クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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ボルト

2代目シボレー・ボルト。バッテリーは軽くなって電力量は18.4kWh

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というわけで、いろいろウワサのあったプラグインハイブリッドカー(レンジエクステンダーEV)のシボレー・ボルトは第二世代へと進化。

バッテリーなど電気駆動系を車体中央にT字にレイアウトする構造は初代から受け継いでおりますが、それ以外の部分(モーター、バッテリーセル、エンジン)などは、まさしく第二世代へと進化しているのでありました。

とくに注目は、軽量化の部分。モーターだけで45kgも軽くなっているとか。バッテリーは総電力量を旧型の16.5kWhから18.4kWhへ増やしながら、バッテリーパック全体では9.8kgの軽量化に成功したそう。

この総電力量は、プラグインハイブリッドとしては積み過ぎのような気もしますが、レンジエクステンダーEVとしてみれば十分に吟味した上でのスペックなのでありましょう、おそらく。

ちなみにGMが設定しているライバルは、プリウスPHV、フォードC-MAX energi、そしてミッドサイズのラグジュアリーセダン。


プリウスPHVのEVモードでの航続可能距離が11マイルに対して新型ボルトは50マイル。バッテリー総電力量もC-MAX energiが7.6kWh、プリウスPHVが4.4kWh(日本仕様)ですから、たしかにプラグインハイブリッドというより、ボルトはEVよりのモデルであることを実感。

ちなみに、プリウスPHVは、カタログスペックとして一充電での消費電力を3.02kWhと発表しており、単純にその数字を当てはめて計算すると、新品バッテリーでは68%くらいの領域を利用していることになるのでして、その数字は従来型ボルトとをわずかに上回っております。果たして、新型ボルトでは、SOC的に、どのような使い方をしているのか。かつて、16.5kWhのバッテリーのうち、10.8kWhを使っていると情報公開したゼネラル・モーターズだけに、今後のリリースにも期待、注目なのでありました。


精進します。










プリウス・イーター、シボレー・ボルトが進化


ガソリンエンジンと大型バッテリー、そしてモーターに充電器を搭載したプラグインハイブリッドカー(レンジエクステンダーEV)として、北米ではもっとも売れているというシボレー・ボルトが次世代型に進化、2015年のデトロイトショーにてワールドプレミアとの報あり。

この手のチャレンジングなモデルでは珍しくないこととはいえ、初期にはクラッシュテストを行なった車両のバッテリーが時間差で燃えてしまうなどトラブルはあったボルト。市販によって見えてきた課題や経験を元にブラッシュアップした2代目モデルということになりそう。

それにしても、GMとしてはボルトをやめてしまうのでは? と感じていた部分もあり、進化させる、というのは意外でもありましたが、リリース後半の一文を見て納得。
In the 2013 calendar year, nearly seven of 10 new Volt buyers traded in a non-GM vehicle, the majority of which were Toyota Priuses.
なるほど、ボルトのオーナーは従来はGMを買っていなかったようなユーザー層にアピールしていて、とくにプリウスからの乗り換えが多いとか。

まさしく「プリウス・イーター」として、新市場を開拓する存在というわけ。

ならばボルトを進化させていくというのは、台数ベースの話は置いておいても、ブランディングとして無視できないのだろうな、などと思う今日このごろでありました。

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