クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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燃料電池

トヨタWoven CityにはENEOSによるグリーン水素が供給される!

グリーン水素とは水電解装置にて再生可能エネルギー由来で作られた水素のこと

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日本では経済産業省が中心となって進めている印象もある「水素社会」。一見すると化石燃料を水素に置き換えるエネルギー政策を想像してしまう部分もあります。当面はそうした部分もあるでしょうが、将来的な方向としては再生可能エネルギー(風力・太陽光など)により発電した電気を水素のカタチにして保存・活用する社会という風に捉えるべきでしょう。ガソリン改質で水素を生み出してもカーボンニュートラル的には意味がありませんから。

そんな再生可能エネルギーで生み出す水素のことを「グリーン水素」と名付けているのが日本の産業界であります。水素生成の段階からカーボンニュートラルという意味合いと捉えることもできますし、具体的には再生可能エネルギー電力を利用した水電解によって生み出された水素のことを指す言葉と理解しておけば大筋では問題ないという感じでしょうか。



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充填済み水素タンクモジュールを交換するというトヨタの提案

水素インフラを整備するのは難しい? 大型輸送車両に向けたトヨタの新提案は水素貯蔵モジュールごと交換してしまうというアイデア

  

2022年3月16日から18日まで東京ビッグサイトでFC EXPOが開催されるのに合わせて、様々な発表がなされていますが、トヨタが水素貯蔵モジュールというアイデアを発表しております。

ユニットの構造自体はMIRAIなど量産FCV(燃料電池車)で培った樹脂製タンクをベースに、水素センサーや自動遮断弁などの安全装置をインテグレートしたというもので、水素インフラを整備しきれないエリアにおいて簡易的なオフサイト水素ステーション的に使うことを想定しているというもの。

さらに動画にあるように大型輸送車両に交換型タンクのごとく利用するというアイデアもある模様。動画のように大型トラクターであれば水素ステーションで充填できるわけですが、船舶や鉄道車両であれば充填済み水素モジュールを交換するタイプの運用というのは「アリ中のアリ」といえるソリューションになるのでは?


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トヨタがアメリカで一般向けに水素燃料電池のプロモーション番組を提供する

ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池車と全方位で電動化対応するトヨタの本命はやはり水素燃料電池か?

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"POWERING THE NATION WITH HYDROGEN"、直訳すれば「水素が国を動かす」といった感じになるでしょうか。こうした意欲的なタイトルのテレビプログラムをトヨタが資金を出して制作、サイエンスチャンネル、MotorTrend TV、ディスカバリーchにて放映するとの発表がありました。

といってもアメリカでの話。バイデン大統領に政権交代、パリ協定へ復帰するというアメリカにおいて水素燃料技術こそが真の代替手段とアピールするトヨタのプロパガンダが始まったといえますでしょうか。ある意味では、これからアメリカ全体としてのゼロエミッションは加速するといえますから、ここで水素燃料電池が主役のように大衆へアピールするのはタイミング的にはちょうどいいといえるかもしれませんので。

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トヨタのCASE技術が接着剤、日野といすゞのシナジー効果で国内市場を独占する?

トヨタといすゞが復縁。コネクティッドや電動化で日野とタッグを組んで小型トラックを電動化すると宣言



3月24日の午後、トヨタ・日野・いすゞから共同記者会見を行なうという連絡あり。YouTubeでオンライン公開されたので、見聞きした方もいるかもしれませんが、大雑把にまとめると発表されたのは次の2点。

  • いすゞ・日野・トヨタでCASE領域で協業。協業を推進するため、新会社「Commercial Japan Partnership Technologies(コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ)」を設立
  • 2018年で資本提携を解消していたトヨタといすゞが428億円の資本提携を復活。
ちなみに、いすゞは次の株主総会で監査等委員会設置会社へ移行して、ガバナンスの強化と経営判断のスピードアップを図る予定ですが、トヨタの議決権割合は5%程度だそうなので、役員を送り込むほどにはならなさそうと思えるところですが、いかがでしょうか。




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CO2フリー水素はオーストラリアから輸入する計画。褐炭とCCSの組み合わせが前提条件

2030年の日本全体での水素需要は30万トン、中部エリアでは11万トンの需要があると予想される

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クルマの電動化の時代。トヨタ自動車は全方位的に電動車両にリソースを割きつつ、なかでも燃料電池車に注力している印象もあるわけですが、そんなトヨタが会員の一社である「中部圏水素利用協議会」において、『中部圏における2030年に向けた水素大規模利用の可能性検討結果と今後の取り組み』という検討結果が出たということで、レポートが公表されておりました。

 

2030年というのは、経済産業省が目指す水素社会において、水素の大規模商用利用の開始年として位置付けられている年で、国内での需要は年間30万トンと想定しているというのが前提条件。その中で、中部圏において11万トンの需要が見込まれるというのが、このレポートの大筋であります。



経済産業省の想定している水素というのは「低コスト」かつ「カーボンニュートラル」であることが重要な条件。そして、その低コストな水素は安価な再生可能エネルギー発電によるものと、海外からの輸入を想定しているのでありました。

では、どのようにして水素を輸入するのかといえば……。続きを読む

ジャガーがBEVだけのブランドに、ランドローバー燃料電池車のパートナーはどこだ?

ジャガーランドローバーは2039年にゼロカーボンの実現を目指す。2025年からジャガーはBEV専業ブランドとなり、2030年にはランドローバーの60%がゼロエミッションビークルになる

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インドの財閥タタ傘下にあるジャガーランドローバーが、新時代に向けての経営計画といえるREIMAGINEを発表。まさしくブランドの再想像(創造)となる意欲的な内容で、クルマ好きの話題を集めている模様。

詳しくは、リンク先のニュースリリースを読んでいただければと思うのですが、簡単にまとめると電動化を一気に進めますよ、という内容になっております。

JAGUAR LAND ROVER REIMAGINES THE FUTURE OF MODERN LUXURY BY DESIGN

具体的なポイントは以下の通り。




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