クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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ミニバン

格差社会の象徴か?2020年にもっと売れたミニバンはトヨタ・アルファード

通年での販売台数は90,748台、フルモデルチェンジ直後でもないのにコロナ禍で前年比132.1%は驚異的!

年が明けて、自販連から2020年の通称名別セールスランキングのデータが発表されましたが、そのベスト10を見ていて驚いたのはLLクラスミニバン「アルファード」の躍進ぶり。



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トップ10内のトヨタ比率の高さ(10台中7台)にも驚きですし、2月に登場したヤリスが11か月で15万台を超えたのにも驚かされますが、やはり最注目は5位のアルファードでありましょう。2018年まではミニバンナンバーワンといえば日産セレナがおなじみでしたし、2019年はトヨタのコンパクトミニバンであるシエンタがミニバントップだったのですが、新型コロナウイルスの流行により経済が影響を受けたこのタイミングでアルファードがトップになったことは本当に驚きであります。




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ノア、ヴォクシー、エスクァイア…トヨタMクラスミニバンで生き残るモデル名を予測する

グレード整理の状況からすると3モデルの中で生き残るとすれば「ノア」が大本命!

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先日来、トヨタ・プリウスαの生産終了についてのエントリをあげたり、ポルテ/スペイドの生産終了についてのコラム記事を書いたりしていたのですが、こうした動きはトヨタの販売チャネル統合に伴い車種整理にもつながるものというのは明らか。







すでに”プチバン”カテゴリーのルーミー/タンクの姉妹車においてはタンクがディスコンになり、ルーミーが生き残るという風に整理が進んでいるわけですが、気になっているのはMクラスミニバンの3台。そう、ノア/ヴォクシー/エスクァイアの3兄弟の行方であります。

とはいえ、この3モデルが統合されるとすればエスクァイアの目はないのは当然で、ノアとヴォクシーのどちらが残るのか? という話になるのでしょうが、個人的にはノアが残ると予想するところ。その理由は、現時点でのグレード構成にあるのでした。





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トヨタ・プリウスα生産終了を決定。ヒンジドアのミニバンは消滅する?

ホンダ・ジェイドもディスコン、後席ヒンジドアのミニバンは輸入車しか選択肢がない?
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トヨタのハイブリッドミニバン「プリウスα」が2020年度いっぱいでの生産終了を発表。ベースといえるプリウスがフルモデルチェンジしてなお、先代ベースの3列シートモデルを生産し続けている段階で、先が長くないことは自明でしたが、生産終了が公式にアナウンスされると感慨ひとしおであります。

ちなみに、あわせてセダンのプレミオ、アリオンも2020年度いっぱい(21年3月)での生産終了を発表。さらに、片側スライドドアの左右非対称ボディを持つコンパクトモデルのポルテ/スペイドについては20年12月上旬での生産終了を発表しております。

それぞれ思いのあるモデルですが、まずはプリウスαについていえば「これにて国産のヒンジドアのミニバンは消滅した」というのが非常に意味あることでは? と思う次第。




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SUVとMPVのクロスオーバー、プジョー・リフターのカタログモデル販売がスタート

兄弟車のシトロエン・ベルランゴとはまったく違う個性を示す、プジョーの新しいスライドドア車

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全長4405mm・全幅1850mmというボディサイズのスライドドア車、プジョー・リフターのカタログモデルが発売開始。全幅こそかなりワイドですが、いまの日本市場でいえば2列シートミニバンとして確立しつつあるマーケットにズバッと切り込むフレンチモデルといえましょうか。

ご存知のように同カテゴリーにおいてはルノー・カングーが独自の地位を確立していますが、その波にのったシトロエン・ベルランゴが一気に人気を高めているという状況。そして、プジョー・リフターは当然ながらPSAグループとしてベルランゴと兄弟関係にあるモデルというわけ。

