クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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ミラージュ

ランエボのメカを詰め込んだミラージュWRカー?【追記あり】



NEW MITSUBISHI WRC PROTOTYPEなる動画が話題になっている模様。

ミラージュ5ドアをベースに、オーバーフェンダーや大型ウイングなどで外観をアップデート。日本では1.2リッターが出たばかりですが、明らかにもっと排気量が大きなターボエンジンを積んだ風情の加速感であります。


というわけで、動画に出てくるロゴをヒントに検索してみると、どうもワルシャワにあるらしい、こちらのファクトリーで製作したマシンのよう(リンク先はFacebookページ)。

www.facebook.com/ProtoCars

そして、WRCプロトタイプのミラージュについての情報も色々と載っておりました。
 

Nowe Proto już jezdzi..! Jak Wam się podoba w niebieskim..? Podzespoły jak zawsze - Lancer Evo X, klatka bezpieczeństwa Ireco, sekwencja Samsonas i body kit Dytko Sport. Ale udało się zejść z wagą poniżej 1300kg !!
重量は1300kg以下、ランサーエボリューションX Gr.N仕様のパワートレインを移植したミラージュということでありますが、果たしたどういった意図で製作されたのかは不明。



同社のFacebookページを見ている印象では、三菱自動車との関わりは薄そうなので、現地販売店がプロモーションを狙ったのか、はたまた好事家のプロジェクトなのか不明ですが、ともかく車両としては気になるところではあります。

といいますか、オーバーフェンダーとリアウィングをつけると、ミラージュのイメージはずいぶん変わることが驚き。チープなエントリーカーには、ランサーエボリューション譲りのDNAが活きているのでありました(汗)

なぜか、小さな4WDマシンが気になる年末、興味津々の一台であります。

精進します。

【追記】
ラリーカメラマンの某氏より、三菱ミラージュR5の情報をお教えいただきました。

リンク先はpdf
www.mitsubishir5.com/R5-Flyer.pdf

フライヤーでは、ランサーエボリューションXの4B11エンジンベースの1620cc仕様で280馬力&450Nm、車両重量1230kgというスペックが確認できます、なるほど。





ミラージュ、海外で高評化は軽自動車がないから?

三菱ミラージュが豪州で高評化だそうで。

なかなか話題になることのないミラージュですが、マーケティング的に独特なキャラクターと感じることしきりでありまして。先日のマイナーチェンジの際にも、三菱の輸入車「ミラージュ」が小変更で思い出すこと などというエントリをあげていたのでした。

なにしろ日本でのビジネスとしては、けっこう厳しい状況が続いている印象強し。





画像1

そんなこんなをUstreamでダラダラTALK。

簡単にまとめると、ダウンサイザーに向けた商品として軽自動車と従来のコンパクトカーの中間に位置する商品企画を、ミラージュというダウンサイザー(オールドファン)に馴染み深い名前でアピールしたものの、軽自動車への流れは止められなかった、という話。

同じことは、フィットの対抗にノートを置き、ミラージュが狙ってであろう市場に向けてマーチというビッグネームを投入した日産の商品企画にもいえるのかもしれません。

そんな三菱と日産がNMKVにより軽自動車の共同開発をしているというのも意味深と思うのでありました。


Broadcast live streaming video on Ustream

軽自動車という市場特殊性に合わせて進化した商品が並んでいる状況において、コンパクトカーによって軽自動車マーケットを切り崩すのは難しいということでしょうか。

いや、いろいろな見方ができると思いのですが……。

精進します。


【2014.12.5 追記】
JAIAのデータを見ると、三菱の輸入車(ほぼミラージュのはず)は251台でありました。前年同月で807台なので、かなり厳しくなっている模様であります(汗)
http://www.jaia-jp.org/wp-content/uploads/201411NewCarNews.pdf









三菱の輸入車「ミラージュ」が小変更で思い出すこと

新型ミラージュ試乗感想~商原稿風味~ :といったエントリをあげてから、ほぼ2年。三菱の、そして国産ブランド
(生産国はタイでありますけれど)としても数少ない文字通りのリッターカー「ミラージュ」がマイナーチェンジであります。

