クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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プリクラッシュブレーキ

新型フィットのベースグレードにホンダセンシングをつけて1,536,840円

ACCや車線維持ステアリングを備えて1,536,840円はバーゲンプライス!?
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先日、新しくなったフィットに乗ってきたのですが、一言でフィットといっても、グレードやパワートレインによって乗り味は大きくことなるもので、エントリーグレードの1.3リッター車と、最上級の1.5リッターハイブリッドのロングバンパー仕様では、静粛性を中心としたクルマのランク感が一段以上異なっているという印象あり。

有り体にいうとベースグレードは安っぽく感じるのであります。

とはいえ、そのメーカー希望小売価格は1,428,840円でありますから価格なりの商品性であるわけですが…。そして、このベースグレードにも先進安全装備「ホンダセンシング」をオプション設定できるというのは商品企画の良心を感じるところであり、ホンダセンシングをつけた状態での価格が1,536,840円というのは、これまた驚きのロープライス感。

実際、そのホンダセンシングを試したわけですが、上級グレードのそれと何ら変わることなく、ACC(追従クルーズコントロール)もLKAS(車線維持支援システム)も当然のように機能。

きちんと調べていないのですが、このクラスでACCがつく国産車はマツダ・デミオとスズキ・スイフトくらいで、それぞれベーシックグレードではACCを選択できないので、おそらく国産車でACCや車線維持ステアリングをつけることのできる最廉価モデルはフィットになるのでは?

そして乗り出し価格170万円くらいでACCとLKASが付くとなれば、これからの時代に求められる営業車としてのニーズを満たすのかもしれない、と思うのでありました。

いわゆる自動ブレーキに代表される先進安全装備が存在している中で、それを選ぶことは従業員の労働環境改善だけでなく、万が一の事故を起こした際の企業姿勢として問われる時代になりつつあると感じることもありますので。


精進します。
  




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トヨタ・エスティマのマイナーチェンジで驚いたのは「トヨタセーフティセンス」の標準装備化

トヨタの長寿モデル「エスティマ」がマイナーチェンジであります。今回は、フロントフェンダーまで含めたマスクチェンジということで、かなり力の入ったものですが、ということは、まだまだ現役続行宣言ということなのでしょう。

それにしても、驚いたのはレーザーセンサーと単眼カメラを併用したプリクラッシュセーフティシステム「トヨタセーフティセンスC」を全車標準装備にしてきたこと。全車、標準というのは商品性での判断ですが、最新のプリクラッシュブセーフティシステムが、これだけ基本設計の古いクルマに載せられるということの驚いたのであります。おそらくですが、ボディはそのままながら、CANやECUなどの最新仕様にバージョンアップされているのでは?

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もっとも、エスティマに搭載された機能は、15~140km/hに対応するプリクラッシュブレーキこそ驚きですが、レーンディパーチャーアラートや先行車発進告知は警報を出すだけの機能でありますし、オートマチックハイビームもヘッドライトとの連携だけで済むので、CANやECUをバージョンアップしていないかもしれませんが、ランドクルーザーが先進安全システムを搭載するにあたって制御系をバージョンアップしたという話もあるようですので、エスティマもそうした進化を遂げているのだと想像する次第。

メーカーは違いますが、ホンダCR-ZでもEPBを採用した最新世代からは似たような対応をしているという話を聞いたこともあり。見えない(見せない)部分の大きな進化、侮れません(汗)

精進します。
  







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単眼カメラと赤外線でステレオカメラ同等のプリクラッシュ性能を実現した理由

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トヨタのプリクラッシュセーフティ「Toyota Safety Sense C」について話を聞く機会あり。

プリクラッシュブレーキのキーとなるセンサー構成要素としては赤外線レーザーと単眼カメラで、ステレオカメラやミリ波レーダーを使うシステムに比べると、見劣りするような印象を持ちがちでありますが、JNCAPの被害軽減ブレーキテストでは32点満点で32点という最高評価。

しかも停止物への衝突被害軽減ブレーキテストでは50km/hでも停止できたほど。



この結果は、ヘタなミリ波レーダーのプリクラッシュブレーキより優秀で、もはやセンサーによってプリクラッシュブレーキの性能をあれこれするのは時代遅れと明確につきつけてくるのであります。

で、その理由を開発者にうかがったのですが、けっして魔法をつかったわけではなく、赤外線と単眼カメラの得意なところをうまくマッチングさせていった結果なのだとか。

足し算と掛け算の違い、というと言い過ぎかもしれませんが、話をうかがう限りは、3+3 と 3×3 の違いといった雰囲気を感じた次第。

コンパクトで比較的廉価なシステムを使って、しっかりと結果を出すのは、いかにもトヨタらしい手法だと感じたのでありました。

そういえば、トヨタは自動運転車の空間センサーにも赤外線をメインとして使っていて、これからの主役はあらためて赤外線センサー(LIDAR)なのではないかと思ってみたりする今日このごろ。

もちろん、自動運転のLIDARとプリクラッシュブレーキのそれとはモノも価格も違うわけですが(汗)


