クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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ランボルギーニ

ランボルギーニ・カウンタック復活! 6.5リッターV12+電気モーターで819馬力

帰ってきたCountach LPI 800-4のパワートレインは、785馬力のV12エンジンと34馬力の電気モーターを組み合わせる

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日本にスーパーカー・ブームを巻き起こした主役といえる伝説のスーパーカー「ランボルギーニ・カウンタック」が『Countach LPI 800-4』となって復活です。

本来はカウンタックではなく、クンタッチと読むべしという意見もありますが、リンク先の日本法人もカウンタックとカタカナ表記していますので、日本においてはカウンタックが正しい読み方ということでファイナルアンサーでしょうか(汗)





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フォルクスワーゲンが本気の電動化シフト。600万台相当のバッテリーを自社生産!

欧州を中心に6つのギガファクトリーを建設。2030年までに合計 240GWh の生産能力を実現する

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昨日、トヨタの電気自動車アーキテクチャについて書いたエントリをアップしましたが、その中に貼ったYoutube  Liveのほうでもお話ししたのですが、フォルクスワーゲングループが欧州を中心にバッテリーの生産能力を確保する動きを見せております。

具体的には、2030年までに関連企業と協力して年間40GWh級のバッテリー工場を6か所建設するというもので、合計すると240GWhの生産能力を実現するというわけ。では、240GWhというのがどのくらいの規模感かというと……。

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スーパープレミアムSUV、ランボルギーニ・ウルスを動かすためのコクピットドリル

初見では動かすことさえできない、そんな特別感がスーパーカーらしさ
普段はスーパーカーには縁のない生活を送っているのですが、先日初めてランボルギーニ・ウルスのコクピットに座る機会あり。乗り込む前は「いってもフォルクスワーゲン・グループのリソースを活用したSUVだろう」と思っていたのですが、普通に動かすことさえ難しいという特別なクルマだったのです。
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それはパワフルなエンジンだとか、大きなボディだとかという意味ではありません。むしろボディはノーズ位置が把握しやすく感じるほどで、そこにネガはないのです。

じつは、エンジンをかけてドライブに入れて、前に動かすというだけでコクピットドリルなしでは難しいというレベルで普通に動かすことが難しいのでありました。というわけで何も説明を受けずに奮闘すること5分余り。なんとかオートマを「D」に入れることができたのですが、なるほどこの方法ならばDとRの入れ間違いはおきないかも、と思ったり。


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エンジンはどこだ、ベースは何だ? のレプリカ・ミウラ

東京オートサロン with NAPACの開催されている幕張メッセを歩いていると、何やら大きなフロントフードの姿。

ミウラ・レプリカが前後のカウルを開けているところに出くわして、思わず足が止まります。

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ミウラであれば、V12エンジンを横置きミッドなはず、と後方に目をやるとたしかにエンジンがあるようですが……

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いや、これは12気筒エンジンではなく、ダミーであります(汗)

そのまま前ヒンジで開いているフロントカウル内に目をやれば、そこにはアメリカンV8を確認。

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果たして、これは何かと見回せば、名門ロードスターガレージの作品スペース。
http://roadstergarage.jp/

すなわち、こちらのミウラ的な何かは、マツダ・ロードスターをドナーとして作られたものというわけでした。

上記の同社サイトによると左ハンドルにこだわって、北米仕様のミアータ(NB型)を使用、エンジン音の迫力を求めて、フォードの5.0リッターV8を積んだようで、いやはやレプリカーと言う言葉では表せない次元を超えた一台であります。

そして、自分の想像できる範囲を超えている一台でもありました。


精進します。






ランボルギーニ初のプラグイン・ハイブリッド コンセプト

パリモーターショーにて "Lamborghini Asterion (ランボルギーニ・アステリオン) LPI 910-4 "がデビュー。ランボルギーニ初のプラグイン・ハイブリッド (PHEV) コンセプトであります。

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エンジンは5.2リッターV10でミッドシップに搭載。エンジン単体でのスペックは最高出力449kW、最大トルク560Nm。インテグレーテッド・スターター・ジェネレーターを兼ねたモーターをリアに搭載したトランスアクスル・トランスミッション(7速DCT)との間にレイアウト。さらにフロントは左右独立モーターで駆動するe-4WDとなっている模様。プラグインハイブリッドの二次電池にはリチウムイオンバッテリーを使用、V12のランボではトランスミッションが置かれているセンタートンネル内にバッテリーを置くことで重量配分を最適化しているとか。

そして、EV走行モードでの航続距離は50kmもあるというのが、いかにも現代のニーズに合わせた感じ。50kmの航続距離というと、10~15kWhくらいのバッテリー総電力量かと予想するところでありますが、ハイブリッドシステムによる重量増は全体として250kgにとどまっているといいます。モーターやオンボードチャージャー、インバータも含んでの重さだとすると、それほどバッテリーは積んでいないのかもしれません。

もしくは、センタートンネル内にバッテリーを収めたことで衝突安全性に有利で、ケースの強度を削ることができたので、軽く作れているのか? そのあたりが気になるプラグインハイブリッド・コンセプトでありました。


以下、リリースから気になった部分を抜粋(太字処理は当方で行なったもの)
 Based on a monocoque made entirely of carbon fibre, a V10 5.2 liter FSI engine is located longitudinally as a mid-engine, as in Lamborghini super sports cars. The extremely fast shifting 7-speed dual-clutch transmission is located behind the engine at the rear transaxle. The housing of the powerful lithium battery is placed longways in the central tunnel area, normally reserved for the transmission. This allows for better balance of the car and also protects the battery area in case of lateral crash impact.

The Asterion’s hybrid architecture is realized with an electric motor incorporating an integrated starter motor and generator (ISG) which is placed between the V10 engine and the double clutch gearbox, and two electric motors at the front axle fed by the ISG power with a torque vectoring function. This system allows the Asterion two different driving modes: in hybrid mode it is combining the V10 engine with the three electric motors guaranteeing a permanent four-wheel drive without being dependent on the battery’s state of charge. In pure electric drive mode only the two electric motors in the front are used.

The V10 5.2 l longitudinally-placed, naturally aspirated mid-engine provides a maximum power output of 449 kW (610 hp) with 560 Nm of maximum torque available. Combined with the three electric motors providing a further 220 kW (300 hp), total hybrid power is achievable to a maximum of 669 kW (910 hp). The combined action of the two propulsion systems ensures an exceptional dynamic impulse: acceleration of 0-100 km/h takes place in 3.0 seconds.

正直、既視感のあるハイブリッドシステムなのは、おそらくホンダ(アキュラ)NSXのそれと酷似しているから。EVモードではフロント駆動だけとなる辺りもそっくりですし、エンジンの後ろにDCTを積んで、そこにモーターを組み込んでいるというのもNSXコンセプトで見慣れたもの。

そして、ランボルギーニといえばV12エンジンの前方にトランスミッションを配置しているのが特徴で、そこからプロペラシャフトを伸ばしてフロント駆動も行なうというのは見慣れたものですが、そのトランスミッションのスペースにバッテリーを置いたという話になっている模様。つまり、V12系のプラットフォームにV10エンジンを積んで、空いたスペースを利用したハイブリッドということでしょうか?

V10直噴エンジンの最高出力は449kWで、3個のモーターを合計した出力は220kW 。システムとしての最高出力は669kW(910hp)。まったくもってランボルギーニのようなブランドだからこそ、現代でも説得力を持つスペックであります(汗)

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ちなみに、こちらがNSXコンセプトのパワートレイン(撮影は2014年人とくるまのテクノロジー展)

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