排気量も、気筒数も増やしたカイエンGTS。その背景にはピュアEV「タイカン」の存在がある?

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ポルシェジャパンがカイエンGTSの価格を発表。そのニュースリリースのタイトルは『8気筒エンジンを再び搭載。新型カイエンGTSモデル』となっておりました。
先代カイエンGTSには3.6リッターV6ツインターボエンジンが搭載されていましたが、このニューモデルでは再びV8エンジンが採用されました。最高出力338 kW(460 PS)、最大トルク620 Nmを発生する4リッターツインターボエンジンは、あらゆる面でパフォーマンスを大幅に向上させています。
というわけで、ダウンサイジングもレスシリンダーも否定するかのようなポルシェのモデル進化であります。個人的に、ポルシェの戦略というのはトレンドをつくると感じている部分もあり、今回のカイエンGTSにおけるパワートレインの選択は、もはやプレミアムクラスではダウンサイジング・トレンドは終了したということを意味しているのでは? と思うのでした。

もちろん、単純にダウンサイジングやレスシリンダーを否定して、「CO2排出制限なんか無視するぜ」という意味でないことも明らか。ポルシェというのはインテリジェンスなイメージのブランドでもありますから、そうした乱暴な考え方は似合いませんから。では、ロジックとしてダウンサイジングを終了するにはどんな背景があり得るのか。そうした点について考察した動画をYouTubeにアップさせていただきました。

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