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ダイハツがカメラとレーザー併用プリクラッシュセーフティを採用で思うこと

S660の登場で、軽自動車のオープン2シーターにもライバルが並び立つ状況になっております。もっとも、リトラクタブルハードトップのダイハツ・コペンと、タルガトップ(幌取り外し型)のホンダS660ではオープン具合も異なりますし、走りへのプライオリティでも異なるキャラクター。

とはいえ、走りの純度を高めているイメージの強いS660には低速型とはいえ、プリクラッシュブレーキが備わるのに対して、コペンには設定がないというのは、ちょっと残念というか、むしろコペンには追従クルーズコントロールも視野に入れるくらいでのプリクラッシュセーフティ機構を期待したいところ(差別化という点でも)。

などと思うのは、この5月にダイハツがムーヴ、タントという売れ筋モデルに赤外線レーザーとカメラを併用した新しいプリクラッシュセーフティ「スマートアシストII」を採用するから、なのです。







もっとも「スマートアシストII」はカメラを採用したことで、歩行者検知や車線逸脱警報をプラスしたものの、追従クルーズコントロールは可能にしていないよう。

果たして、今回のハードウェアで追従クルーズコントロールが可能かどうかは不明ですが、いずれにしてもコペンには「スマートアシストII」の搭載がS660をキャッチアップするのにおいて急務だろうと思う次第。

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夢みたいな話をすれば、コペンのイメージからすると、ミリ波レーダーを使って、ワンランク上の機能を実現した「スマートアシストIII(仮称)」を期待したいところですが、現実問題としてコペンの売上や市場サイズで、そこまでの投資をするのは現実的ではないでしょうから……。


第二のコペンは、現代のフェローバギー : クルマのミライ~ 山本晋也のブログ



精進します。











デイズルークスがプリクラッシュブレーキにアイドリングストップするターボを獲得

日産のスーパーハイト軽自動車「デイズルークス」がマイナーチェンジ。
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2トーンのボディカラー設定は、最新の同カテゴリーにおけるトレンドに乗ったものですが、それだけではありません。

今回の一部改良では、これまでメーカーオプション設定のみとなっていた「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、一部グレードではメーカーオプション設定となっていた「SRSサイドエアバックシステム」、「VDC」などの安全装備を全グレードに標準装着

パワートレインではエンジン、トランスミッションのチューニングを最適化するとともに、自然吸気エンジン車には採用済のアイドリングストップ機構をターボエンジン車にも追加

というわけで、ターボにもアイドリングストップがついて、全車にプリクラッシュブレーキが装備と。仕様としては、かなり理想的な商品企画という感じムンムンであります。




 
ただ、以前からNMKVが開発するクルマについてはライバル車を数字の面でキャッチアップすることのプライオリティ が強すぎて、そのトレードオフになる点においてはフィーリングを犠牲にしている印象もあって、果たして今回のマイナーチェンジで、そのあたりの作り込みがどうなっているのかは気になるところ。

ちなみに、アイドリングストップの新採用によりモード燃費を24.0km/L(マイナーチェンジ前は22.2km/L)としたハイウェイスターターボ(FF)のお値段は181万80円。

果たして、触れる機会はあるのかどうか。


精進します。












 

スバル・インプレッサがBMCで、アイサイトLEに期待

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スバルが、そのベーシックラインであるインプレッサをBMC(ビッグマイナーチェンジ)。内外装に手を入れ、またアイサイトをVer.3(一部機能省略版)にして、商品力を高めた、ということです。

が、 いまだ不満なのはインプレッサでアイサイト(プリクラッシュブレーキ&アダプティブクルーズコントロール)を選べるのは2.0リッターAWDグレードに限られている点。たしかに、アイサイトというのは単純にハードをつけただけでは機能せず、パワートレインごとにマッチングさせる作業が必要なので、開発リソース的に全車展開するのが難しいというのは理解できますが、1.6Lグレード、2.0L・FFグレードでもアイサイトが選べるようになると、グッと商品力が上がるというか。

「インプレッサ全車アイサイト」といったフレーズが使えるようになると、ブランディング的にもキラーワードになるのでは? と思うのでした。





そんなこんなをUstreamにてダラダラTALK。
 

Broadcast live streaming video on Ustream

その昔、PhotoshopにLEという廉価版がありましたが、アイサイトにもLimited Edition 的な「止まる(プリクラッシュブレーキ)だけ」のバリエーションがあって、それをインプレッサの1.6リッターあたりに展開すればおもしろそう、という思いつき。

具体的には、高齢化社会とユーザー数的に公共交通機関を整備できないエリアでの生活を考えると、単純に免許返納とはいかない面もあり。であれば、ハードウェアからの高齢ドライバー対策も重要であって、安全面をカバーできるアイサイトのような高機能プリクラッシュブレーキが拡大採用されるようになるといいだろうな、と思うのでありました。

赤外線タイプのプリクラッシュブレーキと異なり、歩行者やサイクリストの認識もできるアイサイトですから……。
 

精進します。









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