クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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ヴィッツ

名実とも欧州のトップコンパクト、トヨタ・ヤリスが2021欧州COTY受賞

初代ヤリス(2000年)、プリウス(2005年)につづきトヨタとして3度目の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。単月での販売トップと合わせて現地法人は大喜び!

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2021年の欧州COTY(カー・オブ・ザ・イヤー)に選ばれたのはトヨタ・ヤリスでした。

先日、欧州での新車販売における電動化比率は25%になっているというエントリをあげたように、ZEV化に突き進むように見える欧州自動車市場ですが、COTYについてはZEVではないヤリスが受賞したというのは意外いうべきなのか、手の届くなかでもっともCO2削減につながるソリューションとしてのBセグメントのフルハイブリッドカーが評価されたと捉えるべきなのか。

いずれにしても、このタイミングで日本車(ヤリスはフランス生産ですが)が欧州COTYに選ばれたというのは明るい話題といえるのでは? もっとも欧州COTYの審査コメントを眺めているとヤリスを評価した理由にGRヤリスの存在を匂わせたりしていますから、どこの国でもモータージャーナリストというのは建前的には環境に配慮しながらも、実際のところは速いクルマが好きなのかもしれません(汗)



そしてトヨタヨーロッパの発表において、”The 2021 European Car of the Year award comes just a few days after the new Yaris was named as the best-selling car in Europe for the first time”、意訳するとヤリスが欧州でもっとも売れたクルマになったという報告のあった数日後にCOTY受賞というビッグニュースが飛び込んできた、とあるようにヤリスはメディアうけがいいだけではなく、実際に売れているというのですから、その評価は本物といえそう。

欧州販売ナンバーワンのソースはこちら。



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これは新しい!トヨタGRが競技車両の個人売買サービスを開始

ニッチな価値を持つ競技車両を適正にトレード。個人売買により裾野の拡大が期待できるか?

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TOYOTA GAZOO Racing(TGR)が、モータースポーツの拡大を狙った新サービス「TGR TRADE」をローンチ。競技用車両特化の個人間売買サイトであります。

公道走行ができない競技専用車両はもちろん、ナンバー付きであってもラリーやレース、ジムカーナにダートトライアルなどで使われた競技車両というのは通常の中古車市場では取引の対象にならないというか、まず適正な取引がされないというイメージが強く、また探すのも一苦労。ここ数年はネットオークションやSNSを通じて、そうした通常の市場では価値が正当に評価されないマシンが取引されてきたという現状もありますが、なかなか売りたい人と欲しい人のマッチングは難しかった印象もあり。

そんな中、TGRが始めた新サービスは国内の競技活動の活性化を願って始めた、というのがポイント。新カテゴリーにステップアップしたいユーザーが、これまで使っていたマシンを希望の価格で売ることで次の競技車を作る資金になり得ますし、これから始めようというユーザーにとってはリーズナブルに即参戦可能なマシンが手に入るということで、モータースポーツのハードルが下がるというWin-Winのサービスといえそう。


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ヴィッツあらためヤリスのスタートダッシュは鋭すぎた!

初期受注で3.7万台。ハイブリッドの超省燃費性能が人気の秘密とか!
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昨日のエントリで、トヨタの新型コンパクト「ヤリス」のセールスについて判断するのは3月以降といったことを書きましたが、まずはメーカーから発売1か月での初速について広報発表あり。

月販目標7800台に対して、最初の1か月で3.7万台もの受注を集めたということで、名前を変えたことが悪影響することもなく、また拙ブログエントリで心配したような3気筒エンジンへのネガもなく、好調なスタートダッシュを切ったというわけでです。


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トヨタ・ヤリスの市場評価は3気筒エンジンがポイントになる?

2020年2月の販売台数は3491台、ブランニューモデル「ヤリス」の未来はどうだ?
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自販連が発表した2020年2月の乗用車ブランド通称名別ランキング(登録車)において、トヨタ肝いりといえる新型モデル「ヤリス」が思いのほか上位に来ていないことが一部で話題となっているようです。事前予約が集まるような顧客ロイヤリティの高いモデルではないので発売月のスタートダッシュが有利な種類のモデルではないにせよ、ヴェゼルとエスクァイアにはさまれた22位スタートというのは、期待外れといったところで、話題となっているのでしょうか。


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トヨタ最新モデルのダブルウィッシュボーン・サスペンションを見比べてみる

カローラのリアサスはダブルウィッシュボーン、ヤリスも4WDはリア・ダブルウィッシュボーンを採用!
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トヨタ・ヤリス リアサスペンション(4WD)

トヨタ・ヴィッツあらため「ヤリス」が発売日とメーカー希望小売価格を発表。発売日は2020年2月10日、メーカー希望小売価格は1.5Lグレードで1,543,000円~、ハイブリッドは1,998,000円~となっております。これ、消費税10%込みなので本体価格でいうとずいぶん頑張ったという印象。しかもToyota Safety Sense(先進安全装備)、ディスプレイオーディオ、カーテンシールドエアバッグ、サイドエアバッグなどが標準装備になっているので、実質的には値下げという印象さえあり。

頑張ったといえばメカニズムにこそ使うべき表現かもしれません。エンジン(1.0リッター以外)もプラットフォームも一新でありますので。その新世代プラットフォーム、リアサスペンションは基本的にはトーションビームでありますが、4WDについてはダブルウィッシュボーンになっているのでした。それが上の貼っている画像ですが、セミトレ風味のロアアームと1本のアッパーアームによるダブルウィッシュボーン形式は、せまいスペースにサスペンションとドライブシャフトを収めるための工夫ともいえますが、そうしたパッケージ的な狙いだけと思えないほどパフォーマンスを予感させる気がするのでありました。

ちなみに、ひとつ上のセグメントであるカローラは全車でリアにダブルウィッシュボーンを採用しております。カローラもスペース効率を考慮したものだと思いますが、ヤリスはロアアームを支える角度などに異なる設計思想を感じるわけですが、さて?

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トヨタ・カローラ リアサスペンション


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TNGAのコンパクトカー用プラットフォームが発表された!

ホイールベース、トレッド、最低地上高を自由自在に変更できるスモールカー系プラットフォーム
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フランクフルトモーターショーの前振りなのか、トヨタがTNGA(トヨタニューグローバルアーキテチャー)に基づく、スモールカー向けプラットフォーム「GA-B」を発表。TNGAによるプラットフォームといえばプリウスなどに採用される「GA-C」、カムリやRAV4が使う「GA-K」、レクサスなどのエンジン縦置き系が用いる「GA-L」が量産プロダクトとしてはあるわけですが、「GA-B」はおそらくTNGAプラットフォームとしては末弟といえる存在となりましょう。

そのネーミングからBセグメントを意識しているのは間違いなく、すなわち次期ヤリスやアクアあたりに使われるプラットフォームといえそう。見た感じでいえば、サスペンションはフロントがストラット、リアがトーションビーム(マルチリンクにすることも可能だそう)。後席下にハイブリッド用バッテリーを配置するのに合わせてフロアの剛性もがっちりと高めているのがポイントといえそう。シートも低く設置され、全体として低重心にまとめているようです。



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