クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

リーンバーン

マツダが究極ガソリンエンジン「SKYACTIV-Z」の存在を明かす。

SKYACTIV-Zエンジンに採用される「ラムダワン燃焼」とは何のこと?


スクリーンショット 2024-11-08 210925 

マツダが2025年3月期 第2四半期決算を発表、そのプレゼンテーションにおいてSKYACTIV-Zガソリンエンジンを開発していると明示したことが話題となっています。その部分での発言を以下に引用してみましょう。
•SKYACTIV-GやXの後継である新型4気筒エンジンSKYACTIV-Zエンジンを開発中です。
•将来は直列6気筒エンジンにも、この新型エンジンの燃焼技術を移植して環境性能を高めてまいります。
•エンジンは選択と集中を行い、種類数全体は段階を追って集約を進め、大幅な効率化を図る計画です。
•このSKYACTIV-Zエンジンは、理論燃焼であるラムダワン燃焼を使い、低回転から高回転まで広いレンジでスーパーリーンバーン燃焼を実現することで高い熱効率を実現し、優れた環境性能と走行性能を提供できます。
•欧州ユーロ7や米国LEV4・Tier4などの厳しい環境規制に適合できるこのエンジンを2027年中の市場投入を目指して進めていきます。
アルファベットの最後が「Z」であることは言うまでありません。つまり”SKYACTIV-Z”は最後のガソリンエンジンであり、究極のガソリンエンジンであることを予感させるネーミングです。

そのコア技術となるのが「ラムダワン燃焼」であり、ワイドレンジでの「スーパーリーンバーン燃焼」であることが、決算発表プレゼンテーションで明らかにされたわけです。

続きを読む

日産が最大熱効率50%のエンジンを発表。発電専用と排熱回収がポイント

ハイブリッドカーに使われているガソリンエンジンも量産では41%あたりが限界。50%の最大熱効率はエンジニアの夢の実現

日産自動車が、次世代「e-POWER」発電専用エンジンで世界最高レベルの熱効率50%を実現 という記者発表を行ないました。





その内容はこちらの映像やニュースリリースにて公開されているわけですが、非常に大雑把にまとめると次のような流れとなっております。

現時点での量産エンジンでは最大熱効率40%程度が限界→

その理由はエンジンがトランスミッションを介してダイレクトにタイヤを回す仕組みの限りフレキシビリティが求められるため→

エンジンを発電専用に特化させることで完全定点運転が可能になり、熱効率を飛躍的に向上させる可能性が高まる→

新開発した燃焼コンセプト「STARC」(Strong Tumble and Appropriately stretched Robust ignition Channel)は筒内ガス流動(シリンダー内に吸入した混合気の流れ)や点火を強化し、より希釈された混合気を高圧縮比で確実に燃焼させることによって熱効率を向上させるという考え方→
続きを読む

SUBARUレヴォーグのCB18エンジンをマツダSKYACTIV-Xと比べてみると

新型レヴォーグとマツダCX-30のAWDは同じ車重でパワーも2kW違い。では燃費はどうなっている?

_1000594

新型レヴォーグから、SUBARUは完全新設計のエンジン「CB18」を投入するわけですが、このエンジンはリーンバーン過給(ターボ)というプロフィールが特徴。こうした要素でいうと、かなり特殊な環境型エンジンといった印象ですが、メーカー目標値のWLTCモード燃費は13.6~13.7km/Lと、リーンバーン過給という言葉から期待するほどではないのも事実。燃費についてはエンジンだけでなく車体(重量・空力)やトランスミッションなどの要素も関わってくるわけですが…。

そうした「期待値ほどではない」感でいえば、マツダが鳴り物入りで登場させたSPCCI(火花点火制御圧縮着火)エンジンである「SKYACTIV-X」にも同様の印象もあったりするのでした。そういえば、SKYACTIV-Xも過給機(機械式スーパーチャージャー)を使っているリーンバーンエンジンという点ではSUBARU「CB18」と共通性もありそう。

というわけで、新型レヴォーグとSKYACTIV-Xを積む最新モデルCX-30のスペックを比較してみようと思うわけです。




続きを読む

次期レヴォーグに込められたSUBARUの新テクノロジー

レーダー併用の新世代アイサイト、リーンバーンの新型1.8リッター直噴ターボ、そしてナビゲーションシステムが気になる!


SUBARUが東京モーターショーにて世界初公開したレヴォーグ・プロトタイプ。そのプレゼンテーション風景(おそらく入場者がいない時間に別撮りしたものでしょう)が公開されておりました。

あらためて見ても、やはり気になるのはアイサイトの進化と新しい直噴ターボエンジンでありましょうか。直噴ターボについてはリーンバーン領域もあるということで、どの程度まで燃費性能を上げてきたのかが気になるところ。とはいえ、1.8リッターのガソリン直噴ターボでありますからハイブリッドのような燃費性能を出せるとは思えません。1.6リッターターボより良くなっていれば御の字といった数字を想像するのですが、さて?


 続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