クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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ヤリス

悲報?朗報? マツダがコンパクトハイブリッドを欧州で用意

ヤリスハイブリッドのOEMは欧州規制をクリアするためには重要なアプローチ

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マツダが『ヨーロッパでMazda2ハイブリッドを導入—トヨタが提供するOEMモデル、2022年春に販売開始—』という発表をしております。

 

以前から、マツダの次期ラインナップ戦略の中でコンパクトクラスについての言及がないのは自社開発をやめてOEMで確保する戦略に切り替えたからという見方をしている自分としては驚くことではないのですが、エンジンにこだわってきたマツダがトヨタのハイブリッドカーをバッジエンジニアリングで売るというのは悲報と感じているファンも少なくないかもしれません。続きを読む

トヨタ、WRCで5度目の製造者チャンピオン。ヤリスで復帰後は2度目

ラリー・モンツァでトヨタがワンツー・フィニッシュ。2021年のチャンピオンを決めた

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現行レギュレーションで開催される最後のWRC(世界ラリー選手権)、ラリー・モンツァでトヨタガズーレーシングのセバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア組が優勝。二人がチャンピオンを決めると同時に、トヨタのメーカーズチャンピオンシップも確定。これにて、トヨタは史上5度目のチャンピオン獲得となっております。

さらに、ラリー・モンツァではヤリスWRCがワンツー・フィニッシュで、2021年シーズンの最期を飾ったかたちとなった模様。現実的なライバルであるヒュンデi20クーペを退けてチャンピオンを獲得したシーズンを象徴する最終戦のフィニッシュになったというところでしょうか。

 

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それでもライバルに負けている?レギュラーガソリン仕様の高圧縮比SKYACTIV-GをMAZDA2に搭載

マツダファンなら覚えておきたい「Diagonal Vortex Combustion(ダイアグナル・ボーテックス・コンバスチョン:斜め渦燃焼)」というパワーワード

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マツダのコンパクトカー「MAZDA2」はデミオ時代から数えるともはやモデル末期に近づいているという印象さえありますが、2021年6月の商品改良ではガソリンエンジンが高圧縮版に超進化、かなり気合の入った進化を遂げております。

コンパクトカーらしくレギュラーガソリン仕様の1.5リッターガソリンエンジンの圧縮比は、なんと今回の進化によって12.0から14.0へと高まっているのでした。トヨタ・ヤリスの3気筒エンジンも14.0の圧縮比ですから、それ自体は驚くほどではありませんが、ゼロベースで開発したトヨタの3気筒エンジンと異なり、MAZDA2のエンジンは基本はそのままに改良したという話ですから、これほど圧縮比を上げたというのは正直驚き。

そのあたりのメカニズム的な内容についてまとめたのが、こちらのコラム。マツダが実現したSPCCI(火花点火制御圧縮着火)のノウハウを活かすことで、「Diagonal Vortex Combustion(ダイアグナル・ボーテックス・コンバスチョン:斜め渦燃焼)という新しい燃焼方式を実現したというのがマツダのアピールするところなのでした。





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トヨタ大復活祭!2021年4月のグローバル販売は85.9万台で2019年も超えた!

新型コロナウイルスの影響をまともに受けた前年度比でいうと203%。コロナ以前の2019年と比べても109%と確実に成長している

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トヨタが2021年4月の販売実績などを発表。トヨタ単体でのグローバル販売は859,448台(前年同月比203.0%)で過去最高。海外販売だけに絞ると735,431台(同225.8%)で、こちらも過去最高記録を樹立という絶好調ぶりなのであります。

前年比で200%を超えるのは2020年4月は新型コロナウイルスの第一波が世界中を覆ったタイミングだったこともありましょう。ちなみに、2019年4月のグローバル販売は78.8万台だったそうで。過去最高だから当たり前ですが、前々年比でも確実に成長しているのでありました。

日本国内ではまだまだ新型コロナウイルスの影響による景況感の悪化が感じられる昨今ですが、数字で見る限りトヨタは一足早くアフターコロナのフェイズに入っている模様。いろいろな見方がありましょうが、現時点ではトヨタのラインナップやビジネスモデルは最適化されているといえるのでしょう。



北米(27.2万台、前年比288.5%)
米国において、RAV4やハイランダー、4RUNNERなどのライトトラックや、RAV4、ヴェンザなどのHEVが引き続き堅調なことに加え、前年同月に新型コロナウイルスの影響で販売が落ち込んだため、大きく前年超え

中国(16.0万台、前年比112.2%)
アバロン、カムリ、RAV4、ワイルドランダーなどが好調だったため、前年超え

日本(12.4万台、前年比127.1%)
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令に伴い多少影響を受けたものの、前年同月に新型コロナウイルスによる影響があったことに加え、ハリアーやヤリスなどが好調なため、前年超え
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スバル・レヴォーグがJNCAP「自動車安全性能2020ファイブスター大賞」を受賞できたわけ

予防安全の性能で勝負する時代から、ふたたび衝突安全ボディで差別化する時代に

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スバル・レヴォーグが、2020年度のJNCAPファイブスター大賞を受賞したとの発表あり。2020年度のJNCAPにおける最高評価を受けたということであります。

JNCAPというのは国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA・ナスバ)が実施している自動車アセスメントのことで、ファイブスター大賞というのは、その実施年度内においてもっとも成績が良かったクルマに与えられる賞。完全にデータに裏打ちされた評価といえるのでした。

ナスバの発表によれば、2020 年度に評価を行った自動車は乗用車6車種、軽自動車4車種の計10車種。その中で、ファイブスター賞(衝突安全性能と予防安全性能において最高ランク<Aランク>で
あり、事故自動緊急通報装置を搭載)を受賞した車種と得点(190満点)は次のようになっております。

スバル・レヴォーグ(186.91点)
トヨタ・ハリアー(177.68点)
日産デイズ(175.72点)
トヨタ・ヤリスクロス(175.70点)
ホンダ・フィット(174.40点)
トヨタ・ヤリス(173.41点)


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明暗はっきり、トヨタ・ヤリスの好調ぶりとホンダ・フィットの沈み具合

2021年4月の販売台数は前年同月比197.4%のヤリスに対して、フィットは37.4%

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トヨタ・ヴィッツの後継モデルとしてグローバルネームとなった「ヤリス」が登場したのは2020年2月10日。ほぼ同じタイミングで同年2月13日にフルモデルチェンジを発表したのがホンダ・フィット(4代目)。というわけで、デビューのタイミングからしてもガチンコのライバルになると見られていたヤリスとフィットですが、販売状況はライバル視するのも憚られるほどの大差がついております。



具体的に、2021年4月のセールス状況を自販連のデータから抜き出せば次の通り。

トヨタ・ヤリス 19,974台(前年同月比197.4%) 登録車ランキング 1位
ホンダ・フィット 3,359台(前年同月比 37.4%) 登録車ランキング 17位

通称名におけるヤリスには、いわゆる5ドアハッチバックのヤリスだけでなく、SUVのヤリスクロス、3ドアハッチバックのスポーツモデルGRヤリスも含まれるので、そのまま比較するのはアンフェアという見方もできましょうが、それでも前年同月比で40%以下となっているフィットの惨状は目を覆いたくなるばかり。半導体不足による生産調整など様々な背景もあるとはいえ、この数値はもはやフィットがマーケットから評価されていないといえる数値では?


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