クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

プリウス

トヨタ・プリウスα生産終了を決定。ヒンジドアのミニバンは消滅する?

ホンダ・ジェイドもディスコン、後席ヒンジドアのミニバンは輸入車しか選択肢がない?
EoIjq_7VgAEiE_Z

トヨタのハイブリッドミニバン「プリウスα」が2020年度いっぱいでの生産終了を発表。ベースといえるプリウスがフルモデルチェンジしてなお、先代ベースの3列シートモデルを生産し続けている段階で、先が長くないことは自明でしたが、生産終了が公式にアナウンスされると感慨ひとしおであります。

ちなみに、あわせてセダンのプレミオ、アリオンも2020年度いっぱい(21年3月)での生産終了を発表。さらに、片側スライドドアの左右非対称ボディを持つコンパクトモデルのポルテ/スペイドについては20年12月上旬での生産終了を発表しております。

それぞれ思いのあるモデルですが、まずはプリウスαについていえば「これにて国産のヒンジドアのミニバンは消滅した」というのが非常に意味あることでは? と思う次第。




続きを読む

真夏の珍事? トヨタ・シエンタが8月の新車販売ランキングでトップに!

1位 シエンタ、2位 プリウス、3位 セレナのトップスリーは史上初の組み合わせかも?
スライドドア車でもっとも後席に乗りやすい(後席の床が低い)といえるのがトヨタ・シエンタ。ハイブリッドあり、2列シート仕様ありとバリエーションも豊富で安定して売れているのは知っていましたが、現行モデルがデビューしたのは2015年7月ですから、もう4年が経っているわけです。そろそろ市場から飽きられていてもおかしくないタイミングながら、自販連が発表した2019年8月の乗用車の通称名別新車販売ランキングで堂々の1位を奪取。なにか突然売れるような施策があったとも思えないのですが、とにかく驚きのトップといえるのでは?


20180911_01_01_s
シエンタの8月の販売台数は8,745台で前年度157.9%。ちなみに2位はトヨタ・プリウス(8,176台)、3位は日産セレナ(7,714台)、4位も日産ノート(7,709台)で、5位がトヨタ・アクア(7,484台)というのがトップ5の顔ぶれ。以下のランキングは6位 トヨタ・ルーミー、7位 ホンダ・フリード、8位 トヨタ・ヴォクシー、9位 トヨタ・RAV4 10位 トヨタ・タンクといったところ。トヨタばかりなのはいつも通りの感じですが、それにしてもシエンタ、プリウス、セレナという上位3台の顔ぶれは記憶にないところ。もしかすると初めての並びかもしれません。

いずれにしても、シエンタがトップというのは日本の自動車市場が新車効果よりもニーズを満たすものを購入するというマインドになっていると、しみじみ実感する次第であります。

続きを読む

進行方向(上)からRリバース・Nニュートラル・Dドライブの並びは絶対正義?

ATのシフトパターンは、R・N・Dの位置関係は万国共通なのか?
プリウス系のシフトパターン(ホンダや日産のハイブリッド・電動車両も共通ですが)はMTの感覚からいうと分かりづらいという批判もありますが、はたしてそれはリアルな思いなのか、机上の空論的な想像なのか。なにしろ、いわゆる普通のATにおいてクルマの進行方向からP・R・N・Dとなっていることがほとんどで、P(パーキング)を除いてその並びを踏襲しているプリウス系シフトパターンを見て戸惑うというのは理解しづらい面もあるから。

以下の画像は、上からトヨタ・ヴェルファイア、ホンダ・レジェンド、トヨタ・プリウス
013dfbecfd5b54d9fb9c36fcd6cf2dd28a60fe8dd4
honda_legend_shift
eade9d83
たしかにプリウス系のシフト操作では、レバーがニュートラルポジションに戻ってくるため、シフトレバーの位置でどのポジションに入っているか分かりづらいというのは納得ですが、少なくともシフトポジションの並び自体はATの流儀に則っていると思うわけです。手で触ってポジションがわからないのはホンダのボタン式でも同様でありますし。

たまに話題となるBレンジにしてもトヨタ系のATを触った事があるドライバーにとっては珍しいものではないでしょうし……。そもそもプリウスのシステムを起動後、パーキングポジションからBレンジに入れようとしてもコーションが出るだけで入らないのではあります。もっともDレンジからはBレンジにシフトできるので、そうしたミスがありえないとはいえないのは事実。

もうひとつ、Pレンジが別ボタンになっていることで分かりづらいという指摘もあるようです。とはいえ、アウディが採用しているようなシフトレバーにPボタンを仕込むというのも分かりやすいのかといえば、疑問でありますが(汗)




ちなみに、進行方向からP・R・N・Dと並んでいない例としてはジャガー・ランドローバーが採用している回転型シフトパターンが代表例でしょうか。それでも順番は同じであります。この回転型を自然と操作するには慣れが必要と感じるのですが、それほど批判されることがないのは数が少ないからでありましょう、おそらく。そのほか、メルセデスのシフト操作系も初見ではドギマギしてしまうものですが、そこに対する批判をしづらいのは、まさしくブランド力なのかもしれません。

