではなかったりもしますが、結果的にロシアの侵攻に合わせたタイミングおよび内容にリライトして公開したのが、こちらのコラム。



執筆段階では1バレル100ドルを上限に想定していましたが、戦闘が長引くにつれて原油相場も高騰しており、ドバイ原油でいえば3月3日には110ドルを超えてしまったほど。こうなると、原油相場が落ち着くというのは当面考えられず、まして60~80ドルといったあたりに落ち着くまでには相当な時間がかかりそう。身近なガソリン代にしてもリッター200円を前提に生活設計しておくべきかもしれません。

続きを読む

ロシアのウクライナ侵攻で自動車業界の潮目が変わる!

原油相場の高騰は避けられず、天然ガスに依存した電動化政策も減速せざるを得ない。水素社会というプランBに注目

car_suiso_nenryou

2022年2月は歴史に残る出来事が起きてしまいました。ご存知、ロシアによるウクライナ侵攻であります。

世界的にウクライナ侵攻の影響を受けて、政治経済の動きが活発となっておりますが、とくに地続きの欧州各国は政策の見直しを強いられていくのは確実。ロシアへの経済制裁といった手段を取るのであれば、ロシアからの天然ガス輸入をストップさせることは必須といえるでしょうから。

なにしろ、ロシアからパイプラインで送られてくる天然ガスは、欧州における環境対策の一の矢といえる部分もあって(CO2排出はあるものの石炭よりはマシ)、自動車業界でいうところの電動化を支える背景といえる部分もありますので。そうした環境政策のロードマップは、今回のウクライナ侵攻によって完全に破綻したという印象もありなわけです。




続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