クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

プリクラッシュセーフティシステム

次期レヴォーグに込められたSUBARUの新テクノロジー

レーダー併用の新世代アイサイト、リーンバーンの新型1.8リッター直噴ターボ、そしてナビゲーションシステムが気になる!


SUBARUが東京モーターショーにて世界初公開したレヴォーグ・プロトタイプ。そのプレゼンテーション風景(おそらく入場者がいない時間に別撮りしたものでしょう)が公開されておりました。

あらためて見ても、やはり気になるのはアイサイトの進化と新しい直噴ターボエンジンでありましょうか。直噴ターボについてはリーンバーン領域もあるということで、どの程度まで燃費性能を上げてきたのかが気になるところ。とはいえ、1.8リッターのガソリン直噴ターボでありますからハイブリッドのような燃費性能を出せるとは思えません。1.6リッターターボより良くなっていれば御の字といった数字を想像するのですが、さて?


 続きを読む

「自動ブレーキ」にインセンティブ、自動車保険のASV割引が2018年より開始

AEB(衝突被害軽減ブレーキ)の装備でクルマの任意保険が 9 % 割引!
image
ネットオンリーの保険は別として、いわゆる任意保険は横並びの設定でありますが、2018年より「ASV割引」がスタートということで、そのチラシをチラリ。

AEB(オートノマス・エマージェンシー・ブレーキ=衝突被害軽減ブレーキ)を搭載したASV(アドバンスド・セーフティ・ビークル=先進安全自動車)について、いわゆる任意保険を9%も割り引くという制度で、そのポイントは「該当モデルの発売から3年間だけ割引になる」という点。とはいえ、3年経ったら値上がりするわけではなく、「AEBによるリスク低減効果が、該当モデルの料率に反映されるので特別に割引をする必要がなくなる」というロジックであります。このあたり、実際に運用していく中で個別の話は出てくるでしょうから、いろいろウォッチしていく必要はありそうですが、さて?

そして、ASV割引が生まれたことで、車種ごとの保険リスクを示す『型式別料率クラス制度』が、さらに注目を浴び、クルマ選びの指標となりそうな予感ビンビンであります、ハイ(汗)

【参考】
金融庁:任意自動車保険のASV割引の導入について (平成2 9年2月2 8日)
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/seizou/supportcar/pdf/002_06_00.pdf

精進します。
  




人気ブログランキング

日産「プロパイロット」、自動運転テクノロジーを試してみたが……

操舵アシストの起動を示す「グリーンステアリング」の点いている時間は意外に短い
image
日産の自動運転技術「プロパイロット」、その機能を整理すると渋滞対応(停止まで可能とした)ACC(追従クルーズコントロール)と車線維持ステアリングアシストのあわせ技といったところ。技術的には目新しさはないものの、プロパイロットの象徴ともいえる青いマークのボタンを押して、車速のセットをするだけでACCとステアリングアシストが同時に機能するというシンプルなシークエンスは、たしかに自動運転テクノロジーの新しさを感じさせるのでありました。

そんな「プロパイロット」は、高速道路の同一車線に限定したテクノロジーでありますが、一般道で使っているユーザーも少なくないということで、幹線道路で試してみたところ……。

たしかに先行車がいればACCはすぐさま先行車を認識して追従モードに入りますが、意外にステアリングアシストについては白線(区画線)の認識が甘いといった印象。50km/h以下であれば先行車を認識してステアリングアシストが起動するはずなのですが、印象的には8割がたはステアリングマークが緑になっておらず(緑に点灯するのが機能している証)、追従クルーズコントロールだけが機能しているといった感じであります。短時間の試乗だったので、これをもって結論づけることはできませんが、一般道で使えるシーンというのは限定されているのでは? 

もちろん、基本的には高速道路で使う技術でありますから、使えなくて当然であります。むしろ、このくらいの認識レベルなのに「一般道でも活用できるんです!」と主張しているのは、ちょっと不思議だなあ、と思ったという話。なお、ステアリングアシストに任せておいて、知らぬ間に切れていると焦るわけですが、プロパイロットはステアリングアシストが切れたときにはブザーで明確に知らせてくれるので、知らぬ間にアシストが切れていたびっくりしたということはなさそうであります、ハイ。

日本車ぽくないんだよなあ、どこか。

Sinya Yamamotoさん(@sinyayamamoto)がシェアした投稿 -


精進します。
  




人気ブログランキング

ダイハツ・ムーヴ、マイナーチェンジでメッキグリルをアピール

メッキグリルでゴージャスに変身した新型ムーヴ。世界最小ステレオカメラの採用より気になったこと
IMG_4689
マイナーチェンジでフェイスリフトと先進安全装備「スマートアシスト」をバージョンアップしたダイハツ・ムーヴ 。逆に、シャシーやパワトレ系には表向きの変更はないようで試乗する意味はないのかもしれませんが、せっかくなので街中をウロウロする程度のプチ試乗。


