クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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リチウムイオン電池

18.1kWhの大バッテリーを積むRAV4 PHV、とても気になる冷却と充電について

普通充電だけの設定なのはBEVに対する配慮。バッテリー冷却はエアコン冷媒を使用する


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先日、トヨタのプラグインハイブリッドSUV「RAV4 PHV」のカットモデルを見る機会があったので、じっくり拝見すると同時に、自動車コラムニストとしての職業的な興味、また一人のEVオーナーとして興味深いところもあったので、メーカーのエンジニア氏にもいくつか質問をしてきたのでした。

気になるQ&Aの内容をまずは書いてしまいましょう。

  • 質問1:バッテリーの冷却はどのようにしているか
  • 回答1:エアコン冷媒を利用している。バッテリーケースの下にパイプを這わしている
  • 質問2:普通充電しか設定していない理由は?
  • 回答2:プラグインハイブリッド車が公共の急速充電器を使うことでBEVオーナーに迷惑がかかるのを防ぐため
では、バッテリーの適温は? プリウスPHVは急速充電に対応しているが? という疑問も浮かびますが、もちろんそうした点についてさらに突っ込んで聞いてあります。





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満充電で210kmを走行可能と表示。EVのベストシーズンがやってきた!

10月の平均電費は8.6km/kWh。ちなみにカタログ値は9.3km/kWh(JC08モード)
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EVオーナーとしては、まだ一年ちょっとの経験しかありませんが、運転していても、また充電の入り方を見ていても、10月の気温というのはMyリーフにとってのベストシーズンという印象。つまり、電費が伸びる季節というわけです。

上の画像は、先日の台風19号に備えて、久しぶりに満充電をしたときのメーター表示ですが直前まで市街地走行をしていたにも関わらず、100%充電での航続可能距離は200kmオーバー。カタログ値は280kmでありますから、オーナー外では期待値に対して物足りないと思うかもしれませんが……。



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バッテリーに優しい気温。EVにちょうどいい季節がやってきた?

急速充電直後でもバッテリーの温度は6目盛りに収まっている
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以前のエントリで触れたように空冷バッテリーの電気自動車「リーフ」にとって効率的にハイシーズンといえるのは10月なのですが、秋めいた気温になってきたおかげで電費が良くなってきております。先日、高速道路中心に100kmほど走行した日の電費は9.1km/kWhとカタログスペック(9.3km/kWh)に迫るものでありました。

その大きな要因が空冷バッテリーの温度がちょうどいいことにあるであろうというのは経験的に感じていることですが、たしかに急速充電直後のバッテリーの温度を見てもさほど上昇することなく安定しているのでした。御覧の通り、充電直後で6目盛り。夏場であれば左側のバッテリー温度計は8目盛りになることもあるのに、であります。

こうした気温によって左右されるバッテリー温度が、どれほど電費に影響するしているのかはわかりませんが、少なくとも温度管理によって電費が改善できるのであればバッテリーの水冷化が及ぼすポジティブな影響は無視できないはずで、次に電動車を買うのであれば水冷バッテリーを選ぶべき、と思ったりするのですが、さて?

ちなみに、自分の中で電費がいいなと思う目安は、バッテリーの充電量(中央にある%の数字)を倍にた数字よりも走行可能距離(右側にあるkmの数字)が大きいこと。なお走行可能距離は、直近の走り方によって変化するので、だいたいその日の電費がよいか悪いかの判断になるのであります、ハイ。

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精進します。
  




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トラック用24V鉛バッテリーを置き換える? SCiBの新製品

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トラック用? それとも? 東芝の24V置換型SCiBバッテリー
人とくるまのテクノロジー展に行くと、なんとなしに毎年定点観測しているのが、東芝のリチウムイオン電池「SCiB」で、2017年はパッケージの変化やら高入出力タイプの登場などが記憶に残るわけですが、2018年は24Vバッテリー(リンク先はpdf)が新作(画像の右側)として出展されておりました。

24Vバッテリーと聞くとトラック用を思い浮かべるところで、いわゆる鉛バッテリーをリチウムイオン電池に置換するという用途に向くタイプ。こうした手法は、軽量化のためのチューニングとしては見慣れておりますが、この製品に関していえばメインの目的は長寿命なのだとか。もちろん重量的にも約1/4と軽量化されておりますが。また、単に置き換えるだけでなくバッテリーと通信できる端子が用意されているのもポイントでありましょう。さらにBMU(バッテリーマネージメントユニット)を内蔵することで、保護機能を実装しているほかセル間のバラツキを調整する機能も持っているというのは安心要素でありましょうか。

もっとも、トラック用24Vバッテリーの置換というよりは、工場内で稼働する無人搬送車(電動)など産業機器での置き換えを前提としているからこその通信機能だったりするわけですし、SCiBの持つ繰り返し充電して使ったときの長寿命というメリットが生きてくるわけです。ちなみに使用温度の上限が45度らしいので、実際にはトラック用バッテリーの置き換えはむずかしいというべきでしょうか…。

【追記】
2019年に量産予定されているSCiBの新製品「SAP24」はバス・トラックなど24V車の置き換えに対応しているそうですから、そうした温度の問題はなさそう。ちなみに重量は28kg、12V鉛バッテリーを直列でつなぐことを考えると、半分以下の重さとなりそうです。

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精進します。
  




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日産の60kWh級バッテリーパックにアイ・ミーブ後継車を期待【人とくるまのテクノロジー展2016】

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人とくるまのテクノロジー展2016横浜、その会場奥の日産ブースの主役は、おそらく国内初披露となった60kWh級のリチウムイオンバッテリー。その展示方法から、おそらく現行リーフに搭載可能なサイズで、倍の総電力量を実現したという、まさに「ドリームズ・カム・トゥルー」をアピールしていたのでありますが、この技術をリーフの航続可能距離を倍増できるというだけに捉えてしまうのはもったいない感じ。

単純にいうと、半分のサイズで30kWh、1/3サイズで20kWhの総電力量を可能とするバッテリーパックというわけ。走行抵抗値の問題をきっかけに日産と三菱自動車の関係はより深くなったわけですが、このバッテリーを使えば、軽自動車サイズで20~30kWhクラスの電気自動車が生まれる可能性大と思うと、いろいろ期待してしまうのです、ハイ。

新規でプラットフォームを起こすのも大変でしょうから、ここはアイ・ミーブのボディからそのままで、バッテリーと駆動モーターをバージョンアップした仕様など想像してしまうのですが、さて?


精進します。
  







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