クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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モーター

スバル初のストロングハイブリッドはパワー不足が心配ですね

2.5L水平対向エンジン+2モーターハイブリッド、駆動用モーターの最高出力は88kWと公表

boxer-sHev

これまで国内向けにはマイルドハイブリッドをラインナップするのみで、モーターで走行できるハイブリッドについては発売していなかったSUBARU(スバル)が、ついにストロングハイブリッドをローンチすることを発表。



もちろん、スバルのアイデンティティである水平対向”ボクサー”エンジンを使ったストロングハイブリッドでありまして、そのメカニズムに関する部分を引用すると以下の通り。

2.5L水平対向エンジン
ストロングハイブリッド専用の2.5L水平対向エンジンを新開発。
トランスアクスル
ストロングハイブリッド専用のトランスアクスルを新開発。駆動用と発電用の2つの高出力モーター、フロントデファレンシャルギア、電子制御カップリングをワンパッケージにしています。最高出力88kWを発生する駆動用モーター。
機械式AWD
プロペラシャフトで前後輪をつなぐ機械式AWDを採用。

燃費性能やシステム出力などのスペックは不明ですが、118kWの2.5Lエンジンと88kWの駆動用モーターを組み合わせたハイブリッド4WDというわけです。

ちなみに、北米では過去にボクサーエンジンと2モーター型トランスアクスルを用いたプラグインハイブリッド仕様を少数ながら販売しておりますので、あくまで国内向けとして初めてのストロングハイブリッドというべきかもしれません(ストロングハイブリッドに除くプラグインハイブリッドという意味があれば、スバル初という表記が妥当かもしれませんが)。



ところで、気になるのはスバルが新開発したストロングハイブリッドはライバルと比べてどうなのか?という点。燃費性能については不明点が多いのですが、少なくともパフォーマンスに影響するモーター性能は明らかになっていますから、比較することは可能といえそう。続きを読む

「銅線を巻く」から「角線で成形」に移行したホンダハイブリッド用モーターに注目

航続可能距離表示で四桁に達するロングツーリングポテンシャルを持つオデッセイハイブリッド。そのテクニカルなポイントはハイブリッドシステムの核となる駆動モーターでありましょう。

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従来というか、通常は銅線を巻いているモーターですが、オデッセイハイブリッドに向けて新開発されたモーターは複合皮膜の角型銅線を曲げ成形してコアに挿入するという新製法。これにより23%の小型・軽量化を果たした上で、モーター単体の最高出力を135kW(アコード比で11kWアップ)、最大トルクを315Nm(同8Nmアップ)しているというのがアピールポイント。



そして、巻線から曲げ成形に変えたほか、角型銅線を多点溶接することで、製造コストも大幅に下げているというのが実は重要なポイント。これまでホンダの2モーター型ハイブリッド「i-MMD」がアコードだけにしか採用されていなかったのは、高性能モーターを2つ使うことによるコストダウンの難しさが理由として耳にすることがありましたが、こうしてモーターの量産性が上がることで、ハイブリッドとしての性能向上やプラグイン化への発展性などで有利な2モーターハイブリッドが拡大しそうな予感あり。

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駆動用と発電用という2つのモーターを持つシステムへ対応としてだけでなく、クルマの電動化トレンドニーズが拡大するであろうことを考えると、高出力の駆動用モーターに関する量産性アップ・コストダウンに有効な方法を手に入れることは、将来的な差別化要素にもなるだろうと感じる次第なのでした。このモーター、ピュア電気自動車の駆動モーターとして使えるだけのスペックでありますから。

もちろん、ハイブリッド用モーターは内製となる(ホンダ創業の地である浜松製作所で作っている)から差別化のポイントといえるわけです。決して、サプライヤーから中身を知らされずに買ってきてに組み込んでいるというわけではないのでありました……。



そんなオデッセイハイブリッドの試乗記は、こちら「ホンダスタイル」誌にて(汗)

精進します。








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