クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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人工知能

人工知能で佐藤琢磨を超えろ! 第3回自動運転AIチャレンジの舞台はインディアナポリス

全長4kmのインディアナポリスモータースピードウェイをどれだけ速く1周できるかを競う

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自動車技術会による第3回自動運転AIチャレンジ (2021シミュレーション)大会の参加者募集が始まりました。シミュレーションの概要は10月12日発表ということで、もろもろの条件は不明な部分もありますが、今回のテーマとなるコースは「インディアナポリスモータースピードウェイ」。

つまり、インディ500のコースをシミュレーションプログラム上で自律走行するAIを作り上げて競うというもの。具体的には、1ラップのアタックで勝敗を決めるということです。


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世界から5000億円を調達、トヨタ「ウーブン・プラネット債」の真の狙いとは?

あえてトヨタ(TOYOTA)名義ではなく「Woven(ウーブン)」の名前で社債を発行する深謀遠慮



トヨタが、「Woven Planet債(ウーブン・プラネット債)」の発行を計画しています。

Woven(ウーブン)というと、東富士にトヨタが作る実験都市を思い浮かべるのですが、この社債の目的は、SDGs貢献に資するプロジェクトに対する支出を社債発行により調達するというプロジェクト債の色合いが強いもの。とはいえ、SDGs関連ということですからウーブンシティに関するものだけでなく、先進安全やCO2削減、パーソナルモビリティ、再生可能エネルギーなどプロジェクト債というには幅広いジャンルが資金使途として謳われているのでした。



発行規模は、円建社債・外貨建社債あわせて最大5000億円程度(国内個人投資家向け1000億円、外債および機関投資家向け4000億円)で、国内個人投資家向けのウーブン・プラネット債の予定利率は0.05~0.15%。銀行預金よりはマシですが、それなりにリスクのある社債としてはけっして旨味のあるものではないというのが個人的な第一印象であります。続きを読む

横浜ゴムの新開発手法「HAICoLab」の特徴は人間のひらめきとAIのデータ処理能力のコラボ

AIと人の協奏によりデータの存在しない領域も含めた知見の探索を可能とする

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横浜ゴムから『“人とAIとの協奏”によるAI利活用を構想』という、なんともSFみたいなタイトルのニュースリリースが届きました。詳細はリンク先でご確認いただきたいのですが、自分なりに要約すれば「AIによる緻密なデータ処理に、人のひらめきをプラスする」手法の着想といったところでしょうか。

そして、この構想には”Humans and AI collaborate for digital innovationをもとにした”「HAICoLab(ハイコラボ)」という名称がつけられております。







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アフターコロナのモータースポーツはどうなる? 人の争いはe-Sport、メーカーは自動運転AIで競う?

クラッシュしても安心なe-Sportならどこでも観戦可能
自動運転レーシングカーはサーキットを実験室に成長する


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アフターコロナ時代のモータースポーツはどうなってしまうのか。コロナ自粛によってリアルイベントが休止になった中で、プロモーションとして利用したeスポーツの魅力が伝わり、それによってリアルの必要性がなくなっていくのでは? という思考実験をした動画をYouTubeにて公開させていただきましたが、あらためて文字としても残しておこうと思う次第。

手短に”風桶”的にまとめると次のようなロジック。

新型コロナウイルスの影響でリアルモータースポーツがeスポーツに参入
純粋にドライバーの能力を競うならeスポーツのほうがいいんじゃないか?
アクシデントによるケガなどの心配もないから現在の社会マインドにも合致しそう
リアルモータースポーツが衰退すると車両そのものをアピールしたい自動車メーカーは困ってしまう
ならば各社独自のAIによる自動運転車でレースを競えばいいのでは?
そうなると実社会でも役立つ”駆け引きのできる”AIを育てることに役立ちそう
ヒューマンモータースポーツは安全なeスポーツに移り
実車で行なうモータースポーツはAIが競うようになる


AIが運転するとなればコクピットも不要ですし、もちろん衝突安全性も無視できるのでクルマのスタイルも大きく変わってしまうかもしれませんが、それはそれで面白そうです。また、運転についても操舵、駆動、制動のいずれも四輪独立でコントロールできるので、定番が決まるまでは各社独自のアイデアが入り乱れることになって、ハードウェア競争としても盛り上がりそうと思うのですが、さて?

というわけで、動画のほうをご覧ください……




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トヨタが街をつくるワケ、トヨタしか街をつくれないワケ

自動車メーカーのビジネスモデルが通用しなくなる時代、TOYOTAはAIで生き残りを狙う



先日、『トヨタが、トヨタしかできないジョブチェンジをしようとしている』という動画をYouTubeにアップしました。トヨタのコネクティッド・シティ構想が何を目指しているのかについて、自分なりの解釈を10分ほど話した動画ですが、これを整理すると以下の通り。

自動車の自動運転化が進む
そのためにはAIの進化が必須
トヨタは独自にAIを開発中
AIをクルマだけに使うのはもったいない
生活全般をカバーする人生のパートナー的AIの誕生
トヨタ車でAI利用していたのでユーザーデータがある
ユーザーもトヨタのAIにはブランド的な意味でも信頼性がある
生活全般をトヨタのAIがカバーする
トヨタが生活のプラットフォーマーになる


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自動車業界のプレーヤーが変わるヒントは、スマートウォッチの普及にある

腕時計に例えると、エンジン車は機械式、EVはデジタルくらいの違いであって、スマートウォッチの登場のような変革があって初めてプレーヤーが入れ替わると思う


先日、渋滞にハマりながら思いつきで話したことを、ほぼノーカットでつなげたのがこちらの動画。何を言っているかといえば、自動車業界のプレーヤー(主要メーカー)は電動化によっては変わらないであろうということと、もしプレーヤーが変わるとしたらコネクテッドやMaaSのような使われ方そのものが変わるときであろうということであります。

なぜ、そう考えたのかといえば、テスラの登場によってプレーヤーの勢力図は変わることはなかった(時価総額はさておき生産規模でいえば誤差の範囲)という事実と、クルマとは異なる業界ですがApple Watchをはじめとするスマートウォッチが腕時計業界の構造を変えてしまったことからの結論。

すなわち、自動車業界においてスマートウォッチのように”同じ場所、機能を占有するけれど目的がまったく異なる工業製品”が登場するときがプレーヤーが大きく変わるときであろうと思うわけです。

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