-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング

【再掲載】これまで以上に“電動車両”としてのテイストが濃く感じた4代目プリウス

※2018年1月末にクローズしたcarview!個人というサービスにおいて、過去に寄稿した記事を再掲載いたします。原文ママなので掲載時とは多少異なる箇所もありますので、ご留意いただきますようお願い申し上げます。
eade9d83
“ちょい乗り”での第一印象は「プリウスとして正常進化している」
発売1か月で10万台のオーダーを集めたという新型プリウス。2016年最初のニューモデルにして、おそらく最大のヒットモデルになるであろう話題の一台にちょい乗りすることができました。

あくまでも“ちょい乗り”での第一印象は「プリウスとして正常進化している」というものであります。トヨタの新しい骨格設計『TNGA』を採用した初モデルということもあり、ハイブリッドという要素を除いてもクルマとしての大幅な進化を評価する声もあるようですが、動き出しの感じはトヨタの伝統的な2モーターハイブリッドのそれを、さらに洗練させたという印象が残るものであったのです。

特に、これまで以上に“電動車両”としてのテイストが濃く感じたことが、もっとも印象深かった点。駆動の主役は常に電気で、エンジンはアシスト的に働いているようなフィーリングが増していて、市街地を走っているときにはアクセルペダルの操作に対して、リニアにモーターが求めているトルクを出しているという感触を覚えたのでした。

もともとトヨタのハイブリッドは、シリーズ・パラレル型といって、エンジンで発電してモーターで駆動するシリーズ・モードと、エンジンとモーターの出力をミックスするパラレル・モードを、ときに切り替え、ときには混ぜて使うものですが、シリーズ・モードの領域が広がったように感じたというわけです(あくまで印象であって、実際の制御という意味ではありません、あしからず)。

つまり、第一印象をまとめると「新型プリウスは、市街地において、EV的な運転フィーリングを増した」といえるでしょうか。パワートレインの複雑な制御ゆえの、独特のドライブフィールが薄まって、これまで以上にモーターが駆動の主役になったと思えたのでした。

新型プリウスにおけるテクノロジー面の話題としては、ガソリンエンジンとして最大熱効率40%を実現した点も見逃せないのでしょうが、その高校率はあくまでも黒子に徹しているといえるのかもしれません。

-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング

トヨタ・プリウス誕生20周年記念車は大型ナビがセールスポイント

「20世紀に間に合いました」から早20年。プリウスの記念特別仕様車のスペシャルな装備とは?
20171101_02_05_s

20171101_02_09_s
トヨタのハイブリッドカーの始祖といえるプリウスが、いまやデビュー20周年ということで、サポカー特別仕様車と期間限定販売のプリウス誕生20周年記念特別仕様車を設定しております。

20周年記念車の特徴は、2トーンボディカラー、17インチのフットワークのほか、『11.6インチのT-Connect SDナビゲーションシステム』を特別装備していること。なお、この縦長の特徴的なナビゲーションシステムは、従来プラグインハイブリッドの専用品だったものが、今回の商品改良により普通のプリウスでも選ぶことができるようになっているのでした。
20171101_02_10_s




20171101_02_04_s
とはいえ、FWDで385万円という価格は、その内容的にはお買い得といっても個人的にはプリウスに払う金額としては躊躇してしまうというのが正直なところ。

むしろ、同時に設定されたトヨタセーフティセンスPやインテリジェントクリアランスソナー、シンプルインテリジェントパーキングアシスト、LEDフロントフォグランプなどを装備した特別仕様車が260万7120円というのを見ると、そちらに食指が動いてしまうといった印象。プリウスのトヨタセーフティセンスPは、全車速対応のACCというのも、現時点で求められる快適機能の最低レベルを満たしているといえますし。もっとも、バックモニターを活かすにはナビの装着が必須で、そうすると車両価格が上昇してしまうのは否めないわけです、エエ……。

精進します。
  




人気ブログランキング
 

EURO NCAP、2016年の試験車両におけるラージファミリークラスのベストはトヨタ・プリウス

2016年ユーロNCAPの試験に歩行者検知の衝突被害軽減ブレーキという項目が加わったということで、新しい基準による評価が始まった記念すべき年になったそうで。
歩行者検知オートブレーキのテストを最初に受けたクルマはトヨタ・プリウスだった…
そうした新基準を受けたクルマの中で、それぞれにベスト・イン・クラスのモデルが発表されております。
 
In 2016, Euro NCAP tested 18 new passenger cars and four heavy quadricycles and today announces some of the year’s highlights. Three cars are awarded ‘Best in Class’: the Toyota Prius in the ‘Large Family Car’ category; the Hyundai Ioniq in the ‘Small Family Car’ category; and the VW Tiguan is the best ‘Small Off-Roader’ of 2016
ラージファミリーカー・クラス:トヨタ・プリウス
スモールファミリーカー・クラス:ヒュンダイ・アイオニック
スモールオフローダー・クラス:フォルクスワーゲン・ティグアン

衝突安全というパッシブセーフティだけでなく、レーンキープアシストや衝突被害軽減ブレーキなどのプリクラッシュセーフティ性能を評価するようになったというのは時代の変化でもありましょうか。

ちなみに、プリクラッシュセーフティでいえば現時点での最高峰といえそうなメルセデスEクラスがベスト・イン・クラスに選ばれていないのは、エグゼクティブカー・クラスで試験を受けたのがEクラスだけだったという理由のようでありあます。

ちなみに、プリウスの試験映像はこちら。

影から出てきた歩行者を検知できるかどうかが評価をわけるポイントともいえそうですが、逆にいうと路上駐車の危険性(リスク)が、あらためて浮き彫りになっているのかもしれません。

精進します。
  




人気ブログランキング 
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