変更内容での注目は……
車両の横滑りを抑えて走行を安定させる「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」、坂道発進時の車両の後退を防ぐ「ヒルスタートアシスト」、緊急時のブレーキ踏力を補助する「ブレーキアシスト」を全車に標準装備

といったところで、タイミング的にいうと、平成26年10月1日からの横滑り防止装置の義務化に合わせたマイナーチェンジ。カタログの燃費スペックも27.2km/Lで変化なしで、まさしく法規対応のための小変更でありましょう。

ということは、おそらく初期のモデルとインプレッション的にはさほど変わらないのだろうな、とも思うのですが、どうでしょうか。

先日、取材時の動画メモが出てきたので、簡単に編集してみた次第。
思い出しがてらご笑覧いただければ(汗)



ボディが強いという感想は、最近のクルマには共通する第一印象で、衝突安全設計のためかボディよりもタイヤやダンパーにしわ寄せが来ているフィーリングのクルマが増えている傾向にあるのは、三菱に限った話ではなさそうという今日このごろ。

もっとも、ミラージュではリアのトーションビームが、たしかにトーション(ねじれ)する感覚を味わえたのが印象深いところで、その意味ではボディもブッシュ類もしっかりしていて、スプリングやトーションビームがキチンと機能したフットワークといえそう。

ガッチリした印象は受けないシャシーでありますが、そのユルイ感覚がリッターカーというキャラを強調している印象も残るミラージュでありました、ハイ。


 

あらためて、5ナンバーのリッターカーVS.軽自動車を考える

あえてタイトルに「5ナンバー」と記しましたが、5ナンバーという言葉はなんとも”いい加減”な印象。ヘタすると、小型乗用車全般を指す言葉として使わていることもあるようです。

そうでなくても、自動車メディアでは昔から「排気量2.0リッター、全長4.7m、全幅1.7m、全高2.0mという小型車枠」を示す用語として「5ナンバー」という言葉は使われがちですが、さにあらず。



というわけで、小さめの乗用車を欲しているというユーザーを想定して、なぜ軽自動車が選ばれるているのかという話のつづき。結論からいえば、「安いから」という至極単純なものと思うわけです。


典型例でいうと、「ワゴンRは小型車より高い。だから、軽自動車は本質を忘れている」といった要旨もありますが、仮に小型車として最安値といえるミラージュと比べても、ミラージュより安い軽自動車は存在しているので、この主張に則れば、本質を守っているともいえるわけです。


2013wagon-R_suzuki07

ワゴンR FX(2WD・CVT):1,109,850円

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ミラージュE(2WD・CVT):998,000円

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ミライースLメモリアルエディション(2WD・CVT):900,000円




結局、軽自動車が高価というイメージは比較の仕方に問題があって、装備やカテゴリの異なるモデルを比べているといえそう。少なくとも、車両価格で比べると、軽自動車よりも安い小型車というのはメーカー希望小売価格では存在しないのが現実といえそうですから。


車両価格だけで整理しても、1~2名での使用を前提に考えると軽自動車のほうが誤差ではなく、圧倒的に安く見えるというのはお分かりいただけましたでしょうか?


それでも、軽自動車よりリッターカー(小型車)のほうが安いというイメージがあるとすれば、おそらくあのクルマが原因。それは、”泣く子も黙る79万8000円”スイフトSE-Zであります。
462895d4.jpg自分自身、そのSE-Zの登録済車に乗っていた時期があるので実感としてわかるのですが、たしかに2000年当時に仕様と維持費のバランスまで含めて考えると、スイフトSE-Zはお得な存在でありました。あの価格で、リモコンドアロックやCDオーディオがついていましたから。

だから、いまでもスイフトのように小型車のプラットフォームに軽自動車のサイドパネルをつけたような構造で、軽自動車よりもお買い得な登録車があれば、軽自動車を買うよりも小型車のほうがトクな場合もあるといえるのでしょうが、残念ながら現段階ではそうした存在は見かけません。なので、いまは仕様と価格をバランスして考えると、軽自動車を購入するのが妥当な時代といえると思うのです。
 
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