とはいえ、ベルランゴの顔違いがリフターなのかといえばさにあらず。そのCONCEPTがユニークなのは、MPVにSUVの走りをプラスしたクロスオーバーということ。実際、スペックを見比べてもベルランゴの全高が1850mmなのに対して、リフターは1880mmと高くなっておりますし、リフターの最低地上高は180mmを確保しているといいます。180mmといえば、都市型SUVと同等のロードクリアランスであり、雰囲気だけでなくハードウェアとしてもSUV的な悪路走破性が期待できるというもの。






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日産の大型ミニバン「エルグランド」がマイナーチェンジ。エンジンはQR25DEとVQ35DEの2タイプ

インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備

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トヨタ・アルファード/ヴェルファイア唯一のライバルとして位置づけられている、日産のLLクラス(大型)ミニバン「エルグランド」がマイナーチェンジを実施。

現行モデルの発売は、2010年8月なので10年選手。真のライバルとして商品力を上げるのであれば、ハイブリッドを用意するなりしないと厳しいとは思いますが、投資とリターンを考えると、LLクラスミニバンにおけるガソリンエンジン車ニーズの部分に注力して商品力を維持していったほうが得策という判断が、今回のマイナーチェンジにつながったということでしょうか。

実際、メーカーのニュースリリースにおいても『今回のマイナーチェンジでは、デザインを一新するとともに、全方向から運転をサポートする360° セーフティアシストを全車標準装備とするなど、先進安全技術を拡充させました。』とADASと内外装のリフレッシュをアピールしている次第。というわけで、パワートレインについては従来同様であります。

なかなかマイナーチェンジのときにあらためてパワートレインについて触れることもないので、最初に書いておくと、エンジンは2.5リッター4気筒「QR25DE」と3.5リッターV6「VQ35DE」の2種類。それぞれ6速マニュアルモードを持つ「エクストロニックCVT」が組み合わされております。

エンジンスペックは、QR25DEの最高出力は125kW、最大トルクが245Nm。VQ35DEの最高出力は206kW、最大トルクが344Nm。変速比幅の設定は、2.5リッターとの組み合わせで6.0、3.5リッターとの組み合わせでは5.4という具合であります。



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日産のLLミニバン「エルグランド」が間もなくマイナーチェンジ。しかしプロパイロットは搭載されず…

2020年秋、ビッグマイナーチェンジ実施を宣言。しかしNISSANエンブレムは古いまま、プロパイロットも搭載されず、マイルドハイブリッドも与えられない

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日産のLLミニバンとして一時は隆盛を誇りながら、最近ではすっかり存在感が薄くなっているエルグランドが、この秋のマイナーチェンジを発表。
ティザーサイトでは内外装の画像を公開するだけでなく、諸元表・装備表をまるまる公開。価格以外は隠さず発表といったところでしょうか。そんなスペックシートを眺めていて少々がっかりしたのはADAS系と電動化に関するところ。

まずADAS(先進運転支援システム)でいえば車格的に日産のコアテクノロジーとなっている「プロパイロット」を搭載してしかるべきでしょうが、発表されている内容からすると車線中央維持制御を持たない仕様のよう。もちろん、追従クルーズコントロールは全車速対応型がついているのですが、それはマイナーチェンジ前からの仕様であります。正直、ADAS系で弟分のセレナに差をつけられている印象なのはブランディングの面からも残念という印象。

さらにいえば、電動化についてはまったく搭載されていないのでありました。せめてISGくらいと思いますが、それもかなわず。そんなわけでWLTCモード燃費は3.5リッターV6のFF車で8.7km/L、2.5リッター4気筒のFF車で10.0km/Lとなかなかに厳しい数値。さらに市街地モードに限るとV6で5.7km/L、4気筒でも7.0km/Lとさすがに2020年基準では「ガスイーター」と呼びたくなるスペック。これではフルハイブリッドを持つトヨタ・アルファード/ヴェルファイアとは戦いようもないという印象であります。





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