内外装の仕上げにおいては、もはや”軽自動車だから”というネガを感じさせない時代ですが、ちょっと乗っただけで印象的なのは、おそらくタイヤサイズに由来する”走りの軽さ”。軽快感といえばポジですし、心許なさといえばネガですが、いずれにしても接地面が小さい印象を受け、そこに軽自動車らしさを感じたのでありました。

とくに登録車はコンパクトカーでもタイヤが太く、車重が重くなっている傾向にあるので、”走りの軽さ”における差は大きくなっているような気がする昨今であります。このあたりの感触や価値観の違いが、軽自動車の評価をわけているのかもしれない、そんなことを考えたりもする試乗体験だったのです(汗)

精進します。
  




人気ブログランキング

横断中の歩行者を避ける機能をついに実装した新型レクサス LS

2013年に発表済みだった「歩行者回避ステアリング機能」が、ついに市販車に搭載!
こちらの図版は、2013年秋に『自動操舵により、衝突回避を支援する歩行者対応プリクラッシュセーフティシステムを開発-』というトヨタの発表時に公開されていたもので、プリクラッシュブレーキシステムの起動~作動具合を示すと同時に、予防安全装備の進化を示しているようにも見える、ダブルミーニング的な一枚。
pcs1310_10_W1920_H1080
道路を横断している歩行者と自動車の事故を減らすべく、プリクラッシュセーフティシステムがブレーキ(減速)の次に自動化するのはステアリング(操舵)というわけで、その先進安全機能が、ついに市販車に装備される時がやってまいりました。

初搭載となるのはフラッグシップであるレクサスLS。このクルマの用途を考えると、プロドライバーがステアリングを握っているケースが多そうですが、まずは高価格車を買えるオーナーが、新しい機能の普及を応援するという見方をすると、LSからローンチするというのは納得できる話でもありましょう。
といっても、数十㎝ほどの移動であって、ムービーではギリギリ避けているように見えますが、実際には避けきれなくとも「真正面で跳ねないぶんだけ攻撃性を軽減できた」という効果を評価すべき機能では? と思ってみたり。一方で歩行者の動きをある程度は正確に予想できていないと、歩行者が向かう先にステアリングを切ってしまうというケースも出てきそうな気もするのですが、さて?

スキール音に驚いて、立ち止まってしまうケースも考えられますし、来た方向に戻ろうとする可能性もありますので、歩行者の動きを予測する難易度が高いのは、また別の話として。そして、歩行者の動きを予想するためにはパターンというよりAIの領域に入ってきそうでもあります。
ところで、歩行者を避けるステアリングアシストといえば、ホンダの歩行者事故低減ステアリングを思い浮かべるところですが、こちらは歩道がないような道で、歩行者エリアにクルマが向かっていくのを防ぐという機能であって、横断者を認識して自動ブレーキと自動操舵を組み合わせたトヨタ(レクサス)の機能とは別物であります。

もっとも、こうした機能は単一のメーカーが有しているというよりは拡大すべきなので、どっちの機能が優れているという話に持っていくのではなく、全メーカーで技術を共有できるような仕組みづくりが必要なのかもしれません。情報共有しても、簡単に実装できない機能であるのも、また事実なのでしょうけれど…。

精進します。
   




人気ブログランキング
 

超音波を利用した運転アシストでABペダル踏み間違え事故を7割減

AB(アクセル・ブレーキ)ペダルの踏み間違え事故への対策に、社会的なニーズが高まっているのを感じる昨今でありますが、トヨタが自動ブレーキと連動したクリアランスソナー(超音波センサー)によって、どれだけ踏み間違え事故を防げるのか、データを集めたとのこと。対象はアルファード、ヴェルファイア、プリウスといいますから、かなり興味深いデータといえるのでは?
踏み間違い(ブレーキとアクセルの踏み間違い)事故件数は約7割減少し、後退時事故件数については約4割減少
というわけで、クリアランスソナー装着の有無により調査した踏み間違え事故の発生率は、ソナーを備えていない車両では事故発生率が0.06%強なのに対して、装着車では0.02%程度と、たしかに有意な差があると見受けられるデータであります。

なるほど、ペダルの構造を変えるなどせずとも、そして高機能な空間センサーを使わずとも、超音波センサーを利用した運転アシストによって踏み間違え事故を減らすことは可能というわけ。もっとも、この機能で止めることができるのは基本的に低速時といえますので、障害物に対して助走をつけることができるくらいの距離があるケースでは他のセンサーを利用したプリクラッシュブレーキが必要になるのでしょうけれども…。



【参考リンク】
トヨタ・プリウス「インテリジェントクリアランスソナー」解説ページ
https://toyota.jp/prius/spec/om56/

精進します。
  




人気ブログランキング 
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