クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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リコール

ホンダCBR1000RR-Rに「回しすぎ注意」のリコール発生

エキマニの熱でオイルクーラーホースが溶けてエンジンオイルが漏れるという内容のリコール。対策するまでは1速5000rpm以上を使うのはNGというお達しが出ています

 

ホンダからリッターSS(スーパースポーツ)として最強の218馬力エンジンを積むCBR1000RR-R(SC82)のリコールが出ています。不具合の部位は原動機、部品名はオイルクーラーアウトレットパイプ。エンジンのすぐ前にあるオイルクーラーのホースが溶けて、そこからオイルが漏れる可能性があるという内容のリコール。対策としてはエキマニに遮熱板を追加するというものですが、その対策ははやくても3月くらいになってしまうのだとか……。


そして、自分自身は上の動画でもわかるように、1速でビンビンに引っ張って乗るのが好きなタイプ。そんな性格を知ってか知らずか、リコール発表とほぼ同時にSC82を購入したホンダドリーム店の店長から「リコール対策をするまでは1速5000rpm以上で走らないようにお願いします」という入電アリだったのでした。続きを読む

テスラ・モデルSとモデルXにリコールで、謎だった販売台数が一部だけ判明!?

2014年7月~2018年3月までのモデルS販売台数は1499台、2016年10月~2018年3月までのモデルXは627台か?
2021-02-11 (2)
一部では前々から話題になっていた、テスラ車における「メディアコントロールユニット内部のマルチメディアカード(eMMC)の耐久性に関するトラブル」が、ついに国内でもリコール対象となっております。当初は、ナビ画面が出なくなるということで自己負担では? という噂もありましたが、国土交通省が発表した資料を見ている限り、メディアコントロールユニットで「デフロスター」をコントロールしているため、その機能が失われることが保安基準に抵触すると判断された模様。また、メディアコントロールユニットが正常に作動していないとウインカーが出ないというトラブルも起きるようで、なるほどリコール対象となること納得。



それにしても、液晶パネルによってほとんどの機能をコントロールするという発想は、非常にシンプルで先進イメージのインテリアを実現するわけですが、このような保安基準に関する機能を持たせておくとリコールのリスクが出てくるというのは自動車メーカーとしては設計が甘かったといえそう。そういえば、先日の決算発表にあわせて公開された最新版モデルSのインパネにもハザードスイッチだけは独立して置かれておりますが、エアコン機能どころかシフトセレクトまでメディアコントロールユニットで操作するようになるそうで、またまたリスキーな設計にしてきたなあ、と思ったり。


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OTAに対応! 「統一的なリコールステッカー」が2020年11月より廃止

ステッカー不要は無線アップデートに対応した措置というのが感慨深い

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先日、国土交通省より『リコール改善措置済み車両に貼付している「統一的なリコールステッカー」が本年11月より廃止されます』という発表がありました。これまでリコールを実施した際には、それを示すステッカーを車体(ドアストライカーのあたり)に貼っていたのですが、そのステッカー貼付(読みは「ちょうふ」)を廃止するというわけ。

そうした改正の理由のひとつに『無線通信を経由したソフトウェアの更新によるリコール作業においてはディーラー等へ車両を入庫することなく改善措置が実施』可能という件が触れられているのは、いかにOTA(Over the Air)アップデートが一般化することが既定路線となったことを示しているようで感慨無量であります。



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ホンダN-WGN、EPBのトラブルシュート完了。リコールを届出

N-WGNのEPB不具合は、モーターとスプリングの二か所に原因があった
9月から生産が止まっていたホンダN-WGN。その理由はEPBにエラーが出て、パーキングブレーキが作動しないことがあるという不具合にあったわけですが、ようやく解決策に目処が立った模様。というわけで、EPBに関するリコールが届出されております。生産と止めていた関係もあってリコール対象は1万台足らずでありました。
今回のリコール内容を見ると、EPB不具合の原因となったのは二か所。ひとつはEPBを動かすモーターで、製造上での甘さがあって断線したと検知してしまうことでエラーが出てしまうというもの。

 2019-12-12 (2)
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フォルクスワーゲンの7速DSGにリコール、驚きはない?

ポロ、ゴルフそしてザ・ビートルなどなど。乾式クラッチの7速DSGがリコール対象に!
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フォルクスワーゲンの7速DSGといえば、オーナー間では劣化によるトラブルを覚悟しておくというのは、なかば常識的に語られているわけですが、ついに国土交通省にリコールを届出するに至ったとのこと。
個人的にも、ちょっと前までザ・ビートル カブリオレに乗っていたので気になる情報。発表資料を見たところ、自分が手放したザ・ビートルもリコール対象の可能性があったよう。まあ、5年足らずで3万kmにも達さない走行距離でしたから致命的なトラブルは起きていなかったのですが、常にDSGのトラブルは心のどこかに引っ掛かっていたのも手放す理由のひとつだったので、もうちょっと早めに対策されることがわかっていれば、いまでも乗っていたかもしれないと思ってみたり。

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マツダの”クリーンディーゼル”のスス問題ふたたび……

エンジン制御プログラムのリコールと内部や部品洗浄で対策するにも限界あり?
いまさら驚くことではありませんが、マツダの小排気量クリーンディーゼルSKYACTIV-D 1.5に2つの不具合を改善するためのリコールが届出されております。
① ディーゼルエンジンにおいて、エンジンの保護制御が不適切なため、無負荷状態でアクセルを全開した際に燃焼異常が発生しても、エンジン保護機能が作動しない。そのため、燃焼異常により燃焼圧力が上昇し、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがある。
② ディーゼルエンジンにおいて、低車速で加減速する走行を繰り返すと、燃焼時に発生する煤の量が増え、インジェクタ噴孔部に堆積し、燃料の噴霧状態が悪化することで、さらに煤の量が増え、排気側バルブガイド周辺に堆積することがある。そのため、排気バルブが動きにくくなり、圧縮低下による加速不良や車体振動が発生するとともに、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅し、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがある。
とくに②のススが堆積してしまうことへの対策は2016年9月に出ているリコールの再対策といえるもので、結局のところ街乗りメインでローコンプディーゼルを使うというのは適材適所とはいえなかったということになりそうな気もしますが、さて? もっとも、マツダ的には新世代のガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を推していくでしょうから、ディーゼルを抜本的に進化させるというよりは、対策しつつ、”D”から”X”へシフトしようという算段かもしれません、エエ……。

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精進します。
  




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