クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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ボクスター

ポルシェ新世代エンジンもショートストローク・ビッグボア

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ポルシェの新型718ボクスターが搭載する4気筒エンジンは2.0リッターと2.5リッターの2本立て。いずれもシングルターボで、後者にはVTG(可変ノズルタービン)を採用しているというのが特徴ですが、その排気量の違いはボアによるもので、圧縮比(9.8)、レブリミット(7500rpm)は共通。

そして、画像から小さい(狭い)エンジンという第一印象でしたが、やはりショートストロークでありました。

1988cc仕様 ボア 91.0mm ストローク 76.4mm
2497cc仕様 ボア 102.0mm ストローク 76.4mm


思わずスバルEJ系エンジンを思い出してしまうようなショートストロークぶり。水平対向4気筒ターボに歴史を持つスバルがスクエアなプロフィールのエンジン(FA20DIT)にしていますが、ポルシェは伝統のショートストロークを守っております。とはいえ、2.5リッターの100mmを超えるボアは、現代のトレンドから外れているようにも思うわけですが、そこは直噴のあれこれで工夫しているのであろうと想像できるところでもありましょう。

そして、このボア・ストロークは、新たに911カレラに搭載されたツインターボと同一という、典型的モジュール設計であるよう。

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911カレラのスペックは272kW、450Nmでありますので、220kW、380Nmという718ボクスターのそれと比べると、控えめな印象。出力系スペックでいえば、カレラSから2気筒を引いたバージョンが718ボクスターといったところでしょうか。

モジュール設計といえば、911ターボが搭載する3800ccエンジンのボア・ストロークは102.0mm・77.5mm。このピストンと718ボクスターSのそれに共通点があるのかどうか、気になるところ。そして、次期911ターボのボアが76.4mmにライトサイジングすることがあるのかどうかも、気になるのでありました(汗)

  

精進します。








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レーシングに水平対向エンジンは不利なのだろうか

ポルシェがWECマシンに使っている90度V型4気筒直噴ターボの本体を初公開したわけですが、なぜにポルシェの市販スポーツカーにおけるアイデンティティといえる水平対向レイアウトではなく、V型なのかと思うわけです。水平対向4気筒エンジンにしておけば、新しい718ボクスターとリンクさせた濃厚なプロモーションもできそうでありますし…。

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というわけで、片側バンクを切り取って、水平対向になるよう貼り付けてみると……。






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なるほど、ドライサンプでクランク軸とその先にあるトランスミッションを低く車体に搭載するには、水平対向エンジンは排気系のレイアウトに苦労するといいますか、収まらないのでありました。いやはやマーケティングだのプロモーションだの、有利不利という以前の問題のようであります、ハイ(汗)



精進します。








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本気で走るなら助手席は空席で、というボクスタースパイダーのイメージムービー

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ポルシェ・ボクスターのスパルタン版といえるビキニトップの「スパイダー」のイメージムービー。



冒頭で「バイバイ、クルージングモード」とあるように、とにかく走ることを最優先といった雰囲気のムービーですが、その途中にあえて空いている助手席をクローズアップしている点に注目でしょう。


ボクスター元来のキャラクターからすると、カップルズカーといった面も色濃いはずですが、スパイダーに関してはナビシートのパッセンジャーは「ノイズになる」と言わんばかりの演出。






走りの純度を高めたモデルを味わうならば、それに見合った心持ちが重要というわけですが、それを実現するためには、移動のためのクルマも持っている必要があるでしょう。ともかくボクスタースパイダーというのは贅沢なクルマだと感じさせるムービーでありました。

こうしたムービーを見てしまうと、たとえばホンダS660あたりも、同じような気持ちで接すべきオープン2シーターといえそうで、その視点だけでいえば、実用性を考えることのナンセンスさを実感するわけで。

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果たして、そこまで純度を高めた贅沢品として見るべきかどうかは議論のわかれるところでしょうが……。


精進します。










 
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