クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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ミラーサイクル

アウディの新エンジンは全領域で吸気バルブ早閉じ?

audi_new_20TFSI



ウィーンで開催されているエンジンシンポジウムにて、アウディが次期A4に搭載するという新しいガソリンターボエンジンを公開しております。

World premiere at the Vienna Motor Symposium: new high-efficiency engine from Audi
New 2.0 TFSI four-cylinder engine with innovative combustion method
Top figures: 190 hp, 320 Nm (236.0 lb-ft), less than 5 l/100 km (47.0 US mpg)
To be implemented in the new Audi A4 by the end of 2015


正直スペックについては、車両搭載要件や組み合わせるトランスミッションなどによっても決まってくるので、それがエンジンの性能を示しているとは思っておりませんから、あくまで参考として、注目はアウディ流の高膨張比サイクル的な高効率を実現したという点でありましょうか。

ざっと見たところ、最小限の文字情報だけですので、どういった内容なのかはわかりづらい面も多々ありますが、ともかく吸気時間を短くしている(インテークバルブの作用角が極端に小さい)というのが特徴。

こうして吸気時間を短くているだけでなく、ピストンが下死点に達する前に吸気バルブを早めに閉じることで、実質的な吸気行程を短くしているというのが、高膨張比サイクルに匹敵する高効率につながっていくというわけなのでしょう。

仮に上死点0度から吸気バルブが作用したとして、閉じるときに、まだ吸気行程でのストロークは2割程度残っているわけですから、かなりポンプロスを低減していそうではありますが、さて。






さらにリリースを見ていくと、AVS(アウディ・バルブリフト・システム)を採用しているとあるますので、ハイ/ローと2つのカムプロフィールを持っているわけ。そして、ローカムはクランク角で140度! そして、ハイ側は同じく170度となっている模様(このリリースだけでは断言できません、あしからず)

ハイ側にしても、通常のガソリンエンジンからすると作用角が小さな印象で、全域で高膨張比的なサイクルを実現したエンジンとなっている模様。おそらく、ここが新エンジンのポイントなのでありましょう。 

そのほか、明らかになっている数字でいえば単体重量140kgということですが、これも補機を含めているのかどうか明確でないので、参考程度という印象。また、いまどきの環境対応エンジンらしく、冷却のコントロールによる暖機の促進、フリクション低減につながるエンジンオイル(0W-20)の採用、シリンダーヘッド内蔵エキゾーストマニホールドといった要素も示されておりますが……。



精進します。











カメラ式プリクラッシュセーフティを搭載のノートに興味津々

直列3気筒スーパーチャージャーCVTより4気筒MTのほうが軽い!? というエントリで日産ノートのマイナーチェンジで生まれたスポーツバージョンについて触れましたが、そういえば日産の屋台骨を支える、最量販モデル「ノート」もマイナーチェンジでありました。

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ポイントは「エマージェンシーブレーキ」、「LDW(車線逸脱警報)」を搭載した特別仕様車「Vセレクション+Safety」の登場でしょうか。

今回のマイナーチェンジでは、デザインの一部変更、ボディカラーの入れ替えを行うとともに、グレード体系および装備の見直しを行い、商品力を向上させました。

X、X DIG-S、X FOUR、エアロスタイルをベースに、特別仕様車「Vセレクション+Safety」を新たに設定

装備面では全車にVDC、サイドターンランプ付ドアミラーを標準装備
ダウンサイジング過給エンジンとして生まれたミラーサイクル+スーパーチャージャーの3気筒HR12DDRエンジンと、フロントカメラを使うことで歩行者も認識できるエマージェンシーブレーキというふたつの特徴的なテクノロジーを味わえる、X DIG-S Vセレクション+Safetyで 1,632,960 円というメーカー希望小売価格の設定はなかなかに魅力的。

できれば、この価格のまま、セレナ同様にISGを使ったマイクロハイブリッド化して、サイレントでスムースなエンジン再始動も味わえるようになると、これまで以上にダウンサイザーを獲得できそうな気もしますが、はたしてディーラーの持っている顧客リストをダウンサイザーにシフトさせてしまうのが得策かどうかは、また別の話であります(汗)

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全域・高膨張比エンジンというのはあり得るか?

3L_gasoline_engine_S

ヴィッツがマイナーチェンジながら、新しいアトキンソンサイクルの「1NR-FKE」エンジンを搭載ということで、個人的には盛りがっている今日このごろ。最大熱効率38%という数字を明確に打ち出してきたことが自動車の評価項目としての提案として注目。そして、これまでハイブリッドとの組み合わせることでスイートスポットが狭く、最高出力も稼ぎづらい高効率エンジンを活用してきたトヨタが、CVTとの組み合わせでアトキンソンサイクルエンジンを使う始めたことも気になるところであります。

ただ、フルハイブリッドもしくはレンジエクステンダーEVのエンジンとして使うならば発電機的な特性もありかもしれませんが、コンベエンジンとして考えると、フレキシビリティなどの観点から全域アトキンソンは難しいだろうな、と思うところですし、トヨタ自体も電動VVTなどを利用して、アトキンソンと通常のオットーサイクルをシームレスに使い分けている模様。


といいますか、コンベエンジンとして使うことを考えると、全域で高膨張比のアトキンソン(ミラー)サイクルとすることはナンセンスで、加速時など必要に応じてオットーサイクルとして出力を稼ぐモードに切り替えるエンジンにすることが正しい判断なのだろうな、と思うわけです。

ですから、乗用車用の高膨張比エンジンを評して「このエンジンは、全域でアトキンソンじゃないから名ばかりで無意味」という批判は適切とはいえず、必要に応じて圧縮比と膨張比の比率を使いわけることは評価ポイントだろうと思う次第。

もっとも、高膨張比の領域が極端に狭く、実際はほとんどオットーサイクルなのにセールスポイント的にアトキンソンサイクルをアピールしているようならば批判の対象にはなるでしょうが。

こちらの動画は、ホンダが定置型発電機に使っている高膨張比エンジン「EX Link」のカットモデルを撮ったものですが、クランクとコンロッド間のリンク機構により膨張比と圧縮比の比率が固定となっていて、そうした使い分けは難しいシステムとなっているようです。



全域で高膨張比エンジンな、この仕組み。ホンダがそうしているように発電機には向いているのでしょうが、変速機を介してタイヤを駆動する自動車用エンジンに使うほうがナンセンスという印象もありますが、どうでしょう?

 honda exlink
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