クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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リーフ

日産が復活するためのキーワードは「自動運転」かもしれない

付加価値領域における差別化が生き残りに必須の時代。「技術の日産」が提供できる価値は?

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日産自動車の危機的な経営状況が報じられてから、様々な評論がされているようです。個人的にも以下のような簡単な考察をしてみたのですが、日産の経営陣がいうように「適切に商品をお届けできていない」のが自動車メーカーとしての危機を招いた根本的な原因だとは思う次第。

 

「適切」でなかった要素として、商品性(フルモデルチェンジまでの期間、マイナーチェンジでのテコ入れなど)もあるでしょうし、仕向地や各市場特性に応じた商品ラインナップという問題もあるでしょうし、とくに日本で実感するようなありえないほど長い納期とほしいユーザーに届かない生産量の少なさは急いで解決すべき課題だと感じる次第。

一部では、工場閉鎖の対象について日本も含まれるとなっていますが、いまでさえ納期がかかっている状態なのに、そんな市場向けの工場を閉鎖するとなれば、他社に顧客を取られてしまうのは自明であって、むしろ工場稼働率を上げてでも納期を早めるなりして、ユーザーの選択肢に残るようなブランディングが必至だと思うわけです。

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売るクルマがないと報じられた日産でウレテルクルマトップ4

2024年度上半期登録車セールストップ50の中で日産車は4台のみ!?

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日産自動車の経営に関する悪いニュースが飛び交っています。

先日発表された2024年度上期の連結売上高は、前年同期比791億円減の5兆9,842億円、連結営業利益は同3,038億円減の329億円、売上高営業利益率は0.5%、当期純利益は同2770億円減の192億円となっているのですから危機的状況なのは間違いありません。

そうした状況を打破すべくなのか、目先の対応なのかわかりませんが、大型リストラも実施するとなっています。個人的には、無駄を排するリストラは経営的にはポジティブであっても、生産能力を落とすリストラは企業のポテンシャルを削るものであり株価の期待値を下げるものとしてマイナス評価要素になってしまうという印象もあります。

そんな日産の危機を報じるニュースの中では「いまの日産に売れるクルマがない」という手厳しい表現もある模様。

では、実際に国内における日産車の状況はどうなのでしょうか。自販連の発表している「乗用車ブランド通称名別順位 2024年4月~2024年9月分トップ50(登録車のランキングなので軽自動車は除く)」から日産車を抜き出して並べてみると以下の通り、4モデルしかランクインしていないのでした。

4 ノート 日産 48,339台
7 セレナ 日産 39,637台
27 エクストレイル 日産 13,263台
37 キックス 日産 6,828台
 ※最初の数字は総合順位

トップ50内のシェアでいうと、レクサスやスズキが4モデルのランクインとなっていますし、マツダは5モデルも入っています。日産の企業規模はイメージとして大きいでしょうが、実際の市場における存在感が薄くなっているというのは、いまに始まったことではないとはいえ、たしかに危機的な状況といえそう。もちろん、ノートやセレナは一桁順位であり、トップ10に入っているモデルですから、人気ブランドというイメージはたしかに間違っていない面もありますが…。続きを読む

電力不足の報道を見て電気自動車を否定するのは間違っている

移動式大型バッテリーとなる電気自動車が多量の存在していたら停電を心配する必要はなかった!

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先日の地震の影響で火力発電所が停止したことや急激に寒むなったことを受けて、東日本方面でブラックアウト(再開の見通せない大規模な停電)の危機が叫ばれたのは記憶に新しく、「電力不足」という四字熟語のイメージから「こんな日本では電気自動車(BEV)を普及させるのは無理」という発言もあるようです。

しかし、見方を変えると電力の安定供給とBEVの普及はエネルギー政策において矛盾しないどころか、むしろ再生可能エネルギーを拡大させるための両輪ともいえると思うのでした。

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最後の走行は9.2km/kWh! 日産リーフ、3年半の電費を振り返る

初代・後期型のリーフに乗った期間は2018年4月~2021年10月。記録に残る月間電費を一挙公開

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自動車コラムニスト・山本晋也として、電気自動車のあるカーライフを体験してみようという狙いで初代の日産リーフを購入したのは2018年4月。

リーフのオーナーになると日産のサービスにより、月間平均電費のデータがオンラインで確認できるようになります。クルマを手放すとサービスから退会するのでオンラインで確認できなくなりますが、サービスが利用できるようになった2018年6月からリーフを手放した2021年10月までの月間電費を記録しておきましたので、振り返りということで公開させていただきます。



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2021年8月、日本で売れた電気自動車はわずか2155台

8月に売れた電気自動車のトップは日産リーフで1282台。BEVの中でのシェア59.5%

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世界的には電動化が叫ばれ、欧州主要各国の合計ではプラグイン車の新車販売比率は17%になろうという時代ですが、本邦では電気自動車(BEV)が売れていません。




自販連による燃料別新車販売(乗用車)の統計データをみると、ガソリンやディーゼル、プラグインハイブリッド、BEVに燃料電池車(FCV)の販売数がわかるのですが、2021年8月に売れたBEVはたったの2155台なのでした。


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電気自動車は買い物の交通費が実質タダになることもある

駐車場に設置された無料の普通充電。60分の利用で、およそ25km走行分の充電ができる

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電動化時代に向けたインフラ整備として、大規模なショッピングセンターなどでは駐車場に電気自動車用の充電器が設置されているケースも増えています。

といっても、その充電器のほとんどは普通充電であって、その出力は3kW級。大容量のバッテリーを積んでいる電気自動車をフル充電するには一晩以上かかるようなスペックの充電器では、まさに雀の涙くらいしか充電できないと思ってしまうかもしれませんが、視点を変えればこれでも十分なサービスといえます。


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