クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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日産自動車

三菱自動車の軽EVは基本的に外観がエンジン車と変わらない?

日産と共同開発の軽EV、既存モデルのコンバージョンタイプとして東京オートサロンで発表

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三菱自動車が2022年の東京オートサロンに展示する7台のショーカーについての情報を事前発表。その中には、間もなく市販となる三菱自動車として久しぶりの軽EVのニューモデルも含まれているのでありました。

はたして、その姿は……既存モデル「eK X(イーケークロス)」そのままといえるもので、なるほど電気自動車専用モデルとして出るのではなく、既存モデルのバリエーションとして電気自動車が登場するということなのでしょうか。三菱自動車としてはeK MiEVと名付けるのが自然だと思うくらいのコンバージョン(エンジン車を電気自動車に作り変える意味)であります。

K-EV concept X Style(ケーイーブイコンセプト クロススタイル)
『K-EV concept X Style』は、2022年度初頭に発売を予定している新型軽EVのコンセプトカーです。取り回しがよく運転しやすい軽自動車の魅力と、滑らかで力強く気持ちのよい加速と静かで上質な乗り心地という電気自動車の魅力に、先進の運転支援機能やコネクティッド機能を加えた、環境に配慮した安心・安全で快適な三菱自動車らしい新世代の軽EVとしています。

アクティブなSUVテイストのスタイリングに、クリーンかつソリッドなイメージのマットブルーのボディ色と、電気自動車のモーターコイルをイメージしたカッパーのルーフ色の2トーンカラーを組み合わせ、フロントバンパー、ボディサイド、リヤゲートには“X”のロゴをあしらいました。この“X”は、軽ハイトワゴンにSUVテイストのスタイリングを掛け合わせたこと、さらにEVの魅力を掛け合わせたことを象徴しています。
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試乗なし、納車は一年後でも受注好調な日産アリアの売れ筋とは?

初期ユーザーはハイパフォーマンスを求めている傾向で、リセールバリューはどうなる?

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日産のパフォーマンス系かつSUVスタイルの電気自動車「アリア」のローンチエディションとなるlimitedが好調なスタートダッシュを切ったようです。予約開始から10日で、3936台の受注を集めたということで、補助金を考慮しても500万円を超えるクルマとしては、かなりの売れ行きといえそう。



というわけで、メーカー発表によるグレード別の台数は次の通り。参考までに価格も記しておきましょう。

B6・FWD 1139台 660万円
B6・4WD   583台 720万600円
B9・FWD   433台 740万800円
B9・4WD 1781台 790万200円

エントリーグレードと最上級グレードに人気が二分されるという、ちょっと珍しい結果となっているのでした。この手のローンチエディションに飛びつくユーザー層では最上級が売れる傾向にあるので、B9・4WDが最人気なのは納得ですが……。

なお、B6というのはバッテリー総電力量が66kWhという意味で、B9は91kWhというのが違い。それにより、最高出力・一充電航続距離・加速性能なども異なっております。なお、メーカー発表の最高速はFWDが160km/hで、4WDは200km/h。航続距離が610kmともっとも長いB9・FWDが初期受注台数ではもっとも少ないということは距離よりもパフォーマンス重視なのがアリアにおけるユーザーニーズであると捉えるべきかもしれません。


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日産のプレミアムコンパクト「ノートオーラ」誕生。ナビ付は300万円オーバー

ライバルは新型ゴルフ? FFグレードに2トーンボディカラー、プロパイロットを含むセットパッケージをつけると車体価格は310万2220円になる!

