クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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ペダル踏み間違い

トヨタ・アクアがサポカー補助金を意識したマイナーチェンジで進化に思う

最上級グレード「G」にペダル踏み間違い急発進等抑制装置を標準装備化でサポカー補助金10万円の対象になった

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かつて登録車の販売ではナンバーワンが定位置となっているほど売れていたトヨタのハイブリッド専用コンパクト「アクア」がマイナーチェンジを実施。現行型のデビューは2011年12月ですからかなりの長寿モデルになっておりますが、今回のブラッシュアップを見ているとまだまだ売る気満々といったところでしょうか。

というわけでマイナーチェンジのポイントは、65歳以上の高齢ドライバーの買い替え時において最大10万円の補助が出る「サポカー補助金」への対応がポイント。
「G」に駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違いやアクセルの踏み過ぎなどで起こる衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を標準装備
すでに衝突被害軽減ブレーキは標準装備化しておりましたので、ペダル踏み間違い急発進抑制装置も標準装備とすることで、ツルシの状態でサポカー補助金10万円の対象としたのでした。廉価グレードでもオプション装着すれば補助金対象になりますが、上級グレードに標準装備にすることでわかりやすさを狙ったというところでしょうか。

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足の力が弱ってきたら「両足ブレーキ」を試してみては?

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基本操作は右足で、左足は停車中のブレーキ補助に
ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いというのは一定数が起きている現象で、年齢を問わずに起きうるミス。大きな事故になってしまうこともあればヒヤリハットのレベルでとどまっていることもあるでしょうが、どんなに運転に自信があっても起きてしまうことはありますし、トランスミッションの違いによって起きる起きないという話でもないミス。たとえばレーシングドライバーが、MTのクルマに乗っていてもペダルの踏み間違えは起きてしまうことがあるのでした。動画では亡き山路選手がペダルを間違えてコースアウトしたと激白しております(インカーの映像ではヒール&トゥをしているので踏み損ねかもしれません)。



それはさておき、ペダル踏み間違えの対策として、ほとんどがATとなっている実情を踏まえて「左足ブレーキ」を勧める声もあるわけです。たしかに出来る人にとっては左足ブレーキはさほど難しいテクニックではありませんし、慣れてしまえば急ブレーキだって踏めるでしょう。ただ、器用さにも個人差があるでしょうから、まったく受け入れられないという人がいてもおかしくはない話。

個人的には、もともとターボのMT車でブーストを維持するための非日常的なテクニックとして身につけた自分ですが、緊急ブレーキは左足で踏むこともありますし、そうしたときにはABSが作動しているので、それなりに十分な踏力を左足ブレーキでも出せるのだとは思いますが、万人に向けて「左足ブレーキで解決できる」とは言えないとも思うわけです。

左足はかかとを浮かせておくと力が入れやすい
ところで、足の力が弱ってくるとAT車で長時間ブレーキを踏んでいたりするとクリープ現象を抑えることができずにじわじわと動いてしまうこともあるでしょうが、そうしたドライバーにおすすめしたいテクニックが「両足ブレーキ」。基本は右足ブレーキで停止までは操作して、クルマが停まったのちに左足をブレーキペダルに乗せることで踏力を上げようというもの。これであれば運転について慣れる必要はありません。単に停止してから左足でアシストするだけの簡単なテクニックであります。

ポイントは左足のかかとは浮かせたイメージでペダルを踏むこと。ブレーキの微調整などは床にかかとをつけておいた方がしやすいのですが、単純に踏力を強めるだけであればかかとを浮かせて膝でペダルを踏むようにしたほうが力を入れやすいはず。それに右と左で明確に力の入れ方を変えておけば混乱も防げるでしょうから。発進時には左足から力を抜くようにすれば、これまた混乱しないと思うのです。

実際、左足でアシストするとペダルがグッと奥に踏み込めるのが実感でき、停止中にブレーキが緩んでしまうということはなくなりそうと実感できるでしょう。日常的に運転が楽になったと感じられるのでは? そして左足でアシストすることが体に染みついてくれば、右足でペダルを踏み間違えたことを認知できないパニック状態でも、もしかすると左足でブレーキをドカンと踏めるかもしれません。踏み間違え事故の絶対的な解ではありませんし、防止する可能性を高めるという程度の効果しか期待できませんが、自分に合うようなら「両足ブレーキ」を試してみては、と思う今日この頃なのでありました。

何年か前にcarview!個人というプラットフォームに似たようなコラムを寄稿した気がするのですが、当該サービスの停止により記事が見れなくなっているようで、ふたたび書いてみた次第であります、ハイ。
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精進します。
  




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