クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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メルセデス・ベンツ

メルセデスのスーパー電気自動車コンセプトはF1由来のすごいバッテリーを積む

一充電で1000kmを走る電気自動車コンセプト「VISION EQXX」。10km/kWhの目標電費が凄すぎる

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メルセデス・ベンツ(ダイムラー)が本気を出した! 

そんな印象の電気自動車が「VISION EQXX」です。2022年1月5日に発表された、このコンセプトカーは電気自動車のネガといわれる航続距離を圧倒的に伸ばしてきたのが注目点で、想定される一充電航続距離は1000kmといいますから、そんじょそこらのガソリン車でも敵わないレベルのツーリング性能をターゲットにしているというわけでした。

そんなVISION EQXXの特徴をいくつかピックアップして紹介いたしましょう。

ポイントは以下の4点です。
  • F1ノウハウを活かした高密度バッテリー
  • 空気抵抗を極限まで減らす空力ボディ
  • 駆動エネルギーを生み出すソーラーパネル
  • バッテリーtoホイールで95%の高効率
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速報! メルセデス・ベンツCクラスがフルモデルチェンジ

当初のグレード展開は、C180、C200、C200 4MATIC、C300、C300 4MATIC、C220d、C300dの7つで全車4気筒エンジン。プラグインハイブリッドも遅れて設定予定

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かつて「ベイビーベンツ」と呼ばれたコンパクトセダン「190E」にルーツを持つメルセデスCクラスがフルモデルチェンジ。まずは1.5リッターと2.0リッターのガソリンターボ、2.0リッターのディーゼルターボを搭載する7グレード展開でのローンチを発表しております。

そのエンジンは、どれもが48Vのインテグレーテッドスタータージェネレーターを用いたマイルドハイブリッド仕様というのは、いかにも2021年に誕生したCクラスらしいところですが、おそらく商品企画を考えていたときよりも、ずっとマーケットの電化へのニーズが高まっていることに驚いているのはダイムラー自身かもしれません。

そんなこともあって、フルモデルチェンジを発表した同社のリリースを読んでいても、まだ発売時期も未公表段階にあるプラグインハイブリッド仕様への言及が多くなっているの、そうしたトレンドを意識してのことでありましょう。先日の当ブログエントリでも触れたように、欧州で2020年にもっとも売れたプラグインハイブリッド車はメルセデスのAクラスでありまして、メルセデスに期待する声は少なくないと思われますから。

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10~11月にかけて”さわった” SUVモデル8台の「うれしい装備」

「2020年 国産&輸入SUVのすべて」で触れた最新モデルの”キラリと光る”ポイントとは
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メルセデス・ベンツGLC
先日来、メルセデスのシフト操作系対話型インターフェース「MBUX」についてのエントリをあげていたのは、最新のGLC220d 4MATICに触れる機会があったからなのですが、それは「2020年 国産&輸入SUVのすべて(発行:三栄)」という本で使い勝手に関する原稿を書くためでありました。

40台を超える最新SUVを網羅したバイヤーズガイドでは、都合10台ほどの写真解説をしているのですが、じつは「うれしい装備」のセレクトも書き手の役割で、それぞれのクルマが持つ独自の価値を見つけるという作業は、プレッシャーも感じながらそれなりに楽しいのであります。

というわけで、本日発売となる「SUVのすべて」。覚えている限りで、取材対象車で気になったポイントを挙げていこうと思う次第。気になるところがあれば、紙面でご確認いただければ幸いです。

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あまり否定的な声は聞かないメルセデスのユニークなコラムシフト

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メーカー自身「セレクターレバー」であるとコーションをつけるほど初見殺しの操作系
シフト操作系については、国産ハイブリッドや欧州車全般でスティック型へのシフトが進んでいるわけですが、なかでも初見殺しといえるのは、近年のメルセデスが採用しているコラムシフトではないかと思うわけです。まず、コクピットドリルなしではシフト操作系がどこに置かれているのかもわからないでしょうし、だからこそ上の画像にあるようにメーカーがコーションラベルを貼っているわけです。