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日本向けはe-POWER(シリーズハイブリッド)だけの設定となっている日産のコンパクトカー「ノート」。そのアーキテクチャをベースに3ナンバーの専用ボディと専用フロントマスク、パワーアップしたe-POWERへと進化させた”小さな高級車”「ノートオーラ」が登場しました。思えば、先代ノートにもメダリストなる上級グレードが設定されていましたが、その発展的後継モデルというイメージでしょうか。

そんなノートオーラのグレード構成は「G」だけで、レザーシートと4WD(リアモーター駆動式)を選択できるといったラインナップ。それぞれのメーカー希望小売価格は次のようになっております。

G:261万300円
Gレザーエディション:269万9400円
G FOUR:286万8800円
G FOURレザーエディション:295万7900円

では、この価格に諸費用をプラスすれば乗り出し価格がわかるのかといえば、さにあらず。プレミアムコンパクトを標ぼうしているにも関わらず、ナビリンク機能付きのプロパイロット(先進運転支援システム)はオプション設定となっているのでした。そして、プロパイロットをつけようと思うと40万1500円のセットパッケージが求められるのでもありました……。

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日産スカイライン開発中止という報道に感じる違和感の正体とは?

そもそもスカイラインはインフィニティQ50の日本仕様。モデル的には開発は継続されるはず

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 ※画像は2021年4月に設定されたインフィニティQ50 Signature Edition

日産のスポーツセダン「スカイライン」が開発中止になると日経新聞が報道したことが一部で話題となっております。記事タイトルだけ見ると、日産は開発資源をSUVに集中させるような印象があり、その前提での議論が進んでいるようにも思えますが、はたしてそれは正しいのか?

そもそも現行を含むV6になってからのスカイラインというのは、けっしてスカイラインとして開発されたわけではないのは、ご存知の通り。日産のプレミアムブランド「infinity(インフィニティ)」のミドルセダンを、日本でスカイラインとして売っているという背景があります。

現行スカイラインでいえばインフィニティQ50がベースになっているわけです。一時期は”日産”スカイラインなのに、ボディ各所にはインフィニティのエンブレムが確認できるという仕様だったこともありました。


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三菱自動車の筆頭株主に日産がなる前から存在していたNMKVが創立10周年

NMKVの創立は2011年6月、日産が三菱自動車の筆頭株主になったのは2016年10月
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ご存知のように日産自動車と三菱自動車工業の軽自動車は兄弟車といえる存在。両社の合弁会社(出資比率は50:50)のNMKV(Nissan-Mitsubishi-K-Vehicle)が開発を担当、生産は三菱自動車の水島製作所(岡山県倉敷市)というのが両社の軽自動車全車に共通する開発・生産のスタイル。

そんな合弁会社のNMKVが創立10周年を迎えたとの発表あり。その歴史を簡単に振り返ると以下のようになるそうです(日産ニュースリリースから引用)。

NMKVは、2011年6月1日に日産と三菱自動車の合弁会社(資本構成50%:50%)として設立され、日本市場向けの軽自動車の商品企画やプロジェクトマネジメント等を担ってきました。同社は商品企画や開発、デザイン、購買等の分野において、日産と三菱自動車両社の強みを融合し、競争力のある商品をお客さまにお届けしています。

NMKVが生み出した最初のモデルは、2013年6月に発売された日産「デイズ」、三菱「eKワゴン」「eKカスタム」です。その後、日産「デイズルークス」、三菱「eKスペース」「eKスペース カスタム」(2014年2月発売)、フルモデルチェンジした日産「デイズ」、三菱「eKワゴン」「eKクロス」(2019年3月発売)、日産「ルークス」、三菱「eKスペース」「eKクロス スペース」(2020年3月発売)を市場に送り出してきました。

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日産の新型電気自動車「アリア」が正式発表。特別仕様車は660万円からの価格設定だが…

初代リーフオーナーとしては食指は動かないというのが本音のプレミアム系電気自動車

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2021年6月4日、日産自動車が新型電気自動車「アリア」を正式発表。といってもローンチエディション的な特別仕様車の予約を開始(納車は2022年冬以降)というだけでカタログモデルについては価格情報も出てきておりませんし、航続距離などのスペックについても社内計測値というレベルの発表で、正式な発売開始は、もうちょっと先というのが正直なところでありますが……。

そんなアリアの情報については、こちらの記事でまとめているのでご覧いただくとして、現役のリーフオーナーとしてアリアは価格を含めてどのように感じたのかといえば、現時点では選択肢には入らないといったところ。スペック的には魅力的な部分もありますが、自分の求める・考える電気自動車像とはちょっと違うという印象なのでありました。




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