その操作感は、プリウスのシフト操作系を批判するロジックでいうと同様に危ないわけですが、メルセデスの操作系についてのネガティブな評価をあまり見かけないのはブランドゆえなのか、それともメルセデスの作り込みによるものなのか。まあ、慣れてしまうと前進・後退を繰り返すようなシチュエーションでは手の動きが最小限で済むので運転しやすいので、そのあたりは評価すべきだとは思いますが。


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ポルシェがディーゼルから完全撤退との報道、新車の半分が電動車両になる

ディーゼルゲートの影響を切り捨て、グループのイメージリーダーとなるか
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2015年に発覚した、いわゆる「ディーゼルゲート(不正事件)」により棄損したブランド価値を取り戻すべくフォルクスワーゲングループとしてEVシフトを進めているという印象が強い昨今でありますが、グループにおけるテクノロジーリーダーといえるポルシェが、脱ディーゼルを宣言した模様。
記事にもあるように、もともとポルシェのラインナップというかビジネスとしてはディーゼルに頼る部分は少なかったでしょうから、脱ディーゼルを宣言するのはブランディングとしてはポジティブな要素しかないと判断したのでしょうし、フォルクスワーゲングループとして先行してディーゼルが卒業するというスタンスもブランドとしてはプラスになるというわけでしょうか。純粋にビジネス的な要因での脱ディーゼルであればこうして宣言する必要もないわけで。そして、ポルシェの脱ディーゼルをきっかけに、フォルクスワーゲングループ全体としてのEVシフトを明確化していくことで、グループのブランディングに寄与させるという狙いもあるはず。脱ディーゼル宣言が、ポルシェおよびフォルクスワーゲングループのブランド価値を高めると判断するための様々なリサーチ結果が、他メーカーにも通じるのだとすれば、乗用ディーゼルが消えてしまうことはないにしても、ふたたびかつてのような地味なポジションになってしまう可能性は少なからず、と感じてしまうのでありますが、さて?

そんなタイミングで、ずいぶん前にYouTubeにアップしていたメルセデスのディーゼルエンジンに興味深いコメントをいただいたのも、偶然ではないのかもしれません……。

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精進します。
  




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ダイムラーの深謀遠慮。ルックスは量産イメージの完全自動運転コンセプト #TMS2017

EVシフトにアタフタしない、ダイムラーの掲げる全方位”パーフェクト”戦略
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東京モーターショーも閉幕したわけですが、個人的に印象に残ったのはプレスカンファレンスにおいて「パーフェクト」を連発していたダイムラー(メルセデス・ベンツ日本)のブース。電動化(EVとFCV)、自動運転、そしてスーパースポーツといった全方位的な戦略を取っているのは、同社の規模からすると戦線を拡大しすぎという風にも思えるわけですが、これまでの実績を考えると余裕なのかもしれませんし、最先端テクノロジーによってブランドの価値を維持しているという面からすると必須なのかもしれません。

そんなダイムラーのブースで気になったのは、ステアリングやペダルまでも排された完全自動運転車コンセプト「smart vision EQ fortwo」。技術的な部分は置いておいて、そのルックスが市販のスマートを踏襲しているところに、巧みなブランディングを感じた次第。
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完全自動運転を、技術的にすぐさま市販に投入できるとは予想しづらいところですが、こうしてルックスに市販車の面影を強めることで、最先端テクノロジーと市販車の関連性をアピールできるほか、技術的な進捗が市販レベルに近づいていると演出できますから。限定されたエリアであればスイッチひとつで動くといった完全自動運転も不可能ではないと思いますが…。
これに限らず、実用までは時間のかかるであろう技術であっても、市販車を思わせる筐体で包むことで、まるで市販目前の完成度に仕上げていると感じさせるダイムラーの演出力は流石であります(汗)

精進します。
  




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